テーラーメイドから発売のQi35ドライバー(2025)とQi10ドライバー(2024)について違いをまとめました。
▼Qi35シリーズのドライバー4機種の特徴・違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。

Qi35ドライバーとQi10ドライバー
▼左がQi35、右がQi10

テーラーメイドは2024年にQi10シリーズ、2025年にQi35シリーズを発売しています。
それ以前のステルスではカーボンフェースを採用していて、Qi10・Qi35では慣性(イナーシャ)モーメントのアップを追求していて、より弾道の安定性が高まっています。
Qi10はQi初代、Qi35はQi2代目とも言えまして、これまでのSIMやステルスがそうであったように、初代の方がアスリート寄りで、2代目の方がアベレージよりとなっています。
Qi35ドライバーとQi10ドライバーの違い
Qi35は直進性が高いが、操作性は低い
Qiシリーズは、Quest for Inertia(慣性の探求)の名の通り、慣性モーメントの向上による弾道の安定化が図られています。
当然ながら2代目の方が更に進化していますので、慣性モーメントの大きさとしては、Qi35の方が優れています。
| モデル | MOI |
|---|---|
| Qi10ドライバー | 8.4K |
| Qi35ドライバー (後方に重いウェイト) |
9K |
| Qi35ドライバー (前方に重いウェイト) |
8.1K |
Qi35ドライバーの方は、前後のウェイトの入れ替えが可能で、それにより慣性モーメントが変わります。
デフォルトの後方が重たい状態では、前作の8.4Kから大幅にアップしていて、9Kとなっています。
通常、慣性モーメントが上がると重心が高くなり、スピン量が増してしまいますが、Qi35は重心位置を高くしないよう配慮されています。
つまり、直進性と低スピン性能が優れていますので、平均飛距離がアップしやすくなっています。
逆の見方をすれば、慣性モーメントが高いということは、弾道の操作がしにくいことを意味します。
真っ直ぐ飛ばしたい、平均飛距離を上げたいかたはQi35ドライバー、球筋を打ち分けたい方はQi10ドライバーの方が適しています。
ただ、Qi35ドライバーもウェイトを入れ替えることで重心が浅くなり、完成モーメントはQi10の8.4Kを少し下回る8.1Kとなります。
球筋の操りやすさ、低スピン性能は、Qi10よりもQi35のウェイト入れ替えの方が優れています。
あとは程度の問題になりますが、コアモデルとして見た場合に、少しやさしさが欲しい方はQi35、少し操作したい方はQi10、もっとLS寄りが良い方はQi35のウェイト入れ替えとなります。

Qi35はウェイト入替で高MOI、低MOI(操作性・低スピン)の切替ができる!
Qi35のクラブ重量・ヘッド重量感に注意!
| ヘッド | シャフト | スペック | クラブ重量 | バランス |
|---|---|---|---|---|
| Qi10 | Diamana BLUE TM50 | R | 301g | D1.5 |
| SR | 303g | D1.5 | ||
| S | 307g | D2 | ||
| Qi35 | 2025 Diamana BLUE TM50 | R | 296g | D0 |
| SR | 297g | D0 | ||
| 2025 Diamana SILVER TM55 | S | 304g | D1 | |
| 2025 Diamana BLACK TM60 | S | 310g | D2.5 |
同じコアモデル(スタンダード)で、ロフト、ライ、ヘッド体積などは同じですが、重量設定には違いがあります。
同じシャフトスペックで比較すると、Qi35の方がクラブ重量は軽く、ヘッドの重量感を表すバランスも低くなっています。
バランスが低いということは、ヘッドの重量感が抑えられています。
少し軽さを活かして楽に振りたい、速く振りたい方にとってはポジティブな変更です。反対にクラブの重量感を活かしたい、重ヘッドでしっかり飛ばしたい方にはネガティブな変更です。
特に、この位置付け(スタンダード)のドライバーは300gを切ることは珍しいため、Qi35ドライバーでSR・Rスペックを検討される方は、軽めであることを予め承知しておくと良いでしょう。

基本的には、軽いクラブで楽に速く振りたいかどうか!
Qi10のマークダウンが返れば、Qi35の半額以下!
- Qi35ドライバー:99,000円(税込み)
- Qi10ドライバー:95,700円(税込み)
メーカー価格は約3,000円の値上がりとなっています。
ステルスドライバーは86,900円、ステルス2ドライバーは93,500円でしたので、値上がりは終わり無く続いています。
ちなみに、Qi35が出たことで、Qi10はマークダウンしていて大幅に値下がりしています。
当記事執筆時点(2025年7月)では、4万円台で楽天にて出品されていますので、Qi35の半分以下の価格で購入することができます。
Qi35ドライバー(2025)
<スペック>
- ロフト角:9.0、10.5、12.0°
- ライ角:56°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- シャフト:2025 Diamana BLUE TM50

Qi10ドライバ―(2024)
<スペック>
- ロフト角:9.0、10.5、12.0°
- ライ角:56°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- シャフト:Diamana BLUE TM50



