USモデルのゴルフクラブを購入する際に気を付けたいのが、スペックについてです。
本記事では、USモデルのスペックを見る時に注意したい点について、3つ紹介します。
USモデルの購入を検討されている方は、事前に確認しておくことをオススメします。
USモデルと日本モデルでスペックの違いがあるのか?
一昔前は、USモデルと日本モデルで、製品そのものが違っていて、デザインやスペックが異なることがありました。
しかし、最近では部品や製造・組み立てエリアの集約化が進み、基本的に同じというケースが多いようです。
それでも尚、ウェイト重量、ロフト角、ライ角などで、USモデルと日本モデルでスペックが異なるケースもあります。
一方で、実際にはスペックが同じであるにも関わらず、USモデルと日本モデルで表示されている数値が異なるケースもあります。

USモデルと日本モデルで、スペック表記が異なっていても、実際は同じ場合もある。
USモデルのスペックを見る際の3つの注意点
注意点1:測定箇所が異なる
ウェイトやパーツなどで、重量の表記が大きく異なっていることがあります。
最近の例で言えば、キャロウェイのローグSTシリーズのドライバーで、このような事例が確認されています。
ローグSTシリーズのスタンダードドライバーであるローグST MAXドライバーには、ヘッド後方にスピードカートリッジと呼ばれる固定式のウェイトが搭載されています。
このウェイトの重量について、USモデルでは26gと表記されていますが、日本モデルでは11gとなっています。
西欧人とアジア人では体格差・体力差がありますので、3~5gぐらいのウェイト重量の違いは珍しくありませんが、15gも違うとなると全く別物のクラブと感じる方が殆どではないでしょうか?
USモデルと日本モデルで15gもの大きな違いは、周辺パーツを含めているか否かによる違いです。
このように、測定する箇所や範囲が異なることで、スペックとして表記される値に違いがある場合があります。
注意点2:測定方法が異なる
ゴルフクラブのスペックの測定方法は、メーカーによって異なっていて、測定方法を公開されていないケースが多々あります。
最も知られている例としては、クラブ長さの測定は、ヒールエンド法と60°法の主に2種類が多くのメーカーで採用されています。
そして、厄介なことに、どちらで測定するかによって同じクラブでも長さに差が出てきます。
一般に、日本ではヒールエンド法、USでは60°法を用いるメーカーが多いと言われています。

実際は同じ長さでも、測定方法の違いで0.5インチ近く値が異なる!
注意点3:四捨五入
USの一部のメーカーでは、製品によってスペックの数値を、かなり上の値で四捨五入するケースがあります。
例えば、ドライバーヘッドの体積では、実際には455ccでも460ccと表記したり、アイアンのクラブ長さでは、実際には36.875インチでも36.88インチと表記するケースが見受けられます。
上記の例では、長さの方については四捨五入されていると分かりやすいですが、ヘッド体積の5ccを省くのは、筆者の感覚としては違和感があります。このオーダーは正確に表記してもらいたいなと感じます。
USモデルのスペックに違和感を感じた場合は、正確な情報を確認しよう
スペックを見て「あれっ?」「何か変だ?」と感じた場合、正確な値を確認することをオススメします。
とは言え、USモデルの確認となると、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、簡単に調べられる方法もあります。
USモデルの正確なスペックを調べる3つの方法について、別の記事で詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。