PINGから発売のG440 MAXドライバー。
G440シリーズの全3機種のドライバーの中で、バイアスが無いスタンダードなタイプです。
G440 MAXドライバーについて、3つのポイントと適合ゴルファーについて解説します。
▼G440シリーズのドライバー3機種の特徴・違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。

G440 MAXドライバーの試打評価
試打クラブは、ロフト角が10.5°、シャフトがALTA J CB BLUE Sです。
- ヘッドが小さくなって構えやすい。
- 長さは46インチになっているが、切り返しに力がいらず、重ったるさは感じない。
- 打音・打感は前作が金属っぽかったが、今作はサウンドリブの効果か感触が良い。打感は柔らかい。厚みを感じてむにゅっとする。
- 高弾道でやさしい。打点をずらしても曲がらない。
ポイント① 打感・打音が良い
▼左がG430 MAX、右がG440 MAX
PINGのドライバーは契約していないプロが自腹で購入して使う程、性能への評価が高いことで知られています。
しかし、打感・打音に関しては、フルチタンヘッドのためか、金属感が強く、唯一のネガティブポイントとも言われていました。
G440ではドライバー3機種全てにカーボンクラウンが採用されていて、サウンドリブの効果もあり、打感・打音が大幅に向上しています。
乾いた感じ、フェースに乗っている感じ、柔らかさがあり、遂に心地良いフィーリングがPINGに備わりました。
これまで打感・打音で避けていた方は、是非、試打してみてください。
ポイント② 高MOIなのに低スピン、そして長尺化で飛ぶ
PINGはこれまで「ブレない」ことで知られていて、慣性モーメントを重視していました。
しかし、G440は飛びに拘っていて、軽量設計による低重心化、長尺化を取り入れられています。
軽量設計による低重心化
出典:clubping.jp
ドライバーは、構造上どうしてもフェースセンターより上に重心位置が来てしまいます。
一方で、飛距離を出すことを考えると、重心で捉えること、または、重心より少し上で捉えることが重要です。
後方を軽くすれば重心は低くできますが、その場合、慣性モーメントが下がってしまいます。
出典:clubping.jp
そこでG440では、ヘッドの上側と前側の軽量化を大胆に進めることで、低重心化を図り、物理的なフェースセンターに重心位置を近づけることに成功しています。
G430と比べて、G440は重心位置が低いため、より飛距離が出やすいポイントで球を捉えやすくなっています。
ちなみに、低重心とはトレードオフの関係にあるMOIは、G440 MAXドライバーでも9.5Kという高いスペックを保っていますので、打点ブレに対する強さは維持されています。
長尺化
PINGのドライバーは、これまでクラブ長さが45.75インチでした。
しかし、G440では標準シャフトのALTA J CBで46インチを採用しています。
ゴルフクラブの長尺化が意味するところは、メリットは飛距離(回転半径・しなりが増加)、デメリットは打点ブレ(的が遠くなり正確性が低下)です。
G440では、打点ブレへの強さが十分に備わっていることから、長尺にも耐えられるため、今回、長尺化に踏み切ったとのことです。
ちなみに、46インチは難しいという方は、0.25インチ単位のカスタマイズが可能となっていますので、フィッティングを受けてみると良いでしょう。
ポイント③ かまえやすい
▼左がG440 MAX、右がG430 MAX
G440 MAXドライバーは、ヘッド体積こそ460ccで歴代のMAX・スタンダードモデルと同じですが、構えた時の見え方がやや小さくなっています。
▼左がG440 MAX、右がG430 MAX
横から見た映像を比べてみても、G440の方がディープ感があります。
さらに視覚的なポイントとして、アクセントカラーがイエローからブルーにかわり、シャフトもALTA J CB BLUEとなっています。
イエローの方が膨張効果がありますので、ブルーのG440の方がよりシャープに感じられる方が多いと思います。
概ね、中・上級者の方にとっては、構えやすくなっていると感じられる方が多いと思います。反対に、シャローで平べったい方が安心感があるという方は、少し手強さが感じられるかもしれません。
対象ゴルファーまとめ
G440 MAXドライバーについて、3つの特徴を解説しました。
- 打感・打音が良い
- 高MOIなのに低スピン、そして長尺化で飛ぶ
- かまえやすい
PINGはこれまでを上回るものが出来ないとリリースしないことで知られています。
G430シリーズが空前の大ヒットで、これを上回るものが出来るのか?とも言われていましたが、G440は飛びに拘る方向で進化を遂げています。
対象ゴルファーとしては、主に以下の特徴を持った方になります。
- 低スピンでも高さと寛容性が欲しい方
- 打感・打音は、金属感よりも柔らかい方が好みな方
- やや小ぶり感のある構えやすいヘッドが好きな方
該当される方は、是非、試打して相性を確認してみてください。