タイトリストの2025年モデルの「GTシリーズ」について、ユーティリティ 3機種の違いをまとめました。
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GTシリーズのユーティリティ 3機種
GTシリーズのユーティリティは、全3機種のラインナップとなっています。
ドライバーではGT4、フェアウェイウッドではGT280(ミニドラ)が加わった4機種となっていますが、ユーティリティは1~3のモデルのみとなっています。
前作のTSRシリーズでも1~3の3モデルでしたので、ラインナップは変わりません。
モデル | 特徴 |
---|---|
GT1 | 軽量タイプで高弾道が特徴。 |
GT2 | シャローで寛容性が高い。 |
GT3 | ディープで操作性が高い。 |
GTシリーズのユーティリティ 3機種のヘッド形状の違い
▼左からGT1、GT2、GT3
こちらはクラウンを上から見た映像を並べたものです。
シャローからディープにきれいにフローしていて、GT1・GT2・GT3の特徴を良く表しています。
▼左からGT1、GT2、GT3
そしてこちらはヘッドを横から見た映像を並べたものです。
GT1、GT2は薄くて後方が長く、典型的な深低重心の形状で、GT3はハイバック気味で重心深度が短く、ヘッドに厚みがあり重心位置も高くなる形状となっています。
ヘッド特性としては、GT1、GT2は直進性・寛容性があり、GT3は操作性・低スピン性能があります。
▼左からGT1、GT2、GT3
フェース面は右に行くにつれて四隅の角張が顕著になっていて、四角形に近づいています。
3機種ともウッド型ユーティリティではありますが、GT3になるにつれ、アイアンらしい形状に近づいていて、打ち込みやすさが増しています。
GTシリーズのユーティリティ 3機種の弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | GT1 | GT2 | GT3 |
---|---|---|---|
打ち出し | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
スピン量 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
寛容性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
操作性 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
ヘッド形状は、GT1とGT2がシャローで平べったくなっています。そのため、球を拾い上げやすく、高さが出しやすくなっています。
一方、GT3はハイバック気味なディープで、打ち出しの高さが抑えられます。同時に重心距離の短さからくるヘッドの機敏さも備わっていますので、弾道操作に長けています。
テクノロジーの違い
モデル | GT1 | GT2 | GT3 |
---|---|---|---|
デュアルウェイト | 前・後 | 左・右 | 左・右 |
ウルトラライトウェイト設計 | 〇 | - | - |
ロフト・ライ調整機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
GT1はウルトラライトウェイト設計が採用されていて、軽量に作られています。そのため楽に振ることができます。
デュアルウェイトはソールの前方と後方に分かれていて、入れ替えることで低スピン・強弾道に切り替えることができます。
GT2とGT3は標準的なクラブの重量感で、GT1との違いとしてウェイトがトゥ・ヒールに1つずつ搭載されています。
左右方向に分かれている為、入れ替えることでトゥヒール方向の重心距離を切り替えることができ、ヘッドの操作性、打ち出し方向を切り替えることができます。
GTシリーズのユーティリティ 3機種のスペック・シャフトの違い
スペックの違い
▼ロフト角の比較
モデル | GT1 | GT2 | GT3 |
---|---|---|---|
18° | - | 〇 | - |
19° | - | - | 〇 |
20° | 〇 | - | - |
21° | - | 〇 | 〇 |
23° | 〇 | - | - |
24° | - | 〇 | 〇 |
26° | 〇 | - | - |
29° | 〇 | - | - |
ロフト設定は、GT1のみ3°ピッチで4種類、GT2、GT3は2~3°ピッチで3種類となっています。
敢えて相当番手で考えると、GT1は4・5・6・7番、GT2とGT3は3・4・5番といった感じになるでしょう。
▼20・21°のスペック比較(4番相当)
モデル | GT1 | GT2 | GT3 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 20° | 21° | 21° |
ライ角 | 57.5° | 57.5° | 57.5° |
長さ | 40.5″ | 40.0″ | 40.0″ |
シャフトの違い
モデル | GT1 | GT2 | GT3 |
---|---|---|---|
Fujikura AIR SPEEDER Next Gen |
S/R/R2 | ||
TENSEI 1K BLUE HY | S/R | S/R | |
TENSEI 1K BLACK HY | S | ||
DENALI RED HY | 5.5/5.0 | ||
MODUS H GOST | HL |
GTシリーズのユーティリティの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、日本モデルは楽天やamazonで購入することができ、55,000円から出品されています。
USモデルはフェアウェイゴルフUSAで購入することができ、47,047円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
GT1 ユーティリティ
GT ユーティリティは、軽量タイプのユーティリティです。
ヘッド形状の違いのところでも触れましたが、最も投影が大きくシャローで、球を拾い上げたい方にも適しています。
軽さとやさしさが特徴で、弾道は高弾道です。
標準的なクラブでは重さが気になる方、少し軽いクラブで楽に振りたい方、高さを出していきたい方に適しています。
ロフト角は26°や29°までありますので、アイアンが苦手な方、あまり多用したくない方は、ミドル・ショートアイアンの代わりに使って、スピンではなく高さで止める戦略にするのも良いでしょう。
GT2 ユーティリティ
GT1ユーティリティが軽量タイプという特殊な位置づけなのに対して、GT2ユーティリティは標準的な重さで慣性モーメントを持たせたタイプです。
タイトリストはアスリート寄りのクラブではありますが、この3機種の中で言えば、スタンダードモデルと言って良いでしょう。
ヘッドはシャローで、打点ブレへの強さ、直進性を持たせたタイプです。ユーティリティには弾道操作よりも暴れない確実性を大事にしたい方向けです。
GT3 ユーティリティ
GT2ユーティリティと比べて、GT3ははっきりとしたディープ形状を採用しています。
ヘッド形状が与える印象通り、低スピンと操作性の高さが特徴となっています。
重心距離が短く、ヘッドの動きが良いため、特に弾道のコントロール性能が優れていますので、状況により球を打ち分けたい方向けです。
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