
ダンロップのXXIOシリーズの14代目、「XXIO 14(ゼクシオ フォーティーン)」について、ドライバー2機種の最新情報をまとめました。
14代目では、従来の「X」が「+」に名称変更されていて、テクノロジーの統一化が図られています。
XXIO 14シリーズのドライバーの特徴に加えて、XXIO 14とXXIO 14+の違い、適合ゴルファーについて詳しく解説します。
XXIO 14とXXIO 14+

XXIOシリーズ 14代目となるドライバーは、前作のXXIO 13とラインナップは実質的に同じですが、名称が変わりました。
従来のMiyazakiモデルが11代目からXXIO X(エックス)と言う名称に変わり、前作、前々作ではデザイン、デザイン・構造ともに違いを鮮明に打ち出していました。
しかし、今作からは「XXIO X」ではなく「XXIO 14+」という名称になり、デザイン・テクノロジーともに統一化が図られています。
また、Miyazakiシャフトも廃止され、SPEEDER NXのXXIOバージョンが採用されていますので、Miyazaki色は取り去られた形となっています。
ちなみに、両モデルの基本的な特徴は変わらず、違いを持たせてありますので、ヘッド形状、弾道、スペックの視点で詳しく比較解説します。
XXIO 14とXXIO 14+の違い
スペックの違い
| モデル | XXIO 14 | XXIO14+ |
|---|---|---|
| ロフト角 | 9.5/10.5/11.5 | 9/10.5 |
| ライ角 | 59° | 59° |
| ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
| 長さ | 46″ | 45.75″ |
| クラブ重量 | 281g(R) | 300g(S) |
| バランス | D3 | D3 |
XXIO 14は281g・46インチの軽量・長尺設計です。
高弾道を狙いやすく、楽に振れて、やさしく飛ばしたいゴルファーに適しています。
一方、XXIO 14+は300g・45.75インチで少しだけ短めで重量は標準的です。
XXIOのやさしさがありつつ、軽すぎないクラブで少し強めの弾道を求める方向けです。
なお、ライ角はどちらも59°でヘッド体積もルール上限の460cc。ヘッド特性としても、つかまりがあるタイプとなりますので、どちらもスライスを出したくない方に適しています。
ヘッド形状の違い
▼左がXXIO 14、右がXXIO 14+

こちらはクラウンの映像を並べたものです。
どちらも安心感のある投影で、”慣性モーメントの大きさ”と”つかまりの良さ”、つまり”やさしさ”を感じさせます。
なお、トップラインはXXIO 14の方が直線的でターゲットに対して構えやすくなっています。
それに対して、XXIO 14+はバルジが効いていてトゥ側がにげ顔になっています。こちらの方がつかまりを抑え、叩きやすい形状になっています。
女子プロや男性アベレージゴルファーに好まれるのも頷けます。
▼左がXXIO 14、右がXXIO 14+

こちらは横から見た映像を並べたものです。
どちらも地を這うようなソール形状で、シャローで低重心化が図られています。
さらにXXIO 14の方はリーディングエッジ(前方下部)が地面すれすれにあり、フェースの下側でもボールを捉えやすくなっています。
下っ面で叩きやすい方には安心感のある形状です。
一方、XXIO 14+の方は、シャローながら、比較するとやや膨らみを持たせてあります。
リーディングエッジも丸みがあり、振り抜きやすく、少しスピンを抑え、強い球が出やすくなっています。
弾道の違い
| モデル | XXIO 14 | XXIO14+ |
|---|---|---|
| 高さ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| つかまり | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| スピン量 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 打球音 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
どちらもやさしいドライバーですが、大きな違いは、つかまり、高弾道、スピン量の味付け具合いです。
XXIO 14はいずれも濃いめの味付けになっていますので、やさしさが満載です。クラブ重量も281gと軽量のため、楽に振れるためミート率も上げやすくなっています。
XXIO 14+は味付けを抑えてありますが、それでもハイドロー系のドライバーです。
クラブ重量からすると、標準的なアベレージゴルファー向けですが、XXIOレギュラーモデルよりはしっかり感を欲するものの、高さとつかまりをある程度は欲しい方、クラブに任せたい方向けです。
テクノロジーの違い
| モデル | XXIO 14 | XXIO14+ |
|---|---|---|
| VR-チタンフェース | 〇 | 〇 |
| ULTiFLEX | 〇 | 〇 |
| New Activ Wing | 〇 | 〇 |
| QTS(可変スリーブ) | 〇 | 〇 |
| サウンドリブ | 〇 | 〇 |
| ホーゼル軽量化 | 〇(ショート) | 〇(中空) |
| WEIGHT PLUS | 〇 | - |
XXIO 14とXXIO 14+は、外観デザインが統一化されたことからも分かるように、構造、搭載テクノロジーはほぼほぼ統一化されています。
ホーゼルの軽量化の手法には違いこそありますが、どちらも2gの軽量化という点では同じです。
注目点としては、レギュラーモデルであるXXIO 14に、初めて可変スリーブが搭載された点です。
ロフトを立てるとフェースがクローズし、ロフトを寝かせるとフェースがオープンしますので、ハイドローよりかローフェードよりへの調整を、トータル12段階で切り替えることができます。
また、両モデルの違いとしては、WIGHT PLUSテクノロジーはXXIO 14のみに搭載されています。カウンターバランス効果を持たせることで、楽に振れるようになっています。
XXIO 14とXXIO 14+の価格・発売日
XXIO 14ドライバー、XXIO 14+ドライバーともに、発売日は2025年11月22日(土)です。
発売価格はどちらも税込み101,200円(税抜き92,000円)です。前作のXXIO 13シリーズが92,400円でしたので、8,800円の値上がりとなっています。
市場価格の最安値については、当記事執筆時点の調査では、楽天がメーカー価格と同じ、Amazonは販売がありませんでした。
なお、可変スリーブの調整に用いるトルクレンチは別売りとなっています。
XXIO 14ドライバー
<クラブスペック>
- ロフト角:9.5、10.5、11.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:46インチ
- クラブ重量:281g(R)
- バランス:D3
<シャフトスペック>
XXIO MP1400
| 硬さ | 重量(g) | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| S | 41 | 6.8 | 先中 |
| SR | 39 | 6.8 | 先中 |
| R | 36 | 6.8 | 先中 |
| R2 | 36 | 6.8 | 先中 |
XXIO 14+ドライバー
<クラブスペック>
- ロフト角:9、10.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
- クラブ重量:300g(S)
- バランス:D3
<シャフトスペック>
SPEEDER NX DST for XXIO
| 硬さ | 重量(g) | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| S | 46 | 5.9 | 中 |
| SR | 34 | 5.9 | 中 |
| R | 32 | 5.9 | 中 |
まとめ
▼2026年モデルのドライバー情報まとめ
XXIOの14代目、2026年モデルのドライバーについて、XXIO 14とXXIO 14+の2モデルを取り上げました。
改めてポイントを整理します。
- Xは+に名称変更
- XXIO 14とXXIO 14+の位置づけ・違いは従来通り
- デザイン・テクノロジーが統一化
- レギュラーモデルにQTS(可変スリーブ)を初搭載
- XXIO 14+にはMiyazakiシャフトではなく、SPEEDER NXを採用
XXIO 14(レギュラーモデル)の方は、ホーゼルの軽量化によりクラブ重量は軽量なまま可変スリーブが搭載されましたので、弾道カスタマイズしたい方には大きな進化です。
XXIO 14+(旧X、Miyazakiモデル)の方は、シャフトにSPEEDER NXが採用されました。より女子プロにフィットしやすい変更のため、標準的な男子アベレージゴルファーにも使いやすい変更と言えます。
XXIO 14は高さとやさしさ、XXIO 14+は強弾道と操作性。 2026年モデルは、可変スリーブやシャフト変更など細かな進化が加わり、より幅広いゴルファーに対応するラインナップとなっています。



