キャロウェイから発売のパラダイム(初代)とパラダイム Ai SMOKE MAXのドライバーについて、違いを5つのポイントで解説します。
パラダイムとパラダイム Ai SMOKE MAXドライバー
▼左がパラダイムドライバー、右がパラダイム Ai SMOKE MAXドライバー
まず「パラダイム」シリーズと「パラダイム Ai SMOKE」シリーズは、初代(2023年)と2代目(2024年)の関係にあります。
そして、パラダイムドライバーとパラダイム Ai SMOKE MAXドライバーは、どちらもそれぞれのシリーズでのスタンダードモデルという位置づけにあり、標準的なゴルファーに最も注目されるドライバーです。
初代パラダイムからの買い替えを検討される方、または購入を見送った方は、パラダイム Ai SMOKE MAXドライバーが検討候補となります。
とは言え、初代パラダイムドライバーもまだ購入することができ、しかもマークダウンにより値段も安いことから、この両者の違いは気になる方も多いと思いますので、詳しく解説します。
他メーカーでは、テーラーメイドのQi10 MAXドライバー、PINGのG430 MAXドライバーなどが競合モデル!
パラダイムドライバーとパラダイム Ai SMOKE MAXドライバーの違い
ポイント① つかまり、球の上がりやすさは、2代目
▼クラブスペック
モデル | パラダイム | パラダイム Ai SMOKE MAX |
---|---|---|
ロフト角 | 9/10.5/12° | 9/10.5/12° |
ライ角 | 57° | 58° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
ウェイト | 後方13.5g | 前方2g、後方14g |
まずスペックを比べてみると、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)はアップライトになっています。
アップライトのクラブは、構えた時にトゥ側が浮いてフェースが左を向きますので、その分、球のつかまりが良くなります。
この後でも触れますが、そもそもシリーズ全体の傾向としても、2代目の方がやさしくなっていることもあり、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)の方が球がつかまります。
次に後方ウェイトですが、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)の方が0.5gだけ重くなっています。
そして、ウェイトの搭載位置にも違いがあり、後方の側面から底面に変わっていて、より低い位置にウェイトが利く(低重心)形状になっています。
つまり、つかまりの良さと球の上がりやすさを求める方にとっては、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)の方がオススメです。
ポイント② 弾道の強さは、初代
ドライバーの評価として、「どちらが飛ぶのか?」が気になる方が多いと思います。
単純で、どちらが球が強いかで言うと、パラダイム(初代)の方が低スピンで打ち出しが低い球が出やすいです。
▼パラダイム Ai SMOKE MAXドライバーの試打・評価
実際に、こちらの石井プロによる試打でも、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)は「球が上がってスピンが入る」と評価されています。
低スピンで吹け上がりを抑えたライナー性の弾道を求めるのであれば、パラダイム(初代)ということになります。
ただ、飛距離云々の前にスピンが足りず、打ち出しも低すぎて悩んでいるとうい方にとっては、パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)の方が合うというケースもあり得ます。
まずはご自分のスピン量・打ち出し角について、増やすべきか減らすべきかを把握することが重要です。
ポイント③ 振りやすいのは、2代目
▼重量スペック(標準シャフトのSR)
モデル | パラダイム | パラダイム Ai SMOKE MAX |
---|---|---|
クラブ | 305g | 304g |
シャフト | 51g | 54.5g |
グリップ | 46g | 50g |
ヘッド側* | 205g | 199.5g |
バランス | D3.5 | D3 |
*ヘッド側:クラブ重量ー(シャフト+グリップ)にて算出
クラブの重量について比較してみると、全体重量は僅かに1gの差しかありませんが、その内訳には大きな差があります。
パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)では、シャフトとグリップの重量が大きくましていて合計で7.6g増となっています。これはつまり、ヘッド側の重量が減っていることを意味しています。
この違いはヘッドの重量感を表すバランスにも表れていて、D3.5からD3.0に下がっています。
パラダイム Ai SMOKE MAX(2代目)では、ヘッドが軽く感じられるため、より楽に振ることができ、メリットとしてはスイングスピードが上がること、スイングが安定してミスショットが減ることが挙げられます。
ポイント④ 弾道の安定性は、2代目
ポイント①のところでも触れましたが、シリーズ全体の傾向として、2代目の方がやさしくなっています。
個々のクラブのやさしさについては、パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目スタンダード)は、パラダイム(初代スタンダード)とパラダイムX(初代ドロータイプ)の中間ぐらいと言われています。
ヘッドのブレなさ、弾道の曲がり辛さ、直進性は、パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目)の方が優れています。
ポイント⑤ 市場での最安値
パラダイムドライバー(初代)とパラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目)の最安値について、大手ショッピングサイトで調べてみました。
モデル | パラダイム | パラダイム Ai SMOKE MAX |
---|---|---|
楽天 | 44,900円 | 77,440円 |
Amazon | 35,894円 | 77,440円 |
パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目)と比べると、パラダイムドライバー(初代)は、楽天、Amazonともにだいたい半分ぐらいの値段で新品が出品されています。
価格だけを見れば、初代は大幅に安くなっていますし、特にAmazonでは半額以下となっています。
ドライバーはゴルフクラブの中で最も高額なため、ここに掛ける予算を極力抑えると大幅な節約になります。予算を抑えたいという方にとっては、パラダイムドライバー(初代)の大幅な値下げっぷりは極めて魅力的です。
まとめ
パラダイムドライバー(初代)とパラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目)の違いについてまとめました。
簡単に言えば、やさしいのはパラダイム Ai SMOKE MAXドライバー(2代目)、飛距離性能が高く、値段も半分ぐらいと大幅に安いのはパラダイムドライバー(初代)ということになります。
つかまり・球の上がりやすさ、飛距離性能、振りやすさ、寛容性、価格の中で、どれを優先するかを決めると選びやすくなりますので、先ずはこの5つのポイントを優先順に並べてみると良いでしょう。