テーラーメイドの2025年モデルの「Qi35」シリーズについて、ドライバー4機種の最新情報をまとめました。
▼Qi35 関連記事
Qi35シリーズのドライバーは4機種
Qi35シリーズのドライバーは、全部で4タイプとなっています。
商標情報では「Qi35」と「Qi50」の2種類ありましたが、2025年モデルは「Qi35」のみとなっています。
- Qi35 LSドライバー
- Qi35ドライバー
- Qi35 MAXドライバー
- Qi35 MAX LITEドライバー
従来までは3タイプ構成でしたが、前作のQi10でMAX LITEという軽量タイプが新たに追加され、今回のQi35でも引き続きラインナップされています。
タイプ | 特徴 |
---|---|
Qi35 LSドライバー | 低スピンタイプ。 ディープヘッドで操作性も高い。 |
Qi35ドライバー | スタンダードタイプ。 寛容性と飛距離のバランスが良い。 |
Qi35 MAXドライバー | 高MOIタイプ。 10K越えで直進性が高い。 |
Qi35 MAX LITEドライバー | 高MOI+軽量タイプ。 楽に振れて高弾道で飛ばせる。 |
Qi35シリーズのドライバー 4機種の形状の違い
▼左からLS、スタンダード、MAX、MAX LITE
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
LSのみ綺麗な洋ナシ型で逃げ顔になっています。つかまり過ぎを抑えたい上級者に好まれる形状です。
残りの3つは後方が長く取られていて、ヘッド形状としては丸型で、寛容性の高さが感じられる形状です。
▼左からLS、スタンダード、MAX、MAX LITE
こちらはヘッドの横からの映像を並べたものです。
ヘッド体積はどれも460ccで同じですが、LSは厚みがあり、後方が持ち上がっているのが特徴的です。この形状は浅重心・高重心になり、低スピン性能・操作性・弾道の強さが備わります。
▼左からLS、スタンダード、MAX、MAX LITE
こちらはソール側から見た映像を並べたものです。
赤丸で囲ったウェイトは入替が可能で、LSとスタンダードには複数搭載されていて、弾道を切り替えることができます。
緑丸で囲ったウェイトは固定ウェイトで、MAXとMAX LITEに搭載されています。重量も大きく、深低重心に貢献し、寛容性と球の上がりやすさを備えています。
Qi35シリーズのドライバー 4機種の弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | LS | スタンダード | MAX | MAX LITE |
---|---|---|---|---|
打ち出し | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
スピン量 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
寛容性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
ステルスシリーズまでは明確なドローモデルとしてHDタイプがありましたが、Qiシリーズになってからは10Kと呼ばれる超高MOIを特徴としたMAXタイプになっています。
LS → スタンダード → MAXとなるにつれ、球の上がりやすさ、寛容性、スピン量が上がっていきますので、簡単に言えばやさしさが上がっています。
なお、明確なドローモデルは無くなっていますので、MAXが打点ブレに強いとは言え、スライサー向けではありません。
テクノロジーの違い
モデル | LS | スタンダード | MAX | MAX LITE |
---|---|---|---|---|
TASウェイト(移動式) | 〇 | 〇 | - | - |
タングステンウェイト(固定式) | - | - | 〇 | 〇 |
可変スリーブ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スピードポケット | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ツイストフェース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カーボンフェース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カーボンクラウン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
飛び・寛容性に拘わる主要なテクノロジーは、全モデルに搭載されています。
違いが顕著なのはウェイトの種類です。
LS、スタンダードでは脱着により別ポジションに移動が可能で、重心を切り替えることができます。
MAX、MAX LITEでは大重量のウェイトが固定で搭載されています。
Qi35シリーズのドライバー 4機種のスペック・シャフトの違い
▼ロフト角の違い
モデル | LS | スタンダード | MAX | MAX LITE |
---|---|---|---|---|
8.0° | 〇 | - | - | - |
9.0° | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
10.5° | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
12.0° | - | 〇 | 〇 | 〇 |
低スピンタイプのLSのみロフト角8.0°が用意されています。
どのモデルも4°スリーブを搭載していますので、8°の場合、調整レンジは6~10°になります。
モデル | LS | スタンダード | MAX | MAX LITE |
---|---|---|---|---|
ライ角 | 54° | 56° | 58° | 58° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 460cc | 460cc |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.25″ | 45.5″ |
ライ角の設定はQi10シリーズと同じです。
LS、スタンダード、MAX・MAX LITEで2°の違いを付けてありますので、MAX、MAX LITEはアップライトのため、その分つかまりが良くなります。
▼シャフトの違い
モデル | LS | スタンダード | MAX | MAX LITE |
---|---|---|---|---|
2025 Diamana BLACK TM60 |
S | S | ||
2025 Diamana SILVER TM55 |
S | S | ||
2025 Diamana BLUE TM50 |
S/SR | S/SR/R | ||
2025 AIR SPEEDER TM |
S/SR/R |
Qi35シリーズ ドライバーの価格・購入方法・発売日
ネットでの市場価格については、2025年1月7日時点で、楽天、Amazon、そして、GDO等のゴルフ専門大手にて出品がまだありません。
USモデルを扱うフェアウェイゴルフUSAでは、93,598円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
Qi35シリーズの発売日は、2024年2月7日です。メーカー発売価格は99,000円です。
Qi35 LSドライバー
Qi35 LSドライバーは、低スピンタイプのドライバーです。
ヘッド体積こそ460ccありますが、ディープヘッドで低スピンに加えて操作性が高く、最もアスリート仕様です。
従来まではスライダー式のウェイト調整機能が搭載されていましたが、重量負荷が掛かる上に、ウェイトの移動距離が短くなってしまうことから、脱着による移動式に変更されています。ちなみに名称は、Trajectory Adjustment System (TAS)です。
Qi35 LSドライバーには、TASウェイトが3つあり、1つは13g、残りの2つは3gで、重いウェイトを配置する場所により、重心移動により弾道を切り替えることができます。
前方ウェイトは右と左にありますので、ドロー・フェードの味付けも可能です。
<スペック>
- ロフト角:8、9、10.5°
- ライ角:54°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
▼試打・評価、日本・USモデルの違い

Qi35ドライバー
Qi35ドライバーは、スタンダードタイプのドライバーです。
LSと比べるとシャローで投影が大きく、ヘッド形状も丸型で寛容性を持たせてあります。
ただ、テーラーメイドのドライバーはアスリート向けのため、寛容性があると言ってもPGAツアーのプロたちが使うモデルのため、アベレージゴルファーがやさしいと感じられるモデルではありません。
特に、テーラーメイドはフェードバイアスのため、自分でつかまえきれる力量がある方で、操作性よりも寛容性を求める方向けです。
Qi35 LSドライバーと同じくTASウェイトが搭載されていますが、個数は2つで前と後ろに1つずつです。
13gと3gで重量差がありますので、入れ替えることで重心位置を移動させることができ、寛容性、打ち出しの高さ、スピン量を切り替えることができます。
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:56°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
Qi35 MAXドライバー
Qi35 MAXドライバーは、高MOIタイプのドライバーです。
昨年登場した10Kと呼ばれるタイプで、縦・横の慣性モーメントの合計が10,000g・cm2を超えた超高MOIが実現されています。
ちなみに、Qi35シリーズで10Kなのは、Qi35 MAXドライバーのみです。
ウェイトは後方にタングステンのものが固定で装着されていますので、LSやスタンダードのような重心調整機能はありません。
高MOIによる打点ブレへの強さに加えて、LS、スタンダードと比べると、アップライトになっていますので、その分、つかまりの良さがあります。
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.25インチ
▼試打・評価、日本・USモデルの違い

Qi35 MAX LITEドライバー
Qi35 MAX LITEドライバーは、軽量の高MOIタイプのドライバーです。簡単に言えば、Qi35 MAXドライバーの軽量版です。
直進性・寛容性に加えて、軽いクラブで楽に振りたいというニーズがある方に適しています。
慣性モーメントは10Kではないため、やや直進性・寛容性はMAXより劣るとされていますが、高弾道が出やすくなっています。
軽量タイプですが、他のモデルと同様に可変スリーブが採用されていますので、ロフト角・ライ角の調整が可能です。
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
▼キャロウェイの2025年モデル(ELYTE)の最新情報

▼PINGの2025年モデル(G440)の最新情報

▼コブラの2025年モデル(DS-Adapt)の最新情報
