三菱ケミカルから発売のディアマナ WBシャフト。
第6世代としての最初のモデルは、元調子のいわゆる白マナの系譜です。
ディアマナ WBについて、識者のコメント・口コミなども交えながら3つのポイントで解説していきます。
ポイント① 第6世代は白マナ系からスタート!
ディアマナは2004年に最初のシャフトが誕生していて、2024年は20年目となります。そして、この節目の年に第6世代の最初のモデルが発売となっています。
第6世代が従来までと違うのは、これまで各世代の最初のモデルは青マナ系(中調子系)でしたが、第6世代では白マナ系(元調子系)となっています。
「白マナ系」と一口に言っても、第4世代から白マナ系は拡充されていますので、従来のどれに相当するかが特徴を押さえる上で重要です。
タイプ | 赤マナ系 | 青マナ系 | 白マナ系 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
第4世代 | RF | BF | ZF | DF | ||
第5世代 | - | TB | GT | PD | WS | |
第6世代 | WB? |
白マナ系は、元調子系と言われていますが、実際のキックポイントは中元です。
第5世代で言えばPDが白マナの直系にあたりまして、それより中調子寄りのGT、元調子寄りのWSがありました。
今回のディアマナ WBに関しては、元調子となっていますので、同じ元調子のWSの後継と見るのが妥当です。
ちなみにPDとWSのどちらの後継かはメーカーから言及がありません。
ポイント② 元調子だが、動きがある
シャフトの特徴を一言で表すとすれば、「動く元調子」というのが的を得ていると思います。
特徴を詳しく解説する前に、識者の評価や一般の口コミをまとめました。
白マナの後継という事で、元調子で左を消せる低弾道系、ロースピンシャフトだと思っていましたが、私が打つ限りは全く違う弾道結果でした。打ち出し角がそこそこ高く、バックスピンがかなり入る上に…捕まる。
正直な感想を言うと、「白マナらしくない。」この一言に尽きるかなと思います。
引用:dosports
しっかりと捕まるシャフトですので、ボール高めでスライス系のプレーヤーでも充分使用出来るシャフトと言う印象でした
スライス系は先調子、フック系は元調子と言うイメージが有りますがWBはそんなイメージを払拭してくるシャフトでした(ホント手元調子ですがしっかり捕ますよ!)
引用:ameblo
結構動きのあるシャフトで、動き方も割と派手です。繊細な動きというより、グワッと撓ってグワッと戻るので、白マナかと思って振るとまるで違う感じです。
飛距離が出るシャフトではないので、ワンフレックス上げて方向性重視が狙い目かなと。
今までのディアマナシリーズに比べると、フェードやドローなど球をコントロールしやすく感じた
ハードっぽさが無く気持ちよく振り切れる。シャフト全体が滑らかにしなる。
引用:golfkids
試打ラボしだるTVでも、ディアマナ WBを試打評価していて、硬さに関して以下のように述べられています。
▼硬さの感想を述べるところから再生されます
ディアマナの白の系譜。でも、白の中でも、ホワンホワン動く感じ、遊びがする。
初代のDが一番ハードだった。
元調子ということで、「左を恐れずに思い切り叩ける」、「ハードヒッター向けの吹けない弾道」みたいな表現が付いて回りそうですが、そういったハードスペックとは違う方向の元調子です。
先端の硬さ・しっかり感を求める方というより、元調子だがシャフトに少し仕事して欲しい方に向いています。
ポイント③ フレックスは1つ上を試したい
VENTUS 黒シリーズのようなハードシャフトと比べると、棒のような手強いシャフトではありません。
弾頭は、元調子の割にはスピンが入って、球が上がって、つかまる感じがあります。
元調子のシャフトを求める方は、先端のしっかり感を期待する方が多いと思いますので、そういった方は違和感を感じられる方が多いと思います。
シャフト | R2 | R1 | SR | S | X | TX |
---|---|---|---|---|---|---|
WB 43 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
WB 53 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
WB 63 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
WB 73 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
WB 83 | 〇 | 〇 | 〇 |
では、元調子系らしさを求める方にとって、ディアマナ WBが合わないかというと、そんなことはありません。
是非、試してもらいたいのが1フレックス上のスペックです。
つまり、普段、5Sを使っている方は5X、6Xを使っている方は6TXです。
シャフトの動きやしなやかさは、捩れ・しなりにより感じられますので、フレックスを上げることで、しっかり感は増します。
VENTUSと比べると1万円安い(メーカー価格)というコストメリットもありますので、ディアマナで自分に合うスペックが無いか、重量帯・フレックスを色々と試されることをオススメします。
対象ゴルファーまとめ
ディアマナ WBシャフトの対象ゴルファーとしては、主に以下の特徴が挙げられます。
- 切り返しのタイミングは、元調子が好きな方
- でも、スピン・つかまりといったシャフトの働きも少し欲しい方
- 飛距離よりも方向性を重視される方
該当される方は、是非、試打して相性を確認してみてください。