タイトリストの2024年モデルの「GTシリーズ」について、フェアウェイウッド 2タイプの違いをまとめました。
*当記事はUSモデルについて取り上げています
GTシリーズのフェアウェイウッド 2機種
GTシリーズのフェアウェイウッドは、USモデル・日本モデルともに発売開始の時点ではGT2とGT3の2モデルとなっています。
アマチュア向けの「1」のモデルとなるGT1は、ドライバーでも発売開始時点では登場していませんが、数か月後に追加されるのは既定路線です。フェアウェイウッドもGT1が追加されて、最終的には3モデルになるでしょう。
GTシリーズ フェアウェイウッドの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | GT2 | GT3 |
---|---|---|
打ち出し | 高 | 高 |
スピン量 | 低 | やや低 |
重心 | 浅・低 | 深 |
特徴 | 寛容性 | 操作性 |
ドライバーと同様に2はシャロー、3はディープで、ヘッド形状からイメージされる通りのヘッド性能を備えています。
GT2は低重心で球が上がりやすく、寛容性に優れていますので、フェースの幅広いエリアで高初速性能を発揮してくれます。
対してGT3は洋ナシ型でフェース厚があり、打点ブレが少ない人が飛距離性能を発揮しやすく、弾道を操作してい人に適しています。
なお、一つ注意が必要な点として、低スピン性能が挙げられます。通常、シャローとディープというモデル分けの場合、シャローな方は深低重心でスピンが入るタイプが多いですが、GTシリーズではシャローなGT2が浅重心になっていて低スピン性能を強めてあります。
テクノロジーの違い
モデル | GT2 | GT3 |
---|---|---|
可変スリーブ | 〇 | 〇 |
ウェイト | 9g(固定式) | 12g(移動式) |
シームレス サーモフォーム クラウン |
〇 | 〇 |
フォージド L-CUPフェース |
〇 | 〇 |
ヘッドに組み込まれている飛び・寛容性のテクノロジーは、GT2とGT3で同じものが採用されています。
大きな違いはウェイトの配置と種類にあります。
GT2はソール前方に固定式ウェイトが搭載されていて、低重心・浅重心になっています。このウェイトはドライバーと同じ形状に見えますので、オプションで別重量に交換して重心深度の調整が可能です。
GT3はソール前方に移動式ウェイトが搭載されています。前作同様にT2・T1・N・H1・H2の5つのポジションがありますので、ドロー・フェードの二段階の調整が可能となっています。
GT3は左右方向の弾道調整がしやすい!
GTシリーズ フェアウェイウッドのヘッド形状の違い
▼左からGT2、GT3
構えた時のシルエットは、GT2が三角型に近く、重心位置とセンター奥深くに取った形状となっています。
GT3はネック寄りがすっきりしていて、上級者が好むきれいな洋ナシ形状をしています。
▼左からGT2、GT3
横から見ると、GT2の方がシャローになっているのが良く分かります。一般的なアベレージゴルファー向けのものほど薄平べったくはなく、ややシャローといった程度です。
高MOIによる芯の広さに加えて、球の拾いやすさと上がりやすさも備わっていますので、やさしさを求める方に適しています。
GTシリーズ フェアウェイウッドのスペック・シャフトの違い
スペックの違い
ロフト角の違い
モデル | GT2 | GT3 |
---|---|---|
13.5° | 〇 | - |
15° | 〇 | 〇 |
16.5° | 〇 | 〇 |
18° | 〇 | 〇 |
21° | 〇 | - |
前作のTSRシリーズではTSR2+という3番よりもロフトが立ったモデルがありましたが、GTシリーズでは存在しません。
その代わり、GT2になって2番相当の13.5°のロフト角が追加されています。
一方、GT3では、前作にあった13.5°が廃止されていて、15°・16.5°・18°の3スペックのみに絞られています。
ヘッド体積の違い
モデル | GT2 | GT3 |
---|---|---|
13.5° | 200cc | - |
15° | 170cc | 177cc |
16.5° | 170cc | 177cc |
18° | 150cc | 153cc |
21° | 145cc | - |
ヘッド体積だけみると同じ番手ではGT3の方が大きくなっています。
しかし、ヘッド形状はGT2がシャローでGT3がディープのため、構えた時に見えるシルエットは、GT2の方が大きく安心感があり、GT3は小ぶりで洋ナシ形状も相まって上級者好みです。
シャフトの違い
シャフトは日本モデルで公式サイトに掲載されているものをまとめました。
モデル | GT2 | GT3 | |
---|---|---|---|
TENSEI 1K BLUE | 55S | 55S | |
PROJECT X DENALI RED | 50 5、50 5.5 | - | |
Tour AD DI | 6S | 6S | |
Tour AD VF | 6S | 6S |
GTシリーズ フェアウェイウッドの試打・評価
GT2フェアウェイ、GT3フェアウェイの15°、18°を試打した動画です。
GT2の方が拾い上げてくれて、GT3の方は前に強く飛んでランが出ると評価されています。
GTシリーズ フェアウェイウッドのUSモデルの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、日本モデルはamazonや楽天で購入することができて66,000円から出品されています。
USモデルはフェアウェイゴルフUSAにて57,456円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
GT2フェアウェイウッド
GT2フェアウェイウッドは、TSR2フェアウェイウッドの後継モデルです。
今作ではTSR2+に相当するモデルが無い代わりに、2番相当の13.5°が追加されていまて、ロフトラインナップが増えています。
重心位置は低く浅く設定していて、低スピン性能を持たせてあるため、強い球が出やすくなっています。
スペック
ロフト角 | ライ角 | 長さ | ヘッド体積 |
---|---|---|---|
13.5° | 56.5° | 43” | 200cc |
15° | 56.5° | 43” | 170cc |
16.5° | 57° | 43” | 170cc |
18° | 57.5° | 42” | 150cc |
21° | 58° | 41.5” | 145cc |
GT3フェアウェイウッド
GT3フェアウェイウッドは、TSR3フェアウェイウッドの後継モデルです。
前作同様、ソール前方にはドロー・フェードの2段階の切替機能が搭載されていますので、可変スリーブによるロフト・ライの切替と合わせて、弾道のカスタマイズ性能が優れています。
ヘッド形状はGT2と比べるとディープで洋ナシ形状で、小ぶりで操作性に優れています。
スペック
ロフト角 | ライ角 | 長さ | ヘッド体積 |
---|---|---|---|
15° | 56.5° | 43” | 177cc |
16.5° | 57° | 43” | 177cc |
18° | 57.5° | 42” | 153cc |