スリクソンから発売のZXi LSドライバー。
ZXiシリーズの全4機種のドライバーの中で、最も低スピン性能に優れているタイプです。
ZXi LSドライバーについて、4つのポイントと適合ゴルファーについて解説します。
▼ZXiシリーズのドライバー4機種の弾道やスペックの違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。

ポイント① ZXi LSはZX5 MKⅡ LSの後継モデル
シリーズ | ZX (2020) |
ZX MKⅡ (2022) |
ZXi (2024) |
---|---|---|---|
より高MOI | - | - | ZXi |
高MOI | ZX5 | ZX5 MKⅡ | ZXi |
高MOI+より低スピン | - | ZX5 MKⅡ LS | ZXi LS |
操作性+低スピン | ZX7 | ZX7 MKⅡ | ZXi TR |
通常、「LS」と名の付くドライバーは、シリーズの中で最もアスリート向けですが、スリクソンでは事情が異なっています。
「LS」というと、ディープで浅重心なヘッドで、弾道特性としては操作性・低スピン・低弾道というのが通常のお決まりのパターンです。
しかしZXiシリーズではこれが2タイプに分かれていて、操作性はTR、低スピン・低弾道がLSとなっています。
前作との継承関係で言うと、ZXi LSはZX5 MKⅡ LSの後継モデルで、低スピン・強弾道に加えて、程よい寛容性が備わっています。
ポイント② LSは飛距離性能が最も高い!だが少しつかまる
出典:SRIXON公式HP
ZXiシリーズのドライバーの位置づけは、上図のチャートの通りに分かれています。
LSは低スピン性能が最も優れていますので、低く強い弾道が出やすく、強い球で飛距離を出したい人に適しています。
なお、つかまりに関して言うと、TRよりはややつかまりが良いため、強弾道が出やすいとは言え、良く言う「左を恐れずに叩ける」タイプではありません。
つかまり過ぎを抑えたいのであれば、ZXi LSかZXi MAXの方が適していますので、この辺りがなかなかクラブチョイスで難しいところでもあります。
なお、飛距離性能を強く求めるのであれば、そもそもスリクソン自体が飛びで定評がある訳ではありませんので、そういった方はコブラやキャロウェイなど海外メーカーのクラブを探されることをオススメします。
ポイント③ ウェイトは2つになり、重心調整できる
▼左がZX5 MKⅡ LS、右がZXi LS
前作と位置付けは同じではありますが、ウェイトの搭載状況に違いがあり進化しています。
- ZX5 MKⅡ LS:ソール前方に8g
- ZXi LS:ソール前方に10g、ソール後方に4g
ZXi LSではウェイトが1つ増えて2つになりました。しかも前後で重量が異なっていますので、オプションでウェイトを追加購入せずとも、入れ替えることで重心を切り替えることが可能になっています。
デフォルトでは前が重くなっていますので、入れ替えると後ろが重くなり、スピンが増えて寛容性が増します。
ポイント④ 打感は少し硬め
通常、アスリートブランドの低スピン・低弾道のドライバーというと、吸い付くような打感をイメージされる方が多いと思います。
しかし、ZXiシリーズのドライバーはタイプ毎に打感がかなり異なっていて、ZXi LSはやや硬めです。
そもそもヘッド素材が前作からフルチタンに回帰していますので、金属感が強めになります。
低スピンでフェースに乗る感触を求める方は、タイトリストやキャロウェイなどの低スピンタイプを検討されることをオススメします。
対象ゴルファーまとめ
ZXi LSドライバーについて、3つの特徴を解説しました。
- ZXi LSはZX5 MKⅡ LSの後継モデル
- LSは飛距離性能が最も高い!だが少しつかまる
- ウェイトは2つになり、重心調整できる
- 打感は少し硬め
ZXi LSは、従来の「5」のモデルに「LS(低スピン)」の味付けをしたドライバーです。そのため、低スピン・低弾道でありながら程よい寛容性も備わっています。つまり、操作性はあまり高くありません。
対象ゴルファーとしては、主に以下の特徴を持った方になります。
- 強い弾道で飛ばしたい方
- スピン量を減らしたい方
- 操作性よりもミスに対する許容性の方が欲しい方
該当される方は、是非、試打して相性を確認してみてください。