コブラの2025年モデルの「DS-ADAPT」シリーズについて、ドライバー3機種に関する最新情報をまとめました。
DS-ADAPTシリーズ ドライバーのUSモデルの受注スタート
コブラから2025年を待たずしてDS-ADAPTの公式情報が発表されました。
そして、一早くドライバー4機種の販売がスタートしています。当記事執筆時点で販売が確認されているのは、楽天とフェアウェイゴルフUSAです。
DS-ADAPTシリーズのドライバー4機種
コブラ DS-ADAPTのドライバーは、全部で4種類のラインナップとなっています。
前作までは長らく3種類でしたが、前年に10K(10,000g・cm2)の新時代を迎え、コブラもMAX-Kという新機種を追加してきました。
4機種の打ち分けは、上図の左から、低スピン(LS)、スタンダード(X)、高MOI(MAX-K)、ドロー(MAX-D)となっています。
LS、Xは従来のモデルから移行しやすいと思いますが、MAXユーザーに関しては、MAX-KとMAX-Dに分かれたとも言えますので、ドロー重視か高MOI重視かで選択が分かれることとなります。
▼前作のDARKSPEEDシリーズのドライバー3タイプの評価

スリーブが大幅に進化!
DA-DAPTシリーズでは、HOTフェ―ス、エアロ設計が採用されていて、ヘッド構造面においては正統進化です。
しかし、調整機能については「Future Fit 33」が新たに採用され、大幅に進化しています。
従来までは、ロフト角とライ角の組み合わせが予め決められていて、8種類から設定を選ぶ形式でした。テーラーメイドや国内メーカーで多く採用されている一般的な方式です。
これがDA-ADAPTでは、ロフト角とライ角を個別に変更できる形になり、33種類の設定が可能となりました。キャロウェイのアジャスタブル・ホーゼル、タイトリストのSURE FITと同様です。
なお、この手のギミックはロフト角とライ角がアルファベットと数字になっていて、設定を選ぶのが難しいという声も少なくありません。
その点、Future Fit 33では、上図の通りスリーブに調整値が角度で記載されていますので、分かりやすい作りになっています。
さらに、公式サイトではWEB上で自分に合った設定を教えてくれるガイドサービスがありますので、こちらを利用してみるのも良いでしょう。
DS-ADAPTシリーズ ドライバーの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | LS | X | MAX-K | MAX-D |
---|---|---|---|---|
打ち出し | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
スピン量 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
寛容性 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
弾道(F-N-D) | ☆★☆☆☆ | ☆☆★☆☆ | ☆☆☆★☆ | ☆☆☆☆★ |
コブラのドライバーはアスリート向けに寄っていますので、スタンダードなモデルであってもツアープロ・上級者にも使われています。
弾道バイアスで言えば、LSが低弾道のフェード、Xがややフェード、MAX-Kがやや球が上がり、MAX-Dがハイドローです。
アベレージゴルファーの方がコブラに挑戦するのであれば、スタンダードのXではなく、MAX-KかMAX-Dから試されることをオススメします。
テクノロジーの違い
モデル | LS | X | MAX-K | MAX-D |
---|---|---|---|---|
エアロ設計 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
HOTフェース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
10K | - | - | 〇 | - |
Future Fit 33 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
前方ウェイト | 3g、10g | 10g | - | 10g |
後方ウェイト | 3g | 3g | 10g | - |
テクノロジー面では、エアロ設計、HOTフェースの進化版が採用されていますので、ドラスティックな変更はなく、正統進化です。
この4機種の違いとしては、ウェイト配置により大きく特徴付けられています。
LSとXはウェイトの配置が前作と同じです。LSでは3つ、Xでは2つ搭載されていて、1つだけ10gと重くなっていますので、配置を変えることで重心を移動させて弾道を切り替えることができます。
前作ではMAXにもウェイトが2つありましたが、MAX-K、MAX-Dともにウェイトが1つとなっていますので、ローテーションはできません。
DS-ADAPTシリーズ ドライバーのスペック・シャフトの違い
スペックの違い
▼モデル別のロフト角・ライ角
モデル | LS | X | MAX-K | MAX-D |
---|---|---|---|---|
8.0° | - | - | - | - |
9.0° | 57° | 57° | 58° | - |
10.5° | 57° | 58° | 59° | 61° |
12.0° | - | - | 59° | 61° |
*マトリクス内の数値はライ角
前作ではLSに8.0°、Xに12.0°のロフト角がありましたが、DS-ADAPTではどちらも9.0°と10.5°の2種類のみとなっています。
MAX-Dはライ角が標準で61°となっていて、かなりアップライトになっていますので、MAX-DとMAX-Kに分かれたことで、つかまりを強調した設定になっています。
シャフトの違い
モデル | LS | X | MAX-K | MAX-D |
---|---|---|---|---|
Fujikura Pro Black 60 |
X、S | S | ||
True Temper Denali Black 60 |
S | X、S | S | |
True Temper Denali Blue 60 |
S、R | S、R | X、S、R | |
MCA Tensei AV Blue 60 |
R | S | ||
True Temper Denali Red 50 |
R | S、R、A | S、R、A | |
MCA Vanquish 40 | R |
DS-ADAPTシリーズ ドライバーの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、楽天では89,700円から出品されています。
フェアウェイゴルフUSAでは83,448円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
DS-ADAPT LSドライバー
DA-ADAPT LSドライバーは、DARKSPEED LSドライバーの後継モデルで、4機種の中で唯一ヘッドサイズが445ccと小ぶりになっています。
ヘッド形状もディープでハイバックになっていて、ウェイトが前方にも搭載されていて、低スピン・低弾道で操作性に優れています。
ウェイトは前方に10g、3g、後方に3gとなっていますので、ローテーションさせることでつかまり度合い・操作性、寛容性、スピン量を切り替えることができます。
- ロフト角:9、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:445cc
▼試打・評価、日本・USモデルの違い

DS-Adapt Xドライバー
DS-ADAPT Xドライバーは、DARKSPEED Xドライバーの後継モデルです。
海外メーカーの「X」タイプは、通常ドローを意味しますが、コブラではバイアスの無いスタンダードタイプです。
スピン量も少ないため、ヘッドスピードがある程度あり、しっかり球の高さを維持できる方向けです。
なお、スタンダードといってもコブラはアスリート寄りのため、アベレージゴルファーがニュートラルに打てるというよりは、ややフェードバイアスと捉えた方が良いでしょう。
ウェイトはソールの前方と後方にあり、3g、10gを重量が異なっていますので、入れ替えることで寛容性、スピン量、打ち出し高さを切り替えることができます。
- ロフト角:9、10.5°
- ライ角:57、58°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:460cc
▼試打・評価、日本・USモデルの違い

DS-ADAPT MAX-Kドライバー
DS-ADAPT MAX-Kドライバーは、従来までのコブラに無かったタイプのドライバーです。
2024年にメーカー各社が10K(縦・横の慣性モーメントの合計が10,000g・cm2)越えモデルをこぞって発売していて、コブラもこの分野のドライバーとして開発したのがMAX-Kです。
ウェイトは後方に1つのみとなっていて、深低重心に特化したモデルです。
MAXとありますが、寛容性・直進性・高弾道が特徴で、つかまりのバイアスはありません。
- ロフト角:9、10.5、12.0°
- ライ角:58、59、59°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:460cc
DS-ADAPT MAX-Dドライバー
DS-ADAPT MAX-Dドライバーは、DARKSPEED MAXドライバーの後継モデルで、ドローバイアスを特徴としたドライバーです。
ウェイトはドローポジションにのみ搭載されていて、内部にはドローウェイトがあり、明確につかまりを持たせてあります。
スピン量も抑えられていますので、スライススピンが入りづらくなっています。
ライ角も61°とかなりアップライトになっていて、フェース面が内向きになることでつかまりを良くする効果も備わっています。
- ロフト角:10.5、12.0°
- ライ角:61°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:460cc
まとめ
コブラの2025年の新作と思われるDS-ADAPTについて取り上げました。
今作ではドライバーが4タイプとなっていて、MAXが2タイプに分かれている点が従来と異なります。
MAXタイプを検討される方は、直進性重視かつかまり重視かでMAX-K、MAX-Dに分かれる点は踏まえておきましょう。
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