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シャフトグラファイトデザイン

ツアーAD GCシャフト【4つの重要ポイント】試打・評価|特徴と適合ゴルファーを解説

グラファイトデザインから発売のツアーAD GCシャフト。

2023年モデルのCQが先調子系、2024年モデルのVFが元調子系ときて、2025年モデルのGCはニュートラルな中調子です。

Game Changerの頭文字を冠したツアーAD GCについて、4つのポイントで解説していきます。

ポイント① PGAツアーのプロたちが直ぐに使い始めている!石川遼は即座に優勝

新たなモデルが出ると、ツアープロの反応が気になるところです。

ツアーADと言えば、PTとDIが名器と言われていて、この2つは長らく愛用しているプロが多いことでも知られています。

逆に言えば、なかなか変えない選手が多いということになりますが、ツアーAD GCは早速多くの注目プロたちが使用を開始しています。

  • 石川遼
  • 中島啓太
  • 比嘉一貴
  • 上田桃子
  • 金田久美子
  • 岸部桃子

特に石川遼は使用を開始して直ぐに優勝しています。また、なかなかギアを変えないことで知られる上田桃子が長らく使用していたPTから移行しているのも話題となっています。

これらのプロたちの特徴をご存知の方からすると、フェードヒッター向けと思われるかもしれませんが、ツアーAD GCはバイアスが無く、ニュートラルなシャフトであることが大きな特徴となっています。

ポイント② バイアスが無いニュートラルなシャフトとは!?

出典:gd-inc.co.jp

シャフトの位置づけは、グラファイトデザイン社が公表しているマトリクスを見ると一目瞭然です。

前々年のCQ、前年のVFは端っこの方にありますが、ツアーAD GCはほぼど真ん中に位置しています。

ドロー・フェードの偏りが無く、中弾道で、弾道にバイアスが無いのが大きな特徴です。

出典:proschoicegolfshafts.com

USのサイトでは、スピン量のマトリクスも作成されています。

スピン量についても、CQとVFは対極にあるのに対して、ツアーAD GCはほぼ真ん中に近いところにあります。

まとめると、ツアーAD GCは、ドロー・フェードの偏りが無く、中弾道、中スピンのバイアスが無いシャフトです。

ポイント③ 硬すぎない棒のようで全体がしなる

▼直近3世代のシャフトの剛性分布の比較

シャフト BUTT MID TIP
CQ(2023) 3 4 3 2+ 2+
VF(2024) 3+ 2 4 4 5
GC(2025) 4 3+ 3 3+ 3+

※太字はキックポイント

ツアーAD GCの特徴としては、先端がしっかりしている、全体的に剛性差が少ないという2点が挙げられます。

実際に構造としても、従来よりも太い芯金により先端剛性を高めてありますので、ブレにくくなっています。

これは、近年の大型・高MOIヘッドが増えたことへの対応と言えます。ヘッドがいくらブレに強くても、シャフトがそれを支えきれなければ効果が薄れてしまいます。

その意味では、近年の大型・高MOIヘッドに対応したPTの進化版と言っても良いでしょう。

タイミングの取りやすさについては、剛性差が少ない分、切り返しに早め・遅めを求められないため、クセが無いのもポイントです。

ポイント④ PTよりもしっかりなため、フレックスは少し落としたい

▼GCとPTの剛性分布の比較

シャフト BUTT MID TIP
GC 4 3+ 3 3+ 3+
PT 3 2+ 2 1+ 1

※太字はキックポイント

上表は、類似しているPTシャフトと剛性分布を比較したもので、ここから2つの特徴が見えてきます。

  • GCの方が剛性感がある
  • PTは先端が柔らかい

その結果、GCは特に先端がしっかりしているのが際立っていて、当たり負けせず、弾道のブレにくさが備わっています。

▼GCとPTのトルクの比較

スペック GC PT
5 R2 4.5 5.8
5 R1 4.5 5.8
5 S 4.5 5.8
5 X 4.4 5.8
6 SR 3.1 3.6
6 S 3.1 3.5
6 X 3.1 3.5
7 S 2.7 3.4
7 X 2.7 3.3

トルクの違いを見てみても、共通するスペックでは全てでツアーAD GCの方が値が小さく、捩れ剛性を持っていることが分かります。

ちなみに重量もツアーAD GCの方が2~3g重めになっていますの。

PTと比べると、硬い・重いということになりますので、移行を検討される方は1フレックス柔らかいスペックも含めて検討されることをオススメします。

対象ゴルファーまとめ

ツアーAD GCシャフトについて、4つの特徴を解説しました。

これらを踏まえると、主に以下のようなニーズを持った方が適合ゴルファーとして挙げられます。

  • ドロー・フェード、高さに偏りを求めない方
  • 部分的というより、全体的にしなる感じが良い方
  • 当たり負けせず、ブレに対する強さが欲しい方

該当される方は、是非、試打して相性を確認してみてください。

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