SRIXONの2024年の新作「ZXiシリーズ」のアイアン、ZXi4・ZXi5・ZXi7の違いをまとめました。
ZXiシリーズのアイアン3機種
▼左からZXi4、ZXi5、ZXi7
スリクソンのZXiシリーズのアイアンが、予定通り2年サイクルでリニューアルとなりました。
Zシリーズは2020年に改称していて、ZXシリーズとしては3代目となります。
ラインナップは、ZXi4、ZXi5、ZXi7の3モデルです。ドライバーの方はラインナップに変更がありましたが、アイアンは4・5・7の3モデルのままで、従来のユーザーとしては移行しやすくなっています。
ZXi4、ZXi5、ZXi7アイアンのヘッド形状の違い
▼左からZXi4、ZXi5、ZXi7
こちらはネック形状の映像を並べたものです。
3モデルの中ではZXi4のみ寛容性がある形状が際立っています。フェースに厚みがあり、ネックもグースが少しだけ感じられ、つかまえて飛ばせる印象を与えてくれます。
ZXi5はZXi7と比べるとややオフセットが感じられますが、どちらもストレートネックと言って良いでしょう。オートマチックなつかまりを抑え、ヘッドを差し出したなりの素直な弾道を求める方に適しています。
特にZXi7の方はトップラインも薄く、操作性を求める上級者に好まれる形状です。
▼左からZXi4、ZXi5、ZXi7
こちらはソールを横から見た映像を並べたものです。
4・5・7となるにつれてソールの幅が薄くなっていて、よりほっそりとしたシャープな形状になっています。
特にZXi7はスリクソン特有の前後のバンスをはっきりと持たせてあって、薄いソールと合わせてダウンブローに打ち込んでいくタイプの方が扱いやすい形状になっています。
一方、ZXi4は中空構造を採用していることもあり、かなりソールに安心感がありますので、アベレージゴルファー~中級者が扱いやすいアイアンです。
▼左からZXi4、ZXi5、ZXi7
こちらはバックフェースの映像を並べたものです。
ZXi4は中空、ZXi5はバッジ張り合わせ、ZXi7は軟鉄鍛造と、3モデルで構造が異なりますが、いずれもキャビティー構造が採用されていて、相応なミスに対する許容性を持たせてあります。
「お助け要素はいらない。打感とシビアな操作性が大事。」という方は、マッスルバックのZ-FORGED Ⅱアイアンを検討しましょう。
ZXi4、ZXi5、ZXi7アイアンの弾道・特徴の違い
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
構造 | 中空 | キャビティ | ハーフキャビティ |
フェース | マレージング | クロムバナジウム | 軟鉄鍛造 |
ボディ | ステンレス | 軟鉄鍛造 | |
飛距離性能 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
弾道高さ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
スピン量 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
操作性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
寛容性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
打感(柔らかさ) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
ロフト角* | 28.5° | 31° | 32° |
ライ角* | 62° | 62° | 62° |
FP* | 3.5mm | 3.5mm | 3.9mm |
*7番アイアンのデータ
ZXi4は中空構造が採用されていて、飛距離性能と寛容性が最も優れています。4のモデルとして最初のZX4アイアンはかなりボテッとしていましたが、最近のハイテク中空アイアンらしく、シャープな外観となっていて格好良さもあります。
アベレージゴルファーの方でも十分扱えますので、憧れのスリクソンを使い始めてみたい方に適しています。
ZXi5アイアンは軟鉄ボディ―にクロモリフェースを貼り合わせたキャビティアイアンです。7番のロフト角が31°で、飛距離性能と操作性のバランスが良く、中級者や飛距離が落ちてきた上級者に適しています。
ZXi7アイアンは軟鉄鍛造のハーフキャビティアイアンで、打感と操作性を求める中~上級者向けです。松山英樹が使うZ-FORGED Ⅱアイアンと比べると、キャビティによるやさしさを備えていますので、打感は重視するが、少しのミスは許容して欲しいという方向けです。
この3モデルは構造が全く異なっていて、それにあったロフト設定となっていますので、スキルレベルに合わせて選びやすくなっています。
▼ZXiシリーズアイアンの打ち比べ・比較試打
ZXi4、ZXi5、ZXi7アイアンのスペック・シャフトの違い
ロフト角の違い
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
3番 | - | - | 20° |
4番 | 21° | 22° | 22° |
5番 | 23° | 24° | 25° |
6番 | 25.5° | 27° | 28° |
7番 | 28.5° | 31° | 32° |
8番 | 33° | 35° | 36° |
9番 | 38° | 39° | 41° |
PW | 43° | 44° | 46° |
AW | 49° | 50° | 51° |
SW | 56° | 56° | 57° |
ロフト角の設定は、4、5、7の全てで前作もZX MKⅡシリーズと同じです。
スペックをあまりいじらないのがダンロップの特徴で、前作からの移行がしやすくなっています。
ロフトの違いを活かしながら、3モデル間でコンボを組むのも良いですし、ロングアイアンについてはZXiユーティリティがあり、2番(18°)、3番(20°)、4番(23°)と充実しています。
FPの違い
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
3番 | - | - | 3 |
4番 | 2.7 | 2.7 | 3.3 |
5番 | 2.9 | 3.0 | 3.4 |
6番 | 3.2 | 3.2 | 3.7 |
7番 | 3.5 | 3.5 | 3.9 |
8番 | 3.8 | 3.8 | 4.4 |
9番 | 4.1 | 4.1 | 4.8 |
PW | 4.5 | 4.5 | 5.1 |
AW | 5.0 | 4.9 | 5.4 |
SW | 5.8 | 5.3 | 6.0 |
FP(フェースプログレッション)は、ZXi4とZXi5でほぼ同じ値となっています。
ネック形状をみるとブレードの厚さの分もあるためZXi4の方がグースが強めに見えますが、数値で見ると大きな差は無いことが分かります。
ZXi7はFP値が大きめでオフセットをおさえてあります。
ZXi4、ZXi5、ZXi7アイアンの価格・発売日
ZXi4、ZXi5、ZXi7アイアンの発売日は、2024年11月9日です。
発売価格は以下の通りとなっています。
<ZXi4アイアン>
- Diamana ZXi for IRON
5本セット(6~9、PW):¥143,000
1本(4、5、AW、SW):¥28,600 - N.S.PRO 950GH neo
5本セット(6~9、PW):¥137,500
1本(4、5、AW、SW):¥27,500
<ZXi5アイアン>
- Diamana ZXi for IRON
6本セット(5~9、PW):¥158,400
1本(4、AW、SW):¥26,400 - N.S.PRO MODUS3 TOUR 105
6本セット(5~9、PW):¥151,800
1本(4、AW、SW):¥25,300 - N.S.PRO 950GH neo
6本セット(5~9、PW):¥151,800
1本(4、AW、SW):¥25,300
<ZXi7アイアン>
- ダイナミックゴールド
6本セット(5~9、PW):¥145,200
1本(3、4、AW、SW):¥24,200 - N.S.PRO MODUS3 TOUR 120
6本セット(5~9、PW):¥151,800
1本(3、4、AW、SW):¥25,300 - N.S.PRO MODUS3 TOUR 105
6本セット(5~9、PW):¥151,800
1本(3、4、AW、SW):¥25,300
ZXi4アイアン
従来通り、中空構造を採用したステンレスアイアンです。
キャロウェイやテーラーメイドのような内部に制振材があるタイプではないため、打感の硬さが好みを分けましたが、新素材のソフトステンレスを採用して打感の向上が図れています。
7番のロフトは28.5°でアスリートブランドのアイアンとしては、他にはないぐらい飛距離性能を持たせてあります。
アベレージゴルファーで中空やアスリート向けブランドを使ってみたい方向けのアイアンです。
<スペック>
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
4番 | 21° | 60.5 | 38.75 | 2.7 |
5番 | 23° | 61 | 38.25 | 2.9 |
6番 | 25.5° | 61.5 | 37.75 | 3.2 |
7番 | 28.5° | 62 | 37.25 | 3.5 |
8番 | 33° | 62.5 | 36.75 | 3.8 |
9番 | 38° | 63 | 36.25 | 4.1 |
PW | 43° | 63.5 | 35.75 | 4.5 |
AW | 49° | 63.5 | 35.75 | 5 |
SW | 56° | 63.5 | 35.75 | 5.8 |
ZXi5アイアン
ZX5 MKⅡアイアンと同様に軟鉄ボディーとクロムバナジウム鋼フェースの組み合わせのキャビティーアイアンです。
クロバナフェースによる弾き、軟鉄ボディ―による打感の良さを備えています。
ロフト設定は7番で31°で、飛距離性能を高めに持たせてありますので、中級者、そして、飛距離が落ちてきた上級者に適しています。
<スペック>
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
4番 | 22° | 60.5 | 38.75 | 2.7 |
5番 | 24° | 61 | 38.25 | 3 |
6番 | 27° | 61.5 | 37.75 | 3.2 |
7番 | 31° | 62 | 37.25 | 3.5 |
8番 | 35° | 62.5 | 36.75 | 3.8 |
9番 | 39° | 63 | 36.25 | 4.1 |
PW | 44° | 63.5 | 35.75 | 4.5 |
AW | 50° | 63.5 | 35.75 | 4.9 |
SW | 56° | 63.5 | 35.75 | 5.3 |
ZXi7アイアン
ZX7 MKⅡアイアンと同様に、軟鉄鍛造のハーフキャビティーアイアンです。
3モデルの中で最も打感が良く、最も操作性に優れています。
7番のロフト設定は32°で、上級者向けとしてはやや飛距離性能を持たせてあり、キャビティーによる寛容性もあります。
<スペック>
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
3番 | 20° | 60 | 39 | 3 |
4番 | 22° | 60.5 | 38.5 | 3.3 |
5番 | 25° | 61 | 38 | 3.4 |
6番 | 28° | 61.5 | 37.5 | 3.7 |
7番 | 32° | 62 | 37 | 3.9 |
8番 | 36° | 62.5 | 36.5 | 4.4 |
9番 | 41° | 63 | 36 | 4.8 |
PW | 46° | 63.5 | 35.5 | 5.1 |
AW | 51° | 63.5 | 35.5 | 5.4 |
SW | 57° | 63.5 | 35.5 | 6 |