ミズノのMizuno Pro 245アイアンは、2024年のMizuno Proシリーズの全3機種の中で、最もやさしいタイプのアイアンです。
アベレージゴルファーや中級者からも注目のこのアイアンは、ヘッドスピード40m/s未満の女子プロゴルファーが、GDOのYouTubeチャンネルにて試打・評価しています。
試打の結果見えてきたMizuno Pro 245アイアンの特徴についてまとめました。
Mizuno Pro 245アイアンを女子プロゴルファーが試打した動画
女子プロゴルファーの西川みさとプロにて、Mizuno Pro 245アイアンとその前作に当たるMizuno Pro 225アイアンを比較試打されています。
西川みさとプロは、ヘッドスピードが40m/s未満という立ち位置で試打されていますので、男子プロの試打動画と違い、ヘッドスピードがあまり速くないゴルファーや普通のゴルファーにとって、リアルに参考になる内容です。
弾道計測データも紹介されていて、ヘッドスピード、スピン量、飛距離に加えて、打ち出し角、最高到達点なども確認することができます。
試打の結果や西川みさとプロの評価から見えてくるMizuno Pro 245アイアンの注目すべきポイントについて以下にまとめました。
ポイント① 打ち出し角、スピン量が増えている
前作とあまり変わらないとコメントされていますが、弾道計測結果を見る限り、新作のMizuno Pro 245アイアンの方が、打ち出し角で1.5~2°、スピン量で300rpmぐらい増えています。
出典:mizuno.com
Mizuno Pro 245アイアンでは、4~8番までの中空構造+タングステンウェイトという構造は前作から踏襲されていますが、タングステン量が重量比で1.6倍に増えていて、低重心化が図られています。
低重心化によりインパクトの際にフェースが上を向きやすくなるため、打ち出し角はロフト以上に高くなる方向に作用します。
試打している7番アイアンは、Mizuno Pro 245アイアンと225アイアンでロフト角は同じ30°で違いがありません。
重心設計の違いにより、球の上がりやすさが備わった形となっているようです。
ポイント②:マッスルバックと間違えるぐらいシャープな仕上がり
西川みさとプロは、Mizuno Pro 245アイアンを手にして、第一声、以下のように述べています。
これもなんかマッスルバックですが、どうなんですかね。
同シリーズでハードなタイプの241アイアンと243アイアンは、鍛造のマッスルバックとキャビティバックですが、245アイアンはマッスルバックでもキャビティでもありません。
出典:mizuno.com
4~8番までは前作同様、中空構造が採用されていますので、試打されている7番アイアンも中空アイアンです。
最近の中空アイアンらしく、プロがマッスルバックと見紛うほどシャープできれいなルックスに仕上がっています。
前作と比べると、ソールのトゥ側のゴツさが際立った感じはありますが、フェース形状はトゥ側の丸みが抑えられていて、一段とシャープに見えます。
ポイント③:初心者でも扱える!飛んでやさしい
飛んでましたよね。バックフェースだけ見ちゃうと、一見、飛ばなさそうだけど。
ボールの食いついている感じが、飛んでいるのが自分でも分かった。
見た目は「マッスルバック」と思ってしまうほどで、難しく見えたものの、西川みさとプロは飛距離性能の高さに驚いていました。
7番のロフト角は30°のため、P790、i525と同じ位置づけのモデルで、アスリート向けアイアンとしては飛距離性能を持たせた仕様になっています。
見た目以上にやさしい。飛んでくれる。PINGのi525アイアンより飛ぶ。
物凄いロフトが立っているようにも見えないし、飛び系には全然見えない。
それでも、1°立っているi525アイアンよりも飛ぶと評価されていますので、Mizuno Pro 245アイアンの飛距離性能の高さが伺えます。
さらにやさしいとも評価されていて、対象ゴルファーとしては初心者も挙げられています。
中級者や飛距離が落ちてきた上級者に程よいスペックではありますが、最近では7番で30°まで寝かせてあって、アイアンらしい球が打ちやすいアベレージゴルファー向けのモデルも増えてきています。
その意味では、7番で30°のMizuno Pro 245アイアンは、幅広いゴルファーが扱いやすいアイアンと言えそうです。
まとめ
Mizuno Pro 245アイアンの特徴について、西川みさとプロによる試打等から見えるポイントを3点取り上げました。
- 打ち出し角、スピン量が増えている
- マッスルバックと間違えるぐらいシャープな仕上がり
- 初心者でも扱える!飛んでやさしい
マッスルバックのようなシャープなルックスでありながら、飛距離が出てやさしさも備わっています。
7番で25°まで立たせたストロングロフトのアイアンが増えた時期がありましたが、最近はロフトを寝かせる傾向にあります。ゴルフを初めたばかりの方にとっても、高さをしっかり出せるタイプの方が、良い練習になります。
幅広いゴルファーに対応していますので、中空でカッコよくて、尚且つ、飛んでやさしいアイアンに興味を感じた方は、是非、試打してみてください。