サウジアラビアの政府系ファンドが資金提供をするゴルフの新たなツアー、LIV(リブ・ゴルフ・インビテーショナル・シリーズ)が遂に開幕となりました。
LIVの開幕戦は、狙ってか偶然か、PGAツアーのカナディアンOPと日程が大きく重なっていて、LIVへの参戦を表明していた選手たちの動向が注目されていました。
そして、2022年6月9日、ロンドンで開幕したLIVに、ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシアらが出場したことで、PGAツアーは、17選手に対してPGAツアートーナメントへの出場権の停止処分を発表しました。
PGAツアートーナメントへの出場権が停止された17選手
17名の選手がPGAツアートーナメントへの出場権を停止されました。中には、先んじてPGAツアーメンバーシップを返上している選手もいます。
PGAツアーメンバーシップを返上していた10名
- セルヒオ・ガルシア
- ブランデン・グレース
- ダスティン・ジョンソン
- マルティン・カイマー
- グレーム・マクドウェル
- ケビン・ナ
- ルイ・ウーストハイゼン
- ターク・ペティット
- シャール・シュワルツェル
- リー・ウェストウッド
PGAツアーメンバーシップを返上していなかった7名
- テーラー・ゴーチ
- マット・ジョーンズ
- フィル・ミケルソン
- アンディ・オグルトゥリー
- イアン・ポールター
- ハドソン・スワッフォード
- ピーター・ユーライン
フィル・ミケルソンは、このニュースのど真ん中にいた選手ですから、この結果は予想されていました。
この17名の中に、ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシアらも加わっていることは、今後、PGAツアーに残っている選手たちとの戦いが見られないと思うと、とても残念です。
日本人選手もLIV初戦に参戦!
誤解無きよう断っておきますが、LIVへの参戦が決して悪いことではありません。
日本人からも、今回のLIV開幕戦に参戦した選手がいます。
- 谷原秀人
- 香妻陣一朗
- 木下稜介
ショットガンスタート(複数のホールから同時にスタート)、高額の優勝賞金など、新たな一面に触れるという意味では、今後、ゴルフ界を良くしていくためにプラスになることだと思います。
これまでの歴史や経緯などもあるのでしょうが、色々な団体が色々な大会を開催し、選手は選んで参加できる。そういった土壌になることは、必ずしも悪いこととは思えません。
今は、立ち上げ間もないことから、LIVの優勝賞金は高額ですが、これも長い目で見れば市場の競争原理が自然に働いて、適切な金額にお互いが近づいてきます。
市場の独占は、運営側への権力集中、参加する側の立場の弱さが生まれやすい側面があります。
LIVの存在が、運営側だけでなく、出場選手、観戦するゴルフファンにとって、良い影響を与える存在になると良いですね。