Fujikuraからアイアン専用として発売されたTRAVIL IRONシャフト。
渋野日向子も採用したことでも話題となっていて、特に、アイアンで高さをしっかり出して狙いたい方に注目のシャフトです。
ツアーでの評価を意味するTour Ratedの頭文字を冠したTRAVIL IRONシャフトについて、3つのポイントで解説していきます。
ポイント① 落下角を大きく出しやすい
TRAVIL IRONはどんなシャフトか?
一言で言えば、「落下角を大きくする」ために開発されたシャフトです。そして、その意図は、「ボールを狙ったところに止める」ことにあります。
アイアンのショットや弾道に求める要素は色々あると思いますが、しっかりターゲットをデッドに捉えるために、高さが課題という方に注目のシャフトです。
ポイント② MCIシャフトよりも柔らかい
先程の特徴に加えて、もう一つ忘れてはならないのは、Fujikuraが開発しているという点です。
これはつまり、TRAVIL IRONはカーボンシャフトであることを意味しています。
FujikuraにはMCIというアイアンシャフトとして人気のモデルがありまして、当然ながらMCIとは違った味付けになっています。
▼TRAVILとMCIの振動数の比較
こちらの動画では、マーク金井氏が実際に振動数を計測して、TRAVILとMCIの硬さについて解説されています。
- MCI 80(S):295 cpm
- TRAVIL 85(S):282 cpm
数値だけで言えば、1フレックスぐらい振動数が低い
TRAVIL IRONの方が振動数が小さく、しなりが大きいシャフトとなっています。
その要因として、シャフトの手元側(BUTT径)が細く、ワッグルしたときに柔らかさを感じる点を指摘されています。
実際に、BUTT径を比較してみますと、TRAVIL IRONの方が細くなっています。
- MCI 80(S):15.10 mm
- TRAVIL IRON 85(S):14.90 mm
キックポイントは、MCIが軽量クラスで先中、中~重量クラスで中(最重量のMCI 120のみ中元)、TRAVIL IRONが中元となっています。
「TRAVIL IRON」は、手元の柔らかさがあるシャフトということになります。
ポイント③ ゴム素材により、粘りがある
TRAVIL IRONには、MCIシャフトと同じくカーボン主体の中に金属もコンポジットされています。
TRAVIL IRONの方は、さらにゴム素材もコンポジットされています。
ゴムによりソフトな打感が得られ、シャフトのしなり戻りを緻密にコントロール
このゴム層は全長に渡って入れられていて、スピード感を抑えて、しなり戻り・プロが求めるフィーリングが実現されています。
▼ゴム素材を使った理由をFUJIKURAが解説
MCIはカーボンらしいスピード感のあるシャフト。
TRAVIL IRONは、敢えてスピード感を抑えている。
このゴム素材は、振動を抑える効果もありますので、打感の良さにもつながっています。
まとめ
TRAVIL IRONシャフトについて、3つの特徴を解説しました。
- 落下角を大きく出しやすい
- MCIシャフトよりも柔らかい
- ゴム素材により、粘りがある
FUJIKURAにはMCIという人気のアイアンシャフトがありますので、特徴や違いを踏まえ、どちらが自分に合っているかを確認されると良いでしょう。
以上、TRAVIL IRONの特徴についてまとめました。