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スピーダー NX VIOLET【4つの重要ポイント】BLUEとの違い|試打・評価|特徴と適合ゴルファーを解説

4.5

スピーダー NXの4作目のシャフト、NX VIOLET。

これまでのBLUE、GREEN、BLACKとは異なる新たなカラー、VIOLET(バイオレット)。

早速、女子プロゴルファーによる使用が1位となっていて、アマチュアゴルファーからの注目度が高いシャフトです。

本記事では、NX VIOLETについて、初代であるNX BLUEとの違いも含め、4つのポイントで解説していきます。

BLUEとGREENの違いは下記記事をご覧ください。
≫ スピーダー NX GREENとBLUEの違い【3つの重要ポイント】

ポイント① VIOLETはBLUEの後継、つまり、ニュートラルシャフト

▼これまでの3作のNXシャフト

スピーダーNXは、スピーダーエボリューションの後継として発売されています。

2021年が初代BLUE、2022年がGREEN、2023年がBLACKで、ソフト→ハードな順に並べると、BLACK → BLUE → GREEN となります。つまり、BLUEがニュートラルな立ち位置にあります。

そして、VIOLETはBLUEの後継、いわば2代目BLUEということになりますので、NXシリーズの中でのVIOLETの位置付けもニュートラルということになります。

ポイント② BLUEからVIOLETで、何が変わったか!?

VIOLETはBLUEの後継とうことで、どちらもNXのニュートラルシャフトでありながら、2つのシャフトにどのような違いがあるかです。

ざっくりと言ってしまうと、BLUEよりもVIOLETの方がハードに寄せて合って、スピードアップが図られています。

その仕組みとしては、DHXと呼ばれる新たなテクノロジーが採用されています。

カーボンシャフトというのは複数の層を重ねて作られていまして、従来の45°層の上に、別の角度の層を追加しています。

従来の45°層と第2バイアス層の組み合わせにより、ヘッドスピードの向上を実現した新テクノロジーです。
*引用:fujikurashaft.jp

異なる角度を追加するというのは、つまり、強度を増していますので、張りがあり、捩れ・しなりを抑える方向に作用します。

高慣性モーメントのヘッドでも当たり負けせず、ヘッドスピードがアップしますが、その他の効果としては、つかまり、打ち出し高さは、BLUEの方が強いということになります。

▼VIOLETとBLUEの違いの解説パートから再生されます

  • タイミングの取りやすさはそこまで変わらない。
  • 振ってて切れ味はバイオレット、マイルドさはブルー。
  • ボール初速につながるスピード感はバイオレットの方が上。

さらに、Tip400~500mm付近の剛性を高めてあるとのことで、46インチシャフトだとすると下から40%ぐらいの高さのところに張り感があるということになります。

BLUEからの買い替えを検討されている方は、つかまり、弾道高さ、そして、先端~中間部の張りが増している点を踏まえておくと良いでしょう。

ポイント③ シャフト重量にも注意しておきたい!BLUEよりも重い

▼VIOLETとBLUEのシャフト重量の比較(単位:g)

重量帯 フレックス VIOLET BLUE 重量差
40 R2 48 45.5 +2.5
R 49.5 47 +2.5
SR 51 48.5 +2.5
S 53 50 +3
50 R 54.5 51.5 +3
SR 56 53 +3
S 57.5 54.5 +3
X 59 56 +3
60 SR 65.5 62 +3.5
S 67 63.5 +3.5
X 68.5 65 +3.5
70 S 77.5 73 +4.5
X 79 74.5 +4.5

後継シャフトということで、同じスペックへの移行を基本とされる方が多いと思います。

基本特性は変わらないものの、一つ注意が必要な点として、重量がアップしています。

上表はVIOLETとBLUEを比較したもので、全てのスペックで重量アップしていて、その幅は2.5~4.5gです。ちなみにGREEN、BLACKと比較としても、VIOLETが最重量です。

シャフト重量が増せばクラブ全体重量が増しますので、シャフト特性云々の前に振りやすさが変わります。

既にクラブが重たいと感じられている方は、同スペックであれば重量が増す点も踏まえておきましょう。

ポイント④ BLUEだけでなく、GREENユーザーにも注目!

ポイント②では、VIOLETはBLUEの後継ながらGREEN寄りと説明しました。つまりGREENからの距離感はあるもののGREENとBLUEの間にあるとも言えます。

基本的には、BLUEでやや物足りなさを感じている方に適していますが、逆にGREENで手強さを感じている方、少しシャフトに助けてもらいたい方にも適合する可能性があります。

▼Fujikuraの女子ツアー担当者のコメント

意外に『NXグリーンから移行しやすい』との声も多いんですよ。

藤田光里プロや上野菜々子プロもそうですし、アマチュアの六車日那乃さんなど『程よい張り感と、NXグリーンよりやさしくつかまる』点を評価する女子プロも多いですね。
*引用:AmebaNews

早速、女子プロゴルファーの間で使用数がNo.1になったとの情報も出ていますので、とりわけ男子アマチュアゴルファーにとって注目のシャフトです。

GREENだけでなく、ベンタスTRレッドから移行された話も伝わってきていますので、上記の4つのポイントを踏まえた上で、検討してみてください。

スピーダーNX VIOLET スペック・発売日・発売価格

スペック

モデル フレックス 重量 トルク 製品長 Tip径 Butt径 調子
VIOLET
40
R2 48 5.7 46 8.5 15
R 49.5 15.05
SR 51 15.1
S 53 15.15
VIOLET
50
R 54.5 4.5 15.2
SR 56 15.25
S 57.5 15.3
X 59 15.35
VIOLET
60
SR 65.5 3.6 15.3
S 67 15.35
X 68.5 15.4
VIOLET
70
S 77.5 3 15.45
X 79 15.5

発売日・発売価格

スピーダーNX VIOLETの発売日は、2024年9月12日です。

発売価格は49,500円(税抜き45,000円)です。BLUE、GREEN、BLACKと比べると5,500円(税抜き5,000円)の値上がりです。

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