2024年8月5日更新
タイトリストの2024年モデルの「GT」シリーズについて、ドライバー3機種の最新情報をまとめました。
GTシリーズのドライバー3機種
タイトリストの2024年モデルは、2022年から発売されているTSRシリーズが終了し、新たにGTシリーズとなっています。
TSRはTSシリーズの3代目でしたので、「TS」が終了し「GT」が新たに始まった形となります。
「GT」の意味は、Generational Technology(次世代の技術)
発売開始時点のラインナップは、従来通り2、3、4の3モデルとなっています。まだ存在は確認されていませんが、最終的には1(GT1ドライバー)も加わるのでしょう。
- GT2ドライバー:後方ウェイトで慣性モーメントタイプ
- GT3ドライバー:移動式ウェイトで弾道調整タイプ
- GT4ドライバー:前方・後方のウェイトで、操作性・強弾道タイプ
GTシリーズ ドライバーの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | GT2 | GT3 | GT4 |
---|---|---|---|
打ち出し | 高 | 高 | 中 |
スピン量 | 低 | 低 | 極低 |
特徴 | 高MOI | 弾道調整 | 低スピン |
タイトリストは2005年の905シリーズ以来、数字でモデルが分けられています。基本的に1~4まであり、大まかに言うと数字が小さいほどやさしくなっています。
GT2は後方にのみウェイトがあり、オフセンターヒットへの強さが特徴です。通常、高MOI系のモデルはアベレージゴルファー向けに位置づけられますが、タイトリストはそもそもがアスリート向けのため、ツアープロにも使用されます。
GT3は左右方向のウェイト調整機能が唯一搭載されていて、弾道にバイアスを掛けられるのが特徴です。同時に操作性もGT2よりありますので、よりアスリート向けです。
GT4は前方と後方にウェイトがあり、低スピン性能を高めてあります。タイトリストはそもそも低スピン性能が優れている上に、更なる低スピンということで、ハードヒッター向けの限られたゴルファー向けのモデルです。
テクノロジーの違い
モデル | GT2 | GT3 | GT4 |
---|---|---|---|
可変スリーブ | 〇 | 〇 | 〇 |
移動式ウェイト | - | 〇(前方) | - |
固定ウェイト | 〇(後方) | - | 〇(前方・後方) |
シームレス サーモフォーム クラウン |
○ | ○ | ○ |
スプリット マス コンストラクション クラウン |
○ | ○ | ○ |
スピードリング VFTフェース |
○ | ○ | ○ |
今回のGTシリーズで特徴的なのは、シームレス・サーモフォーム・クラウンです。軽量素材としては一般的にカーボンが用いられますが、ポリマー(高分子化合物)が用いられています。分子名は明らかにされていませんが、炭素・水素を中心とした非金属が中心で、硬度と軽さから採用したと思われます。
VFTフェースなど、ヘッド本体のテクノロジーは共通で、差があるのはウェイトの種類と配置です。
GT2は後方ウェイトで慣性モーメントを高くしたタイプ、GT3は移動式ウェイトで弾道のカスタマイズ性能を持たせたタイプ、GT4は後方ウェイトに加えて前方ウェイトも搭載し、低スピン・操作性を持たせたタイプです。
なお、GT3に関してはウェイトギミックが後方から前方に移動していますので、ウェイトギミックによる重心負荷は前側に寄せられています。重心が浅くなることの効果として、弾道が低く強くなり、操作性が増すというメリットがあります。
GTシリーズ ドライバーのUSモデルのスペック・シャフトの違い
スペックの違い
ロフト角 | GT2 | GT3 | GT4 |
---|---|---|---|
8° | 〇 | 〇 | 〇 |
9° | 〇 | 〇 | 〇 |
10° | 〇 | 〇 | 〇 |
11° | 〇 | 〇 | - |
GT2とGT3では8、9、10、11°の4種類のロフト角があり、超低スピンタイプのGT4は11°がありません。
モデル | GT2 | GT3 | GT4 |
---|---|---|---|
ライ角 | 58.5° | 58.5° | 58.5° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 430cc |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ |
ライ角、長さはTSRシリーズと同じで、3モデルで共通なのも同じです。
ヘッド体積は、GT2、GT3が460ccですが、GT4は430ccで小ぶりになっています。この体積さはTSRシリーズと同じです。
シャフトの違い
シャフトのラインナップは以下の7種類で、ヘッドによる違いはありません。
- TENSEI 1K BLACK
- PROJECT X HZRDUS BLACK 5G
- TENSEI 1K BLUE
- PROJECT X DENALI RED
- ツアーAD DI
- ツアーAD UB
- ツアーAD VF
GTシリーズ ドライバーのUSモデルの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、日本モデルは楽天やamazonで購入することができ、107,800円から出品されています。
USモデルはフェアウェイゴルフUSAにて93,456円から出品されています。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
GT2ドライバー
GT2ドライバーは、後方のみに固定ウェイトを搭載しています。高MOIを特徴としたモデルで、ヘッド形状もGT3とGT4と比べて最もシャローです。
GT3やGT4との違いとして、フェースのオフセンターヒットでも飛距離ロスがでにくいように設計されていますので、打点ブレが起きやすい方向けとなっています。
ロフト角は8、9、10、11°の4種類、そして、SURE FITホーゼルも搭載していますので、ロフト角の選択で固定されずに、打ち出し角の調整が可能となっています。
高MOIではありますが、アダム・スコット、パトリック・キャントレーが使用しているとの情報が出ている通り、アベレージゴルファーからアスリートゴルファーまで対象ゴルファーが広いドライバーです。
▼GT2ドライバーの試打評価、US・日本モデルの違い
- ロフト角:8、9、10、11°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:9g
GT3ドライバー
GT3ドライバーは、ソールに移動式ウェイトを搭載していて、可変スリーブと合わせて弾道のカスタマイズ性能が高いモデルです。
前作同様、タイトリストファンの多くの方にとって、大本命のドライバーでしょう。
ウェイトギミックがあるのは前作のTSR3やTSi3と同様ですが、搭載位置が後方から前方に変わった点は抑えておきたいところです。
後方ウェイトから前方ウェイトに変わったということになりますので、低く強い弾道が出やすく、ヘッドの機敏さも増していることが予想されます。
▼GT3ドライバーの試打評価、US・日本モデルの違い
- ロフト角:8、9、10、11°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:8g
GT4ドライバー
GT4ドライバーは、前作と同じく前方と後方にウェイトを一つずつ搭載しています。
ウェイトは11gと3gで前作と同様に重量差がありますので、前後を入れ替えることで重心調整が可能です。
小ぶりなディープで、低スピン性能が極めて高いため、ヘッドスピードがかなりないと球が浮いてくれません。
PGAツアーの選手たちも殆どがGT2、GT3を使いますので、GT4は極めてヘッドスピードが速く、ヘッド性能に低スピンと機敏さを求める方向けです。
- ロフト角:8、9、10°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:430cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:11g、3g