ブリヂストンのCB系アイアン3機種、241CB、242CB+、258CBPの違いをまとめました。
241CB・242CB+・258CBP アイアン
▼左から241CB・242CB+・258CBP
ブリヂストンのCB系アイアンに258CBPという新たなモデルが追加されました。
2024年に241CB、242CB+が発売されていて、2025年に258CPが追加されましたので、全3モデルということになります。
ちなみに、アベレージゴルファー向けの245MAXアイアンもCB(キャビティバック)ではありますが、前述の3モデルはアスリート向けのため、位置付けは明確に異なります。
なお、モデル名の数字の下桁は、従来まで難易度レベルを表していまして、それに倣うと258CBPは「8」で最も優しいということになりますが、実態は異なります。強いて難易度で表すとすれば、2~2.5ぐらいといったところです。

258CBPは、241CB、242CB+の兄弟モデル!
241CB・242CB+・258CBP アイアンの弾道・特徴の違い
モデル | 241CB | 242CB+ | 258CBP |
---|---|---|---|
構造 | キャビティ | キャビティ | ポケットキャビティ |
フェース/ボディ | 鍛造軟鉄 | 鍛造軟鉄 | クロモリ / 軟鉄鍛造 |
飛距離性能 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
寛容性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
ロフト角* | 32° | 31° | 30° |
ライ角* | 62° | 62° | 62° |
長さ* | 37″ | 37.25″ | 37.25″ |
オフセット* | 4.35mm | 3.85mm | 3.85mm |
*7番アイアンのデータ
兄弟モデルではあるものの、構造面では241CB、242CBが軟鉄鍛造の一枚物なのに対して、258CBPは軟鉄ボディにクロモリフェースを貼り合わせてあります。
そのため、258CBPは飛距離性能・寛容性を高く持たせてあります。
簡単に言ってしまえば、中級者が扱いやすいアイアンですし、ロングアイアンのみ上級者がコンボで入れるのにも適しています。

競合モデルは、テーラーメイドのP790アイアン、キャロウェイのAPEXアイアン、SRIXONのZXi5アイアンなどが挙げられる!
ロフトは違いを持たせてありますが、ライ角、フェースプログレッション、長さは242CB+と258CBPで同じ値となっています。
242CB+でもう少し飛距離や寛容性が欲しい方に適しています。
241CB・242CB+・258CBP アイアンのスペックの違い
ロフト角の違い
番手 | 241CB | 242CB+ | 258CBP |
---|---|---|---|
#4 | 22° | 21° | - |
#5 | 25° | 24° | 23.5° |
#6 | 28° | 27° | 26.5° |
#7 | 32° | 31° | 30° |
#8 | 36° | 36° | 34.5° |
#9 | 41° | 31° | 39° |
PW | 46° | 46° | 44° |
241CBと242CB+は4~7番まででロフトが1°違いですが、8番~PWは同じです。
一方、258CBPは全体的にストロングになっています。つまり、8番~PWもストロングになっていて、PWは44°となっています。
ウェッジの組み合わせによっては、258CBPは合わせづらくなる可能性がありますので、同じテイストでコンボが組みやすいと言えど、ロフト設定には注意が必要です。
なお、258CBPアイアンのみ4番アイアンがなく、5番からとなっています。

258CBPのPWは、241CB、242CB+より2°も立っている!
オフセットの違い
番手 | 241CB | 242CB+ | 258CBP |
---|---|---|---|
#4 | 3.65 | 3.15 | - |
#5 | 3.85 | 3.35 | 3.35 |
#6 | 4.15 | 3.65 | 3.65 |
#7 | 4.35 | 3.85 | 3.85 |
#8 | 4.65 | 4.25 | 4.25 |
#9 | 4.95 | 4.55 | 4.55 |
PW | 5.15 | 5.05 | 5.05 |
こちらはオフセットの値を比較したものです。
どれもFP値は大きめで、グースを抑えた設計になっています。
クラブの難易度通り、241CBはほぼストレートで、球筋を操りたい人向けです。242CB+、258CBPは、少しだけグースを持たせてありますので、しっかり捉えて少しだけ強い球が出やすくなっています。
241CB・242CB+・258CBP アイアンのヘッド形状の違い
▼左から241CB・242CB+・258CBP
こちらは上から見た映像を並べたものです。
左の241CBはきれいなストレートネックで、弾道を操作しやすくなっています。
中央242CB+と右の258CBPはブレード長が同じですが、258CBPの方がキャビティが熱く、ブレードにも厚さが感じられます。
▼左から241CB・242CB+・258CBP
こちらはソールを横から見た映像を並べたものです。
右に行くにつれソールの重厚感が増していて、寛容性、そして、インパクト時にロフトあプする動きがあります。
241CBは前側と後ろ側の両方がカットされていて、打ち込んでターフを取るタイプのスイングに適しています。
242CB+はラウンドさせていてミスに対する強さを持たせてあります。
258CBPは242CB+よりも0.5mm厚さを持たせてありますが、その分、後方を241CBのようにカットしてありますので、抜けの良さを形状面から補ってあります。
241CB・242CB+・258CBP アイアンの価格・発売日
241CB・242CB+アイアンの発売日は2024年9月6日、258CBPアイアンの発売日は2025年3月7日です。
発売価格は以下の通りとなっています。
<241CB アイアン>
- N.S.PRO MODUS3 TOUR120
6本セット(#5~9、PW):¥145,200(税込)
特注専用 1本(#4):¥24,200(税込) - N.S.PRO MODUS3 TOUR105
6本セット(#5~9、PW):¥145,200(税込)
特注専用 1本(#4):¥24,200(税込) - N.S.PRO MODUS³ TOUR115
特注専用 1本:¥24,200(税込)
<242CB+ アイアン>
- N.S.PRO MODUS3 TOUR105
6本セット(#5〜9, PW):¥145,200(税込)
特注専用 1本(#4):¥24,200(税込) - N.S.PRO 950GH neo
6本セット(#5〜9, PW):¥145,200(税込)
特注専用 1本(#4):¥24,200(税込) - Diamana Thump iB70
6本セット(#5〜9, PW:¥145,200(税込)
特注専用 1本(#4):¥24,200(税込)
<258CBP アイアン>
- N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DUAL FLOW
6本セット(#5~9, PW):¥145,200(税込) - Diamana iB65
6本セット(#5~9, PW):¥145,200(税込) - N.S.PRO 950GH neo
特注専用 1本:¥24,200(税込) - Dynamic Gold 95
特注専用 1本 ¥25,300(税込)
241CBアイアン
CB系アイアンで最もハードなタイプです。ブリヂストンの契約プロでは、吉田優利、渡邉彩香が使用しています。
ロフトは7番で32°で、キャビティ構造も採用していますので、マッスルバック(220MB)と比べると、やや寛容性・飛距離性能があります。
弾道をコントロールしたい方、コンパクトなヘッドが良い方、フィーリングを重視される方に適していて、中~上級者向けのアイアンです。
ソールはリーディングエッジ、トレーリングエッジをカットした3面形状が採用されています。芝との接触が抑えられ、ダウンブローに打ち込んでターフを取るタイプの方に適しています。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | FP | 長さ |
---|---|---|---|---|
4 | 22 | 60.5 | 3.65 | 特注 |
5 | 25 | 61 | 3.85 | 38 |
6 | 28 | 61.5 | 4.15 | 37.5 |
7 | 32 | 62 | 4.35 | 37 |
8 | 36 | 62.5 | 4.65 | 36.5 |
9 | 41 | 63 | 4.95 | 36 |
PW | 46 | 63.5 | 5.15 | 35.5 |
242CB+アイアン
241CBアイアンよりも飛距離性能があり、ややヘッドサイズを大きくしたアイアンです。
241CBに飛距離性能とやさしさを持たせたアイアンです。
軟鉄鍛造ではあるものの、内部に掘り込みとリブ構造がありますので、その意味ではハイテク寄りのアイアンです。
ブリヂストンの契約プロでは、渡邉彩香がロングアイアンのみ使用しています。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | FP | 長さ |
---|---|---|---|---|
4 | 21 | 60.5 | 3.15 | 特注 |
5 | 24 | 61 | 3.35 | 38.25 |
6 | 27 | 61.5 | 3.65 | 37.75 |
7 | 31 | 62 | 3.85 | 37.25 |
8 | 36 | 62.5 | 4.25 | 36.5 |
9 | 41 | 63 | 4.55 | 36.25 |
PW | 46 | 63.5 | 5.05 | 35.75 |
258CBPアイアン
CB系アイアン3種の中で、このモデルのみポケット構造が採用されていて、フェースにはクロモリが採用されています。
飛距離性能と寛容性をさらに高めたアイアンで、7番のロフト角は30°となっていますので、中級者や飛距離が落ちてきたシニアアスリートに適したアイアンです。
ポケットキャビティではあるものの、打感は柔らかさもあり、フィーリングと飛距離性能のバランスが良く、上級者がコンボで用いるのにも適しています。
なお、全体的にロフトがストロングになっている分、PWは44°で241CB、242CB+と比べると2°立っていますので、ウェッジとのロフトピッチには注意が必要です。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | FP | 長さ |
---|---|---|---|---|
4 | - | - | - | - |
5 | 23.5 | 61 | 3.35 | 38.25 |
6 | 26.5 | 61.5 | 3.65 | 37.75 |
7 | 30 | 62 | 3.85 | 37.25 |
8 | 34.5 | 62.5 | 4.25 | 36.75 |
9 | 39 | 63 | 4.55 | 36.25 |
PW | 44 | 63.5 | 5.05 | 35.75 |