スリクソンから発売のZXi MAXドライバー。
ZXiシリーズでは、ドライバーが4タイプ発売されていて、MAXは従来の5、7とは違った位置づけの全く新しいタイプです。
ZXi MAXドライバーについて、3つのポイントと適合ゴルファーについて解説します。
▼ZXiシリーズのドライバー4機種の弾道やスペックの違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。
![](https://golf-us.xyz/wp-content/uploads/2024/08/zxi_ra_4-160x90.jpg)
ポイント① ZXi MAXはこれまでに無い新たなモデル
スリクソンのドライバーは、アイアンと同様に5と7(以前は9もあった)のモデルに分かれていて、寛容性タイプと操作性タイプの2種類でした。
それが前作のZX MKⅡでは1タイプ追加され、今回のZXiではさらに1タイプ追加され4種類となっています。
シリーズ | ZX (2020) |
ZX MKⅡ (2022) |
ZXi (2024) |
---|---|---|---|
より高MOI | - | - | ZXi MAX |
高MOI | ZX5 | ZX5 MKⅡ | ZXi |
高MOI+より低スピン | - | ZX5 MKⅡ LS | ZXi LS |
操作性+低スピン | ZX7 | ZX7 MKⅡ | ZXi TR |
本記事で取り上げているZXi MAXドライバーは、従来にないタイプとなります。
ZXiドライバーが従来の5のモデルでスタンダードタイプと言われていますので、名前からして、単にZXiよりやさしいモデルと捉えたくなり、概ね合ってはいるものの注意が必要なところ特徴もあります。
ポイント② 高弾道で真っ直ぐ飛ぶが、ヘッドスピードは欲しい
出典:SRIXON公式HP
こちらはスリクソン自らが公表しているZXiシリーズのドライバーのマトリクスチャートです。
弾道の高さと操作性・寛容性を表しています。
ZXi MAXは、4タイプの中で一番左上にありますので、高弾道・直進性が最も優れているドライバーということになります。
ここまでは、「MAX」から多くのゴルファーがイメージする特徴と同じで、いわゆる「やさしさ」があります。
ただ、一般的にドライバーで「やさしい」というと、「つかまりの良さ」も含まれますが、このドライバーはドローバイアスではありません。
ZXi MAXドライバーは、4モデルの中で唯一ソール面にウェイトがありません。唯一あるウェイトはドロー位置ではなく、ヘッドの一番奥深い後方面に14gの大重量のものが搭載されています。
つまり、高MOIを最優先した重心設計になっています。
そのため、「MAX=やさしい=つかまる」という感覚で捉えると、期待と性能にミスマッチが起きます。
しっかり捉えるには、ある程度のヘッドスピードがあって、しっかりとらえきれる人に適しています。特にスライス気味の方は、この点を踏まえておきましょう。
なお、試打してみて弾道と寛容性・直進性の高さが気に入ったという方は、可変スリーブが搭載されていますので、アップライトに切り替えることで、つかまりを持たせる方法もあります。
ポイント③ XXIO Xや他メーカーのMAXも検討したい
先程のマトリクスを見てお気づきの方もおられると思いますが、スリクソンのZXiシリーズの中に何故かXXIO Xまでマッピングされています。
これは逆に言えば、非常に近いモデルだとスリクソンが認めていると捉えられますね。
XXIO Xは女子プロゴルファーから支持されているドライバーで、アスリートゴルファーでも十分扱えるドライバーです。
特徴としては、つかまり、操作性、寛容性のバランスが良く、スキルがあるゴルファーが楽に扱うことができます。
さらに、この立ち位置のドライバーとしては、PINGのG430 MAXドライバー、テーラーメイドのQi10 MAXドライバーがあり、2025年モデルではG440 MAXドライバー、Qi35 MAXドライバーという選択肢もあります。
試打が可能であれば、是非、この辺りの競合モデルも合わせて検討されると良いでしょう。
特に、つかまりを少し求めたい方については、G430 MAXドライバー、XXIO Xドライバーは扱いやすいと思います。
対象ゴルファーまとめ
ZXi MAXドライバーについて、3つの特徴を解説しました。
- ZXi MAXはこれまでに無い新たなモデル
- 高弾道で真っ直ぐ飛ぶが、ヘッドスピードは欲しい
- XXIO Xや他メーカーのMAXも検討したい
ZXi MAXドライバーは、今はやりの10Kを意識したドライバーと言って良いでしょう。そのため、高MOIの弊害として、ヘッドの後ろが重く、スクエアに戻しにくいという特徴があります。
つかまえるのがやや苦手な方、ヘッドターンが大きめのスイングの方は、しっかりつかまえきれるかがポイントとなります。
対象ゴルファーとしては、主に以下の特徴を持った方になります。
- 操作は必要なく、とにかく高く・真っすぐ打ちたい方
- 自分で球をつかまえきれる方、ややドロー気味の方
- ヘッドの返しが少なく、シャットにスイングする方
- 近年の高MOIヘッドに慣れている方
該当される方は、是非、試打して相性を確認してみてください。