キャロウェイの「APEX PERFORMANCE SERIES」のアイアン3機種、Ai300、Ai200、Ti FUSIONの違いをまとめました。
*当記事はUSモデルについて取り上げています
APEX PERFORMANCEシリーズのアイアン3機種
▼左からAi300・Ai200・Ti FUSION
キャロウェイのAPEXシリーズの10周年となるタイミングで、APEX PERFORMANCEシリーズがリリースされました。
APEXシリーズはPRO・CB・MBの3モデルが2023年に発売されていまして、2024年はAi200・Ai300・Ti FUSIONの3モデルが追加となっています。
Ai300はAPEX DCBの後継モデル!
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSION アイアンの弾道・特徴の違い
モデル | Ai300 | Ai200 | Ti FUSION |
---|---|---|---|
構造 | 中空 | 中空 | 中空 |
ボディ | 鍛造軟鉄 | 鍛造軟鉄 | 鍛造ステンレス |
飛距離性能 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
寛容性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
操作性 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
ロフト角* | 29° | 30° | 30.5° |
ライ角* | 62.25° | 62.0° | 62.5° |
長さ* | 37.25″ | 37″ | 37.5″ |
オフセット* | 4.0mm | 3.1mm | 2.9mm |
*7番アイアンのデータ
2023年のAPEX3モデルは7番のロフトが33°・34°ですが、2024年のAi300・Ai200・Ti FUSIONは29°・30°・30.5°です。
このロフト設定からも、Ai300・Ai200・Ti FUSIONは飛距離性能を持たせたアベレージゴルファ~セミアスリート向けのアスリートアイアンと言って良いでしょう。
2023年モデルでは何故かノーマルなAPEXがありませんでしたので、この辺りを充実させたというのが実質的なところです。
3モデルの違いとして注目したいのは操作性で、その違いはオフセットの値からも見て取れます。
アイアンの構造としては、3モデルともに中空構造を採用していますが、内部にはウレタン・マイクロスフィアを搭載していますので、余分な振動を抑えて打感の良さを提供してくれます。
それでも軟鉄鍛造の塊とは違いますので、フィーリング重視の方は2023年のAPEX CB・MBを選びましょう(PROは中空です)。
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSION アイアンのスペックの違い
ロフト角の違い
番手 | Ai300 | Ai200 | Ti FUSION |
---|---|---|---|
#3 | - | - | 19° |
#4 | 20° | 21° | 21° |
#5 | 22° | 23° | 23.5° |
#6 | 25° | 26° | 26.5° |
#7 | 29° | 30° | 30.5° |
#8 | 33° | 34° | 34.5° |
#9 | 37° | 38° | 38.5° |
PW | 42° | 43° | 43° |
AW | 47° | 48° | 48° |
3モデルは同時にリリースされましたが、ロフト設定はそこまで大きな違いはありません。
例えば7番で見てみると、29°、30°、30.5°と近い設定となっています。
最近ではアベレージゴルファー向けモデルでも28~30°ぐらいのものが主流になっていまして、3モデルともに飛距離性能を持たせてあります。
オフセットの違い
番手 | Ai300 | Ai200 | Ti FUSION |
---|---|---|---|
#3 | - | - | 4.1 |
#4 | 5.1 | 3.8 | 3.9 |
#5 | 4.8 | 3.7 | 3.6 |
#6 | 4.5 | 3.4 | 3.3 |
#7 | 4 | 3.1 | 2.9 |
#8 | 3.6 | 2.7 | 2.5 |
#9 | 3 | 2.4 | 2.2 |
PW | 2.4 | 2 | 1.8 |
AW | 1.8 | 1.8 | 1.5 |
こちらはオフセットの値を比較したものです。
この後でネック形状の映像を比較したものを取り上げますが、数値だけ見てもAi300はかなりグースがあります。つかまり・オートマチック性があるタイプとなりますので、アベレージゴルファーが十分扱えるアイアンです。
Ai200、Ti FUSIONとなるにつれグースは弱まっていますので、球筋を操りたい方はこの2機種が対象となります。Ti FUSIONの方がよりオフセットが抑えられていて、操作しやすい形状をしています。
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSION アイアンのヘッド形状の違い
▼左からAi300・Ai200・Ti FUSION
こちらはネック形状の映像を並べたものです。
右に行くにつれてオフセットが抑えられていて、Ti FUSIONになるとストレートに近く見えます。
Ai300はキャロウェイのアベレージゴルファー向けらしいはっきりとしたグースで、つかまえて強い弾道で飛ばしたい方、右に出るのを抑えたい方に適しています。
▼左からAi300・Ai200・Ti FUSION
こちらはソールを横から見た映像を並べたものです。
右に行くにつれ、バックフェースの上半分が薄くなっていて、よりスッキリとした形状になっています。
特に一番右のTI FUSIONはとてもシャープですが、Ai200・Ai300と同じく中空構造を採用しています。
全体的なボディー厚は寛容性と直結しますので、Ai300が最も寛容性が高く、Ti FUSIONが最も反応性が良い形状をしています。
3モデルともトップラインのバックフェース側が斜めに削ぎ落されていて、構えた時にフェースの厚さを感じさせない形状になっています。
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSION アイアンの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、5本セットで比較してみると、日本モデルはamazonや楽天で購入することができて、168,960円で出品されています。
USモデルはフェアウェイゴルフUSAにて147,000円で出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
APEX Ai300アイアン
APEX DCBアイアンの後継モデルです。
3モデルの中で最もロフトが立っていて、グースは極端にはっきりと設けてあり、クラブ長さもやや長めになっています。
飛距離性能と寛容性を高めてありますので、アベレージゴルファーからセミアスリートに適したアイアンです。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ | オフセット |
---|---|---|---|---|
#4 | 20° | 60.375° | 39.125″ | 5.1 |
#5 | 22° | 61.0° | 38.50″ | 4.8 |
#6 | 25° | 61.625° | 37.875″ | 4.5 |
#7 | 29° | 62.25° | 37.25″ | 4 |
#8 | 33° | 62.875° | 36.625″ | 3.6 |
#9 | 37° | 63.5° | 36.00″ | 3 |
PW | 42° | 63.75° | 35.75″ | 2.4 |
AW | 47° | 64.0° | 35.50″ | 1.8 |
APEX Ai200アイアン
7番のロフト角は30°で、程よくグースが入っていて、飛距離性能と操作性のバランスが良いアイアンです。
対象ゴルファーとしては中級者がコア層となります。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ | オフセット |
---|---|---|---|---|
#4 | 21° | 60.5° | 38.50″ | 3.8 |
#5 | 23° | 61.0° | 38.00″ | 3.7 |
#6 | 26° | 61.5° | 37.50″ | 3.4 |
#7 | 30° | 62.0° | 37.00″ | 3.1 |
#8 | 34° | 62.5° | 36.50″ | 2.7 |
#9 | 38° | 63.0° | 36.00″ | 2.4 |
PW | 43° | 63.25° | 35.75″ | 2 |
AW | 48° | 63.5° | 35.50″ | 1.8 |
APEX Ti FUSIONアイアン
Ti FUSIONアイアンは、3モデルの中で唯一カラーリングがブラックです。
日光の照り返しが苦手な方、ブラックでシャープに見える効果がプラスに働く方に適しています。
Ai200よりも操作性がありますので、より操作性を求める中級者、飛距離が落ちてきた上級者に適しています。
また、番手はこのモデルのみ3番がありますので、やさしいロングアイアンを求める上級者がコンボで使えそうです。
<スペック>
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ | オフセット |
---|---|---|---|---|
#3 | 19° | 60.0° | 39.00″ | 4.1 |
#4 | 21° | 60.5° | 38.50″ | 3.9 |
#5 | 23.5° | 61.0° | 38.00″ | 3.6 |
#6 | 26.5° | 61.5° | 37.50″ | 3.3 |
#7 | 30.5° | 62.0° | 37.00″ | 2.9 |
#8 | 34.5° | 62.5° | 36.50″ | 2.5 |
#9 | 38.5° | 63.0° | 36.00″ | 2.2 |
PW | 43° | 63.25° | 35.75″ | 1.8 |
AW | 48° | 63.5° | 35.50″ | 1.5 |