ブリヂストンの2025年モデルの「BXシリーズ」について、BX1ST・BX2HT・B-Limited BX2HT フェアウェイウッド(3機種)の違いをまとめました。
▼Bシリーズ 2025の関連記事


BX1ST・BX2HT・B-Limited BX2HT フェアウェイウッド
※左から、BX1ST、BX2HT、B-Limited BX2HT
ブリヂストンはここのところ1系・2系、3系で交互にニューモデルを発売しています。
2025年は1系・2系の年で、ウッド系(ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ)は全てリニューアルされていて、フェアウェイウッドは以下の3モデルが発売となっています。
- BX1ST ファウェイウッド
- BX2HT フェアウェイウッド
- B-Limited BX2HT ファウェイウッド
Bシリーズとしては、この他に3系のB3MAXがあり、こちらは軽量+高MOIが特徴で、楽に振れて優しいタイプとなります。
モデル | 特徴 |
---|---|
BX1ST | 低スピンタイプ。 強弾道のツアーの飛び。 |
BX2HT | つかまり+高弾道+高MOIタイプ。 ミスに強く、楽につかまえて高さを出せる。 |
B-Limited BX2HT |
つかまり+中弾道。 BX2HTの高さを抑えたタイプ。3番のみ。 |
BX1ST・BX2HT・B-Limited BX2HT フェアウェイウッド 3機種の形状の違い
▼左からLS、X、MAX
※左から、BX1ST、BX2HT、B-Limited BX2HT
こちらは3機種のクラウンの映像を並べたものです。
一番左のBX1STは後方が浅く小ぶりで、取り回しが良さそうな形状をしています。”ツアーユース”とキャッチコピーで述べられているだけあって、ツアー・上級者に好まれそうなヘッドシェイプです。
BX2HT、B-Limited BX2HTの2モデルは、ヘッド体積が感じられ、安心感・拾いやすさを好む方に好まれる形状です。
※左から、BX1ST、BX2HT、B-Limited BX2HT
こちらは3機種の横から見た映像を並べたものです。
1系と2系のヘッドシェイプの差は明らかです。BX1STは膨らみのあるディープで、この形状は浅重心による操作性の良さ、低スピンにより弾道の強さが特徴です。
一方のBX2HT、B-Limited BX2HTの2モデルは平べったいシャローで、この形状は重心が深くなり、また球を救い上げやすいため、寛容性と高弾道が特徴です。
BX1ST・BX2HT・B-Limited BX2HTフェアウェイウッド 3機種の弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
スピン量 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
寛容性 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
BX1STはディープで浅重心が特徴で、弾道としては、低スピン・低打ち出し・強弾道で、操作性も備わっています。
BX2HT、B-Limited BX2HTの2モデルはシャローで深重心が特徴で、寛容性・程よいスピン・つかまりがあり、ミスに強くハイドローで運びやすいタイプです。
対象ゴルファーとしては、BX1STはヘッドスピードが速く、弾道を操りたいアスリートゴルファー、BX2HTはミスを許容してくれて高く楽に飛ばしたいアベレージゴルファーです。B-Limited BX2HTは実は3番のみしかありません。これはBX1STではシビア過ぎると感じる中・上級者向けのスプーンといったところでしょう。
テクノロジーの違い
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
カーボンクラウン | ○ | ○ | ○ |
SP-COR | ○ | ○ | ○ |
バイティングフェース | ○ | ○ | ○ |
脱着ウェイト | 前方トゥ:2g 前方ヒール:8g |
後方ヒール:8g | 後方トゥ:2g 後方ヒール:8g |
可変スリーブ | - | - | - |
搭載されているテクノロジーは全モデルで共通しています。
ブリヂストンを代表するテクノロジーであるSP-CORも全モデルで搭載されていて、トゥ・ヒール方向に対して幅広く反発性能を発揮してくれます。つまり、左右方向に打点がバラつき安い方に適しています。
ウェイトは脱着可能なタイプが採用されていますが、BX2HTのみ1ヶのため、ウェイトのローテーションによる重心切替は行えません。重心移動したい場合は、別重量のものを入手して交換する形となります。
可変スリーブに関しては、一般的にはアスリートモデルには搭載されていることが多いですが、前作も含めて1系に搭載がないのが特徴的です。
BX1ST・BX2HT・B-Limited BX2HT フェアウェイウッド 3機種のスペックの違い
ロフト角の比較
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
3番 | 14.5° | 15° | 15.5° |
3HF | 16° | 16.5 | - |
5番 | 17.5° | 18° | 18.5° |
7番 | - | 21° | 21.5° |
9番 | - | - | 24.5° |
ロフト角は、LSがシリーズ中で最も立っていて、低弾道・操作性重視の構成となっています。
Xは標準的な設定で、クセや偏りが無く扱いやすさい設計です。
MAXは全番手でロフトが標準より0.5°寝かされており、打ち出しから高弾道が出やすい設計となっています。
3番ウッドのスペックの比較
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
ロフト角 | 15° | 15° | 15° |
ライ角 | 56.5° | 58° | 58° |
ヘッド体積 | 179cc | 188cc | 188cc |
長さ | 43″ | 43″ | 43″ |
最近の海外ブランドのフェアウェイウッドは、同じ番手でもモデルによりロフト差を付けることで、弾道の違いを鮮明にする傾向があります。
しかし、ブリヂストンでは標準的なロフト設定を採用しています。前述の通り可変スリーブがありませんので、少し寝かせたい、立たせたいといったことはできませんので、この点は予め踏まえておきたいところです。
番手ラインナップの比較
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
3番 | 15° | 15° | 15° |
5番 | 18° | 18° | - |
7番 | - | 21° | - |
番手のラインナップについても、海外モデルとは傾向が異なります。
海外ブランドは番手の種類が豊富なのが特徴的で、3HL、HEAVENWOODがあったり、9番、11番まで揃っているところも珍しくありません。
しかしブリヂストンのフェアウェイウッドは番手が多いBX2HT、B3MAXでも3・5・7番の3種類です。この辺りの充実度は、可変スリーブの無い点も含めてやや見劣りするところはあります。
ただ、顔の良さとヘッド形状から来る構えやすさは定評ががりますので、このあたりがピタリと嵌る方には、とても使いやすいフェアウェイウッドです。
シャフトの比較
モデル | BX1ST | BX2HT | B-Limited BX2HT |
---|---|---|---|
VENTUS BS6Ⅱ | S | - | - |
Diamana BS50Ⅱ | - | S、SR、R | S、SR、R |
SPEEDER NX BS50w | - | S | S |
TENSEI PRO BLACK 1K CORE | 60 S | 50 S | 50 S |
SPEEDER NX GOLD | 60 S | 50 S | 50 S |
TOUR AD FI | 6 S | 5 S | 5 S |
BX1ST フェアウェイウッド
ブリヂストンBX1ST フェアウェイウッドは、風に強く、直進性の高い強弾道で狙って攻められるツアー設計モデルです。
ラインを出しやすく、スピン量を抑えた弾道は、風の影響を受けやすい状況でも安定したパフォーマンスを発揮してくれます。
構えたときのイメージ通りに振り抜けるヘッド形状で、狙いに対する再現性も高い。弾道をコントロールして攻めたい上級者や競技志向のプレイヤーに最適な一本です。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド体積 |
---|---|---|---|
3 | 15 | 56.5 | 179 |
5 | 18 | 57 | 160 |
BX2HT フェアウェイウッド
BX2HT フェアウェイウッドは、つかまりの良さと高弾道でグリーンを狙える安定志向の設計です。
ヒール側のウェイト配置がボールの上がりやすさを引き出し、飛距離よりも弾道の安定性を重視したモデルです。
フラットなクラウン形状と構えやすいヘッドが、スムーズなテイクバックと安心感のある振り抜きをサポートしてくれます。ミスヒットにも強く、やさしく高弾道で攻められるのが魅力で、アベレージ〜セミアスリート層で、グリーンを高く狙いたいプレイヤーにおすすめです。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド体積 |
---|---|---|---|
3 | 15 | 58 | 188 |
5 | 18 | 58.5 | 164 |
7 | 21 | 59 | 139 |
B-Limited BX2HT フェアウェイウッド
B-Limited BX2HT フェアウェイウッドは、つかまりの良さと中強弾道で飛距離性能を高めた限定モデルです。
初速と直進性が高く、叩いても左に巻きにくい挙動で、安心して振り抜ける設計です。
プロパーモデルのBX2HTよりもややハードな味付けながら、扱いやすさも兼ね備えていますので、アスリート~セミアスリートまで幅広いゴルファー層にフィットしそうです。BX1STの3番では手強すぎると感じられる方、飛距離と操作性のバランスを求めるプレイヤーにおすすめです。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド体積 |
---|---|---|---|
3 | 15 | 58 | 188 |
▼Bシリーズ 2025の関連記事

