▼DS-ADAPTシリーズのドライバー4機種の特徴・違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。

DS-ADAPT LSドライバーの試打・評価
試打クラブは、ロフト角が9.0°と10.5°、シャフトがLIN-Q for Cobra Sです。
- 打感はDARKSPEED LSと大きくは変わらないが、少し弾き感がある。AEROJETより柔らかい。
- 前作までの荒々しさは、9.0°には感じられるが、10.5°には無い。
- 10.5°はスピンが少しだけ入る(がそれでも低スピン)。
- 前作までのDARKSPEEDの荒々しさ、飛びの匂いは感じる。
- より調節機能が進化したので、今までより自分にフィットさせやすい。
DS-ADAPT LSドライバーの4つの重要ポイント
ポイント① 今作も超低スピンドライバー
コブラの低スピンタイプのドライバーは、市場で最高クラスの低スピン性能・ピーキーさを誇っています。
メーカー各社、年々、寛容性が高まり、やさしさが取り入れられる傾向にありますが、DS-ADAPT LSドライバーは、前作に引き続いて超低スピンなドライバーです。
▼左がDS-ADAPT LS、右がDARKSPEED LS
ヘッド体積は前作の460ccから445ccに大幅に絞り込んでいます。
投影そのものは前作よりも丸みを帯びている分、少しやさしく見えるかもしれませんが、小ぶりでディープなためシャープな振り抜きを求める方に適しています。
対象ゴルファーとしては、吹け上がりを抑えたい方、ヘッドスピードが速い方、球筋を操りたい方に限定されます。逆に言えば、打点がブレても真っ直ぐ飛んで欲しい方、飛距離ロスを抑えて欲しい方には不向きです。
ポイント② ロフト角8.0°は廃止
前作のDARKSPEED LSドライバーでは、ロフト角8.0°があり、ロフト調整により6.5°まで立たせることができました。
しかし、今作のDS-ADAPT LSドライバーではロフト角8.0°は廃止されています。
ただ、この後でも取り上げますが、可変スリーブがFuture Fit 33という進化版に切り替わっていて、ロフト角の最大調整が0.5°増しています。
つまり、標準ロフト9.0°でも最大で7.0°まで立てることができます。6.5°には及びませんが、恐らく7.0°も十分に絶壁です。
ポイント③ ロフトによりヘッド設計が異なる
▼左が9.0°、右が10.5°
出典・参考:cobragolf.com
ロフト角8.0°がなくなりましたが、今回は9.0°と10.5°の味付けの違いが大きくなっています。
LSとXの2タイプに関しては、上図の通りインナーウェイトの配置に違いを持たせてあります。
9.0°では前側に重量を配分していますので、低スピン性能、操作性能が高められています。前側が重いと芯で捉えた時に力が伝わりやすいため、ハードヒッター向けのピーキーな低スピンドライバーの特徴が強められているわけです。
その意味では、9.0°を使いたい方、また反対に10.5°を使いたい方は、敢えて逆をチョイスして、調整機能で臨みのロフトに近づけるという選択肢も検討したいところです。

浅重心の9.0°ではなく、深重心の10.5°を-1.4°設定(9.1°)にした方がフィットする可能性がある!
ポイント④ 可変スリーブが進化
従来まではよくある8ポジションのスリーブでしたが、DS-ADAPTシリーズではFuture Fit 33という名称のスリーブに進化しています。
シャフトとヘッドの間にリングがあるギミックになっていて、ロフト角とライ角を独立的に切り替えることができます。
ここまでの説明ですが、キャロウェイやタイトリストと同じだと思われると思いますが、コブラでは調整レンジが大きく異なっています。
多くのメーカーは上図で言うと、左側、または左上側の方向への調整が基本でした。
しかし、Future Fit 33では、ライ角のフラット側への方向も含めて、全方位に等しく調整が可能となっています(ロフト・ライ共に±2°)。
そのため、ロフト角を変えずにライ角だけを立てたり寝かせたり、反対にライ角を変えずにロフト角だけを立てたり寝かせたりが可能となっています。
33通りの調整ポイントがありますので、自由自在な調整が可能です。
さらにDS-ADAPT LSドライバーは、ソールに重量違いのウェイトを搭載しています。デフォルトでは前のヒールがが10g、前のトゥと後ろが3gとなっていますので、これをローテーションさせることで重心深度・重心角の切替が可能です。
なお、可変スリーブの仕様が変わっていますので、従来のDARKSPEEDまで採用されていたMYFLY 8のスリーブとは互換性がありませんので、この点は長らくコブラユーザーだった方には小さくないデメリットです。
DS-ADAPT LSドライバーのUSモデルと日本モデルの違いを比較
主要スペックの比較
USモデルと日本モデルで、公開されているスペック項目を比べてみると、ロフト角、ライ角、ヘッド体積、長さの全てで同じ値となっています。
以前は長さ表記に0.25インチの違いが見受けられましたが、その違いもありません。
ウェイト重量の違い
DS-ADAPT LSドライバーには、前作のDARKSPEED LSドライバーと同様にソールの前方に2つ、後方に1つウェイトが搭載されています。
ウェイトの重量は、USモデルと日本モデルで異なるケースがありますが、DS-ADAPT LSドライバーでは同じ重量となっています。
USモデル、日本モデルともに、前方のヒールが10g、前方のトゥと後方が共に3gとなっていますので、ローテーションさせることで重心位置を切り替えることができます。
シャフトの比較
USモデルと日本モデルで、公式サイトで紹介されているシャフトのラインナップに違いがあります。
<日本モデル>
- SPEEDER NX for COBRA
- LIN-Q for COBRA
- TOUR-AD GC 6
- SPEEDER NX VIOLET 60
- 24VENTUS BLACK 6
<USモデル>
- True Temper Denali Black 60
- True Temper Denali Blue 60
- Fujikura Pro Black 60
レフティーモデルの有無
レフティーモデルについては、USモデルの方が充実しているケースが多く見受けられますが、DS-ADAPT LSドライバーは、USモデル、日本モデルともに、全てのロフト角でレフトハンドの提供があります。
DS-ADAPT LSドライバーの日本モデル・USモデルの価格・購入方法・発売日
DS-ADAPT LSドライバーの発売日は、2025年3月8日です。
市場価格については、日本モデルはamazonや楽天でもまだ出品が確認されていませんが、定価はコブラ用純正シャフトで99,000円となっています。
USモデルはフェアウェイゴルフUSAにて約84,546円、楽天では79,800円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
DS-ADAPT LSドライバーの外観
DS-ADAPT LSドライバーのスペック
- ロフト角:9°、10.5°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:445cc
- クラブ長さ:45.5インチ