PINGから発売のG430 MAXドライバーとG430 MAX 10Kドライバーのドライバーについて、違いを５つのポイントで解説します。
G430 MAXとG430 MAX 10K ドライバー
▼左がG430 MAX、右がG430 MAX 10K
G430シリーズは異例のロングヒット・ロングセールで、様々なモデルが追加発売されています。
その中でもノーマル、スタンダードとも言えるのがG430 MAXドライバーとG430 MAX 10Kドライバーの2モデルです。
G430 MAXドライバーは、シリーズ発売開始時点でリリースされていて、正にど真ん中のスタンダードモデルです。
一方、G430 MAX 10Kドライバーは、G430シリーズの中で最後に発売されたモデルで、ドロー・フェードのバイアスはありませんが、10K（10,000）超えの慣性モーメントを実現したドライバーです。
ブレないことで知られるPINGのGシリーズで、スタンダードモデルと高慣性モーメントモデルのどちらが良いか、そして、この両者の違いはどこにあるのか、気になる方も多いと思いますので詳しく解説します。
G430 MAXドライバーとG430 MAX 10Kドライバーの違い
ポイント① どちらも弾道バイアスは無いが、弾道調整に違いがある
▼左がG430 MAX、右がG430 MAX 10K
G430 MAXとG430 MAX 10Kでは、調整機能に大きな違いがあります。
どちらもセンター後方にウェイトが搭載されていまして、G430 MAXはウェイト位置を移動させることが可能で、ドロー・フェードに弾道を切り替えることができます。
一方、G430 MAX 10Kはウェイトが中央位置に固定されていて、ドロー・フェードの調整は行えません。
どちらかに弾道が偏る恐れがある方で、ウェイト移動での調整が便利に感じられている方は、G430 MAX 10Kには無いことを踏まえておきましょう。
ポイント② つかまりが良いのは、G430 MAX
やさしいドライバーというと、「つかまり」「上がりやすさ」「寛容性」が挙げられます。
中でも日本人のアマチュアゴルファーはスライスに悩む方が多いため、つかまりの良さに対するニーズは強いものがあります。
「やさしさ」＝「寛容性」と捉えると、高MOIであることが直結しますが、「つかまり」に関しては逆に働くことが多くあります。
というのも、高MOIのゴルフクラブは後ろが重たいため、重心距離が長くなって、ヘッドが返りにくくなる傾向にあります。
そのため、インパクトまでにヘッドをスクエアに戻しきれないことで、球が右にそれやすくなります。
G430 MAXとG430 MAX 10Kは、どちらもヘッドターンしやすいドライバーではありませんが、どちらかと言えば、G430 MAXの方がヘッドターンしやすいです。
そのため、フェースの開閉操作が大きいタイプの方は、G430 MAXの方がつかまりやすいでしょう。
反対に最近の高MOIドライバーの扱いに慣れていて、あまりヘッドを開かずにシャットにスイングるタイプの方は、ヘッドターンを大きく伴わないため、G430 MAX 10Kドライバーでもスクエアインパクトしやすいでしょう。
ご自分がヘッドターンするタイプか、抑えるタイプかで、どちらが向いているかが大凡分かれます。
- ヘッドターンが大きい方→ G430 MAX
- ヘッドターンが小さい方→ G430 MAX 10K
ポイント③ 球が上がりやすいのは、G430 MAX 10K
つかまりに関しては、G430 MAXの方が良いと説明しました。
次に球の上がりやすさについてですが、こちらはG430 MAX 10Kの方が上がりやすいと感じる方が殆どだと思います。
と言うのも、G430 MAX 10Kは、高MOIを実現するためにシャローバックで深重心になっています。そして、ヘッド後方は低く長くなっていますので、必然的に後重心＝低重心となります。
さらに、G430 MAXはチタンボディですが、G430 MAX 10Kはクラウンにカーボンが採用されていますので、より低重心化が図られています。
低重心のヘッドは、インパクト時にロフトを大きくする効果があるため、打ち出しが高くなります。
G430 MAXの感覚でいくと、G430 MAX 10Kの方は球が上がりやすいため、それを踏まえてロフト選びをしましょう。
ポイント④ 曲がりにくさは、G430 MAX 10Kだが、G430 MAXも優秀！
弾道の曲がりにくさという点では、10K越えのG430 MAX 10Kに軍配が上がります。
ただ、G430 MAXもそもそもブレないことで知られていて、曲がりにくさという点ではかなり優秀です。
詰まるところ、どちらも曲がりにくいため、逆に言えばこの点でどちらかを選ぶ必要はなく、つかまり、球の上がりやすさといったその他の違いで選ぶことが重要です。
特にG430 MAX 10Kは、ヘッドターンが大きい人には扱いづらい可能性があり、その影響の方が重要です。
ポイント⑤ 市場での最安値
G430 MAXドライバーとG430 MAX 10Kドライバーの最安値について、大手ショッピングサイトで調べてみました。
| モデル | G430 MAX | G430 MAX 10K |
|---|---|---|
| 楽天 | 74,800円 | 83,600円 |
| Amazon | 74,800円 | 83,600円 |
G430 MAX 10Kドライバーと比べると、G430 MAXドライバーは、楽天、Amazonともに9,000円ほど安い値段で新品が出品されています。
定価そのものが、93,500円と104,500円となっていて、こちらも1万円ほどの差がありますので、市場価格の差もこれによるものとなります。
まとめ
G430 MAXドライバーとG430 MAX 10Kドライバーの違いについてまとめました。
簡単に言えば、G430 MAXドライバーは、つかまりが良く、弾道調整機能があって、1万円安い、G430 MAX 10Kドライバーは、球が上がりやすく、曲がりにくい、という特徴がらいます。
つかまり・球の上がりやすさ・曲がりにくさ・価格・弾道調整機能の5つの特徴で、どれが自分にとって重要かを決めると、自ずと自分に合った方が見えてくると思います。
