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スピーダー NX GOLD【3つの重要ポイント】GREENとの違い|試打・評価|特徴と適合ゴルファーを解説

4.5

スピーダー NXシリーズの5作目、「スピーダー NX GOLD」。

これまでのBLUE、GREEN、BLACK、VIOLETとは異なる新たなカラーで、早速、発売前の段階から女子プロゴルファーに採用されていて話題となっています。

本記事では、GOLDについて、前作に当たるGREENとの違いも含めて解説していきます。

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ポイント① GOLDはGREENの後継、つまり、スピーダーNXで最もハードなシャフト

▼第一世代のNXシャフト

スピーダーNXは、かつての「スピーダーエボリューション」シリーズの後継として登場しました。 2021年から毎年、以下の3タイプが順に発売されています。

  • BLUE:ニュートラル(中間的なフィーリング)
  • GREEN:ハード(しっかりした振り心地)
  • BLACK:ソフト(しなりを感じやすい)

この3タイプで、NXシリーズの第一世代が完成しました。

そして、第二世代として登場したのが、

  • 2024年 VIOLET:BLUEの後継(ニュートラル系)
  • 2025年 GOLD:GREENの後継(ハード系)

つまり、GOLDは“2代目GREEN”とも言える存在で、 走り系シャフトの中でも、最もハードなフィーリングを持つモデルです。

ニュートラルなVIOLETよりも、さらにしっかりした振り心地を求めるゴルファー向けの設計となっています。

ポイント② GREENからGOLDで何が変わったか!?

GOLDは、NXシリーズの中で最もハードなシャフトというポジションをGREENから引き継いだ後継モデルです。 ただし、単純な“硬さの継承”ではなく、フィーリングや剛性設計において大きな変化が加えられています。

ざっくり言えば、GREENの感覚で振ると「少しソフトに感じる」ほど、GOLDは“しっかり感”が抑えられています。 その理由は、シャフト全体の剛性分布の見直しにあります。

出典:プレスリリース

GREENは手元剛性が高く、振り遅れを防ぐ“張り感”が特徴でした。 一方、GOLDでは手元側の剛性を抑え、先端から手元までの剛性差を少なくすることで、シャフト全体の一体感とスムーズな振り心地を追求しています。

出典:プレスリリース

さらに、先端〜中間部のねじれ剛性はGOLDの方が高く、インパクト時の安定性やばらつきの少なさはGREEN以上。

つまり、手元のしっかり感は弱まったものの、シャフト全体としてはより安定性が高まっています。

筆者が感じた特徴・適合ゴルファーをまとめると以下の通りになります。

特徴 GREEN(前作) GOLD(後継)
設計思想 手元剛性が高く、振り遅れを防ぐ設計 剛性差を抑えた一体感重視の設計
スイングタイプ フェード系に特化
切り返しが速いタイプ向け
フェード系+ドロー系にも対応
幅広い層へ
フィーリング シャープで硬質。走り感が強い しなり戻りのスピード感+安定性が両立
操作性 高ヘッドスピード前提。扱いにややクセあり ハードながらも扱いやすく、ミスに寛容
適合ゴルファー 上級者向け
操作性重視
飛距離よりも安定性を求める人
中〜上級者向け
飛距離と操作性の両立を求める人
“硬さ”に納得感を求める人

GREENは手元の張り感が強く、スイングタイプによっては扱いが難しい場面もありました。

GOLDではその剛性をシャフト全体で均一化する方向に再設計されていて、自然なしなりと振り抜きやすさが備わっています。

結果として、より多くのゴルファーにフィットする“間口の広いハード系”となっています。

ポイント③ シャフト重量にも注意しておきたい!GREENよりも大幅に軽量化

GREENを使用していた方、あるいは興味を持っていた方にとって、後継モデルであるGOLDへの移行は自然な選択肢です。

NXシリーズ内でのポジションや基本特性は継承されていますが、重量面では大きな変化がありますので、事前に確認しておきたいポイントの一つです。

▼GOLDとGREENのシャフト重量の比較(単位:g)

重量帯 フレックス GOLD GREEN 重量差
40 R2 44 48 -4
R 44 49.5 -5.5
SR 45.5 51 -5.5
S 47 52.5 -5.5
50 R 50.5 54.5 -4
SR 52 56 -4
S 53.5 57.5 -4
X 55 59 -4
60 SR 60.5 65 -4.5
S 62 66.5 -4.5
X 63.5 68 -4.5
70 S 72 76 -4
X 73.5 77.5 -4

こちらの表は、GOLDとGREENの終了を同一スペックで比較したものです。

全ての重量帯で軽量化されています。

  • 50g台・70g台:4gの軽量化
  • 60g台:4.5gの軽量化

この差は、振り感やクラブ全体のバランスに影響を与えるレベルです。

同じスペックのシャフトを選んでも、GOLDではシャフト自体が軽くなっているため、クラブ全体の重量も軽くなります

その結果、振り心地が変わり、特に「今のクラブが少し軽いかも」と感じている方にとっては、さらに軽くなることで違和感が生じる可能性があります。

ポイントは、”振り感の安定性を保ちつつ、軽量化による違和感を緩和”にあります。

対策として、ヘッド側のウェイト調整や鉛シールによるバランス調整も有効な手段ですが、シャフトの重量帯をひとつ上げて、代わりにフレックス(硬さ)を落とすという選択肢も検討する価値があります。

スピーダーNX GOLD スペック・発売日・発売価格

スペック

モデル フレックス 重量 トルク 製品長 Tip径 Butt径 調子
GOLD
40
R2 44 5.8 46 8.5 15.05
R 44 15.1
SR 45.5 15.15
S 47 15.2
GOLD
50
R 50.5 4.6 15.1
SR 52 15.15
S 53.5 15.2
X 55 15.25
GOLD
60
SR 60.5 3.5 15.25
S 62 15.3
X 63.5 15.35
GOLD
70
S 72 2.8 15.4
X 73.5 15.45

発売日・発売価格

スピーダーNX VIOLETの発売日は、2025年9月4日です。

発売価格は49,500円(税抜き45,000円)です。この価格は第2世代とも言えるVIOLETとも同じで、BLUE、GREEN、BLACKと比べると5,500円(税抜き5,000円)の値上がりです。

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