テーラーメイドのアスリートゴルファー向けアイアンであるZXシリーズから、2022年版のZX MKⅡがリリースされています。
ZX4 MKⅡ・ZX5 MKⅡ・ZX7 MKⅡアイアンのUSモデルについて、3機種の弾道・テクノロジー・スペックの違いをまとめました。
ZX MKⅡアイアン USモデルの3機種
こちらが2022年版として発売されているZX MKⅡシリーズのアイアン3機種です。
- ZX4 MKⅡアイアン
- ZX5 MKⅡアイアン
- ZX7 MKⅡアイアン
前作に当たる2020年のZXシリーズと同じく、4、5、7の3種類のラインナップで、最上位のマッスルバックは、別立てのZ-FORGEDでリリースという形を取っています。
やさしい順にならべると、ZX4 > ZX5 > ZX7 となりますが、ZX4はかなりやさしいため、ZX4とZX5の間は広めです。
モデル | 特徴 |
---|---|
ZX4 MKⅡ | ステンレスボディにマレージング鋼フェースの中空アイアン。 7番のロフト角が28.5°で、初級者・アベレージゴルファー向けで寛容性と飛距離性能がある。 |
ZX5 MKⅡ | 軟鉄鍛造ボディにクロムバナジウム鋼フェースのキャビティアイアン。 中級者向けで、操作性と寛容性がバランス良く備わっている。 |
ZX7 MKⅡ | 軟鉄鍛造のハーフキャビティアイアン。 中・上級者向けで、打感・操作性が備わっている。 |
ZX4 MKⅡ・ZX5 MKⅡ・ZX7 MKⅡアイアン USモデルの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違いを比較
モデル | ZX4 MKⅡ | ZX5 MKⅡ | ZX7 MKⅡ |
---|---|---|---|
飛距離 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
打ち出し | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
寛容性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
操作性 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
スリクソンはアスリート向けのブランドで、特にアイアンには定評があります。
基本的には中級者・上級者向けに開発されていますが、前作のZXシリーズからZX4という中空構造のアイアンが追加されています。
このZX4 MKⅡは、ZX5 MKⅡ・ZX7 MKⅡとややかけ離れた位置づけで、飛距離性能・寛容性が高く備わっています。
中・上級者の方で、操作性と打感を求める方はZX7 MKⅡアイアン、飛距離やミスを少しクラブに助けて欲しい方はZX5 MKⅡアイアンが適しています。
テクノロジー・形状の違いを比較
モデル | ZX4 MKⅡ | ZX5 MKⅡ | ZX7 MKⅡ |
---|---|---|---|
形状 | 中空・キャビティ | キャビティ | ハーフキャビティ |
フェース素材 | マレージング鋼 | クロムバナジウム鋼 | 軟鉄 |
ボディ素材 | ステンレス | 軟鉄 | 軟鉄 |
メインフレーム | 〇 | 〇 | |
ピュアフレーム | 〇 | ||
ツアーVTソール | 〇 | 〇 | 〇 |
プログレッシブ グルーブ | 〇 | 〇 | 〇 |
3機種の違いは、軟鉄の使われ方で、特徴がきれいに分かれています。
ZX7 MKⅡアイアンは、唯一、全体が軟鉄鍛造で、素材が生み出す打感の良さが備わっています。
ZX5 MKⅡアイアンは、軟鉄ボディとバックフェースの打点部の厚みにより、しっかりとした打感が備わりつつ、高強度のクロムバナジウム鋼がフェースに宛がわれていて、飛距離性能も少し持たせてあります。
ZX4 MKⅡアイアンは、フェースにもボディにも軟鉄は用いられず、ステンレスボディとマレージング鋼フェースによる中空構造を形成しています。バックフェースには中空ながらキャビティを取り入れていて、寛容性・飛距離性能を高めてあります。
ZX4 MKⅡ・ZX5 MKⅡ・ZX7 MKⅡアイアン USモデルのスペック・シャフトの違い
スペックの違いを比較
▼ロフト角の違い
モデル | ZX4 MkⅡ | ZX5 MkⅡ | ZX7 MkⅡ |
---|---|---|---|
3 | - | 20° | 20° |
4 | 21° | 22° | 22° |
5 | 23° | 24° | 25° |
6 | 25.5° | 27° | 28° |
7 | 28.5° | 31° | 32° |
8 | 33° | 35° | 36° |
9 | 38° | 39° | 41° |
PW | 43° | 44° | 46° |
AW | 49° | 50° | 51° |
ロフト角は、ZX4 MKⅡのみアベレージゴルファー向けなみにフェースが立ててあります。
ZX5 MKⅡアイアンは7番のロフトが31°で、飛距離性能も持たせた中級者向けの設定です。
この3機種の中で最上位なのがZX7 MKⅡアイアンですが、それでも7番のロフト角は32°で上級者向けとして見た場合、ギリギリ間でフェースを立たせた設定です。
その意味では、上級者向けのなかでやさしい方のアイアンと言えます。
▼オフセットの違い
モデル | ZX4 MKⅡ | ZX5 MKⅡ | ZX7 MKⅡ |
---|---|---|---|
3 | - | 4.2mm | 3.5mm |
4 | 4.3mm | 4.0mm | 3.3mm |
5 | 4.0mm | 3.8mm | 3.2mm |
6 | 3.7mm | 3.5mm | 3.0mm |
7 | 3.4mm | 3.2mm | 2.8mm |
8 | 3.2mm | 3.0mm | 2.4mm |
9 | 2.9mm | 2.7mm | 2.0mm |
PW | 2.6mm | 2.3mm | 1.7mm |
AW | 2.3mm | 1.9mm | 1.4mm |
ロフト角以上に違いが良く表れているのがオフセットです。
ZX4 MKⅡ→ZX5 MKⅡ→ZX7 MKⅡとなるにつれオフセットは小さくなっていて、よりストレートネックに近づいています。
左からZX4 MKⅡ、ZX5 MKⅡ、ZX7 MKⅡ
とは言え、やさしいと言われているZX4 MK2アイアンでも、同じダンロップ系のXXIO 12やXXIO X 2022アイアンほどのグースはありませんので、強烈につかまるというタイプのアイアンではありません。
ZX7 MKⅡはオフセットが抑えられていますので、ヘッドを出したなりのコントロールの効いた弾道を求める方に適しています。

球筋を操りたい方は、ZX7 MKⅡアイアン一択!
▼長さの違い
モデル | ZX4 MKⅡ | ZX5 MKⅡ | ZX7 MKⅡ |
---|---|---|---|
3 | - | 39″ | 39″ |
4 | 38.5″ | 38.5″ | 38.5″ |
5 | 38″ | 38″ | 38″ |
6 | 37.5″ | 37.5″ | 37.5″ |
7 | 37″ | 37″ | 37″ |
8 | 36.5″ | 36.5″ | 36.5″ |
9 | 36″ | 36″ | 36″ |
PW | 35.5″ | 35.5″ | 35.5″ |
AW | 35.5″ | 35.5″ | 35.5″ |
長さは、3機種で同じ設定になっています。加えてライ角についても3機種で同じになっています
そのため、ライ角なりに構えた時に、モデル間で同じように構えられます。
シャフトの違いを比較
モデル | ZX4 MKⅡ | ZX5 MKⅡ | ZX7 MKⅡ |
---|---|---|---|
KBS TOUR LITE | S、R | S、R | - |
UST MAMIYA RECOIL DART 65 | R、A | R、A | - |
UST MAMIYA RECOIL DART 75 | - | S | - |
NIPPON N.S. PRO MODUS3 TOUR 120 | - | - | S |
ZX4 MKⅡ・ZX5 MKⅡ・ZX7 MKⅡアイアン USモデルの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、下記ページにまとめてあります。
≫ ZX4 MKⅡアイアンのUSモデル・日本モデルの価格の違い
なお、価格を調査した時点以降、為替と物価の変動が大きかったことから、現時点では大きく異なっている可能性がありますので、最新価格は販売店にご確認ください。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
ZX4 MKⅡアイアン USモデル
ZX4 MKⅡアイアンは、7番のロフト角が28.5°で、アスリート向けブランドのスリクソンとしては、従来では考えられないぐらいフェースを立ててあります。
構造もステンレスボディを用いた中空が採用されていて、さらにキャビティバックも取り入れていますので、飛びと寛容性をかなり高めてあります。
対象ゴルファーとしては、アベレージゴルファーを中心だけでなく初級者も十分扱えるやさしさが備わっています。

ZX5 MKⅡアイアン USモデル
ZX5 MKⅡアイアンは、軟鉄鍛造ボディとクロムバナジウム鋼フェースの組み合わせによるキャビティバックのアイアンです。
軟鉄によるフィーリングの良さ、弾きのあるフェースによる飛距離性能、肉厚な外周による寛容性を併せ持っています。
7番のロフト角は31°で、アスリート向けとしては前への飛びと寛容性を高めてありますので、中級者や上達途上のアベレージゴルファーが扱いやすいアイアンです。
ZX7 MKⅡアイアン USモデル
ZX7 MKⅡアイアンは、軟鉄鍛造によるハーフキャビティのアイアンで、打感・打音といったフィーリングを重視する方向けのアイアンです。
7番のロフト角は32°で、上級者向けの中では飛距離性能を少し優先させたスペックとなっています。
更なるコンパクトさやフィーリングの良さを求める方は、最上位のZ-FORGED Ⅱアイアンが適しています。