グローブライドから発売のONOFF KUROアイアンの2026年モデルと2024年モデルについて、違いをまとめました。
ONOFF KUROアイアン 2026と2024
▼左が2026、右が2024
ONOFFには、アベレージゴルファー向けの「AKA」と、競技志向の「KURO」という2つのブランドがあります。毎年交互にリニューアルされていて、2026年(2025年後期)は「KURO」シリーズの発売年にあたります。
KUROアイアンは、マッスルバックのようなシャープな外観を持ちながら、中空構造を採用しているのが特徴です。見た目はツアーライクですが、内部には打感を向上させる制振材が組み込まれていて、実用性と打ちやすさを両立した設計となっています。
たとえば7番アイアンのロフトは32°と、ツアーアイアンとしてはやや立ち気味。これにより、飛距離性能にも配慮された構造になっています。
2026年モデルと2024年モデルの違いを比較しながら、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ONOFF KUROアイアン 2026と2024の違い
①形状の違い:シャープな顔つきはそのままに、抜けの良さがアップ
▼左が2026、右が2024
形状面では、ブレードが1mm短くなっていてよりシャープになっています。
フェースプログレッションは2026年モデルの方が0.1mmほど大きいものの、どちらも綺麗なストレートネックです。操作性を好むアスリートの方にとって、構えやすい形状は継承されています。
▼左が2026、右が2024
ソールも中空とは思えないぐらいすっきりしています。
特に2026年モデルの方は、リーディングエッジだけでなくトレーリングエッジの方も落とした3面ソールのような形状になっていて、芝との接触が抑えられてより抜けの良い形状になっています。
シャープは振り抜きやすさは、2026年モデルの方がやや上回っていて、形状面で進化したポイントと言って良いでしょう。
②フィーリングの違い:打感の質がさらに向上!
KUROアイアンは、中空構造の内部に制振材を搭載することで、打感の良さを実現しています。
2022年モデルでは制振材が下部のみに配置されていましたが、2024年モデルではヘッド全体に拡張。さらに2026年モデルでは、打点が集中しやすい下部側の制振材を厚めにしていて、打感の質が一段と向上しています。
このような制振材による“人工的な打感”は、テーラーメイド、キャロウェイ、ブリヂストンなどのアスリート向け中空アイアンでも採用されており、今やスタンダードなテクノロジーとなっています。
2026年モデルに関しては、実際に打ってみると中空構造だと気づかないほど、打感の自然な柔らかさに仕上がっています。見た目はウェイトギミックこそ少し特徴的ですが、形状やサイズ感はマッスルバックそのもの。フィーリングもそれに近づいており、振り抜きのシャープさと打感の良さが両立されています。
つまり、マッスルバックのような見た目とフィーリングを持ちながら、飛距離性能と寛容性も備えているのが2026年モデルの魅力。「ちょっとやさしいけれど、打感にはこだわりたい」そんなゴルファーにぴったりのアイアンです。
③弾道の違い:高さがしっかり出せる!狙える中空アイアンへ
2024年・2026年モデルともに、操作性に優れた設計で、アスリートゴルファーが弾道を自在にコントロールできる性能を備えています。
両モデルの違いとして、メーカーは以下の進化を挙げています。
- フェース裏面のグルーブ加工による寛容性の向上
- フェースの薄肉化による初速性能の強化
しかし、実際に打ってみて最も体感しやすいのは「弾道の高さ」です。
7番アイアンのロフト角は32°と、やや前に飛びやすいスペックながら、2026年モデルでは重心位置が工夫されているためか、32°とは思えないほどしっかりと高さが出ます。
高さが出ることで、グリーンを狙う際の落下角が安定し、ピンを攻めやすくなるのが大きなメリット。飛距離性能と高さの両立は、アスリートアイアンとして理想的なバランスです。
「飛ばせるけど、止められる」そんな弾道設計が、2026年モデルの魅力です。
④調整機能の違い:重心距離を変えられる希少な構造を採用
▼左が2026、右が2024
KUROアイアンの大きな特徴の一つが、バックフェースに搭載された脱着式ウェイトによる重心調整機能です。アイアンでこうした調整機構を備えているモデルは非常に少なく、KUROシリーズならではの個性にもなっています。
2024年モデルでもウェイト交換による重心位置の変更が可能でしたが、2026年モデルではその仕組みがさらに進化しています。
新たに採用された「ターンウェイト」と呼ばれる平行四辺形型のウェイトは、左右で重量が異なっています。初期状態では重たい方がトゥ側になるように設定されています。これを180度回転させることで、ヒール側が重くなり、重心距離が短くなるという構造です。
重心距離を短くすると、ヘッドの操作性が高まり、オートマチックなつかまりすぎを抑えたいプレーヤーに適した挙動になります。一方、重心距離を長くすれば、直進性や安定性が増し、打点ブレに強いオートマチックな弾道を求める方にフィットします。
こうしたギミックが打感に悪影響を与えるのでは?と懸念される方もいると思いますが、2026年モデルではその心配は不要です。前の章で触れた通り、打感の柔らかさと一体感はさらに進化していて、調整機能の存在を感じさせない自然なフィーリングに仕上がっています。
ONOFF KUROアイアン 2026の外観・スペック
外観
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ | FP | バンス角 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 22 | 60 | 38.75 | 4 | 2.5 |
5 | 25 | 60.5 | 38.25 | 4 | 3 |
6 | 28 | 61 | 37.75 | 4 | 3.5 |
7 | 32 | 61.5 | 37.25 | 4.1 | 4 |
8 | 36 | 62 | 36.75 | 4.2 | 4.5 |
9 | 40 | 62.5 | 36.25 | 4.2 | 5 |
PW | 44 | 63 | 35.75 | 4.3 | 6.5 |
シャフトスペック
シャフト | 硬さ | 重量 | クラブ重量* | トルク | 調子 | バランス* |
---|---|---|---|---|---|---|
NSプロ950GH neo | S | 97g | 419g | 1.7 | 中 | D0 |
NSプロMODUS3 ツアー110 | S | 102g | 424g | 1.6 | 元 | D1 |
*重量、バランスは7番アイアン
ONOFF KUROアイアン 2026の発売日・発売価格
ONOFF KUROアイアン 2026の発売日は、2025年9月19日です。発売価格はシャフトにより以下の通りとなっています。
- NSプロ 950GH neo、NSプロ MODUS3 TOUR110
5Iセット(#6~#9,PW):137,500円
単品(#4,#5):27,500円 - REPULSION KICK:ST90、ST105
5Iセット(#6~#9,PW):143,000円
単品(#4,#5):28,600円 - SHINARI:i65、i80
5Iセット(#6~#9,PW):165,000円
単品(#4,#5):33,000円