TSRシリーズのドライバーは、TSR2・TSR3・TSR4の3機種のドライバーがあります。
前作のTSiシリーズとは異なる点がいくつかあり、購入を検討するに当たって、事前に幾つか把握しておきたい点があります。
特に、同じタイトリストのドライバーから乗り換えをされる方は、モデル・ロフト選びに注意が必要です。
購入の際に抑えておきたいポイントを4つまとめました。
① フェース設計がモデルにより異なる!
TSRシリーズのドライバーでは、フェース設計が2通り採用されています。
フェース設計 | モデル | 説明 |
---|---|---|
マルチプラトー VFTデザイン | TSR2、TSR4 | <高い寛容性> フェース内側全面の肉厚差を精密に設計し加工。 高い反発力をフェースの広範囲で実現。 |
スピードリング VFTテクノロジー | TSR3 | <センターヒットで大きな反発> 円錐形の可変フェース厚設計を採用。 スピードの中心点に最大のCT/CTR値を集中。 |
TSR2とTSR4は、フェース面の広いエリアで高初速が実現されています。
反対に、TSR3はスイートスポットにフォーカスした設計で、芯に当てた時に高い反発性能を発揮してくれます。
打点のブレに対して言えば、TSR2とTSR4は寛容的になっていて、TSR3は厳格になっています。
ドライバーに寛容さを求める方はTSR2から、芯で捉えることに自信があり、会心の一撃を求める方はTSR3から検討されると良いでしょう。
② ヘッド形状は全体的にシャープになっている
こちらはTSR2・TSR3・TSR4のヘッド形状を並べた映像です。左から、2、3、4と並んでいます。
右に行くに従って、洋ナシ形状にはなっていますが、一番左のTSR2でも、ややストレッチが大きく取られてはいますが、ヒール寄りがシェイプしていて、アスリートゴルファーでも構えやすい形状になっています。
こちらは、前作のTSi2(写真左)と今作のTSR2(写真右)のヘッド形状の映像を並べたものです。
TSR2の方が洋ナシ形状になっていて、よりシャープになっていることが分かると思います。
タイトリストの担当者も、TSR2はTSR3に近づいているとコメントされていますので、TSRはTSR2.5ぐらいに、逆にTSR3はTSR3.3ぐらいのつもりで捉えて頂くと良いと思います。
③ TSi3を使っていた上級者でも、TSR2を選択・評価している
既に多くのゴルフ関係者、プロから、TSRの各種ドライバーに関する評価や試打インプレッションが出ています。
総じて言えることは、前作よりもハードになっていて、選択するモデル・ロフトを簡単な方に下げているという点です。
具体的に言えば、3up CLUBやスピナビゴルフなどでお馴染みのゴルフライターの鶴原氏は、TSi3ユーザーですが、TSRシリーズでは、TSR2の10°または9°を選ぶとのことです。
試打ラボしだるTVでお馴染みの石井良介プロも、TSR2がTSRシリーズの代表モデルだと評価されています。
④ 普段より一つ上のロフトも試したい!
TSR2はフェース設計が寛容的になったことを説明しました。それでは、TSi2よりも寛容的になったかというと、TSR2そのものがTSR3に近づいたヘッド形状になっていますので、総合的にみて寛容さがアップしているとは、一概に言いにくい面があります。
特に、球の上がりやすさについては、ややTSiよりも上り難い印象を受けますし、色々な方の試打動画を見ていると、上級者でも10°の方に好感触を得ているケースが見受けられます。
これまで9°をずっと使われている方でも、10°も対象に含めて検討されることをおすすめします。
