キャロウェイのELYTEシリーズのトリプルダイアモンド系のドライバー4機種について、違いを解説します。
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ELYTE ◆◆◆系 ドライバー 4機種
▼左から◆◆◆、◆◆◆T、◆◆◆MAX、◆◆◆TD
キャロウェイではツアー仕様のドライバーにトリプルダイアモンド(◆◆◆)を付しています。
ELYTEシリーズでは、ELYTE ◆◆◆ドライバーがプロパーモデルとして発売されていて、その後、◆◆◆T、◆◆◆MAX、◆◆◆TDの3モデルが限定モデルとして追加発売されています。
モデル | 特徴 |
---|---|
◆◆◆ | 小ぶりなヘッド。 低スピン・低弾道で操作性が高い。 |
◆◆◆T | 小ぶりなヘッド。 スピンが入りやすく、◆◆◆より高さが出る。 (JPモデルのみ、USモデルなし) |
◆◆◆MAX | 460ccヘッド。 少しスピンが入り、寛容性と弾道高さがある。 |
◆◆◆TD | 小ぶりなヘッド。 つかまりが良く、ドローが打てる。 |
ELYTE ◆◆◆系 ドライバー 4機種のヘッド形状の違い
▼左から◆◆◆、◆◆◆T、◆◆◆MAX、◆◆◆TD
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
右から2番目の◆◆◆MAXのみ460ccの大型ヘッドで後方が長く三角形に違いですが、ツアー仕様には違いがありませんので、◆◆◆系ならではの構えやすさは維持されています。
一番右の◆◆◆TDはトップラインがオフセット気味になっていますので、構えた時点からつかまりの良さが感じられます。
▼左から◆◆◆、◆◆◆MAX、◆◆◆TD
こちらはヘッドを横からみた映像を並べたものです(◆◆◆Tはメーカー映像がなし)。
基本的にぷっくりとしたディープヘッドですが、中央のMAXはやや平べったさがあります。後方が長く取られていて、寛容性がありスピンも入りやすくなっています。
▼左から◆◆◆MAX、ELYTEノーマル
だからと言って決してシャローではありません。
上図は◆◆◆MAXとノーマルのELYTEの横からの映像を並べたものです。
一般的なドライバーと比べると、◆◆◆MAXは十分にディープな上にハイバックですので、アマチュアゴルファーが寛容性と高弾道を期待するモデルではありません。
あくまでアスリートゴルファーが寛容性とスピンを取り入れたいというレベルです。
ELYTE ◆◆◆系 ドライバー 4機種の弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | ◆◆◆ | ◆◆◆T | ◆◆◆MAX | ◆◆◆TD |
---|---|---|---|---|
打ち出し | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
スピン量 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
弾道バイアス | ☆☆☆★☆ | ☆☆☆★☆ | ☆☆★☆☆ | ☆★☆☆☆ |
寛容性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
ノーマルな◆◆◆は低スピン・低弾道で最もハードスペックです。
追加3モデルは方向性のちがいこそあれ、それよりもやさしさを取り入れてあります。
ノーマル◆◆◆と比べると、◆◆◆Tはスピンが入りやすく、球が上がりやすくなっています。
◆◆◆MAXはヘッドサイズが10cc大きい460ccで寛容性とスピン量を高めてあり、つかまりもやや良くなっています。
◆◆◆TDはドローバイアスで、◆◆◆とELYTE Xの中間ぐらいのつかまりの良さがあります。
テクノロジーの違い
モデル | ◆◆◆ | ◆◆◆T | ◆◆◆MAX | ◆◆◆TD |
---|---|---|---|---|
Ai 10X FACE | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
360°カーボンシャーシ | 〇 | - | 〇 | 〇 |
前方ウェイト | 4g | 5g | 4g | 4g |
後方ウェイト | 9g | 13g(移動式) | 9g | 9g |
可変スリーブ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カーボンクラウン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
チタンソール | - | 〇 | - | - |
ヘッド構造やテクノロジーは、◆◆◆、◆◆◆MAX、◆◆◆TDで同じですが、◆◆◆Tのみ異なっています。
◆◆◆TはノーマルなELYTEと同様にソール後方に移動式ウェイトを搭載しています。そのため、ウェイト移動によりドロー・フェードの弾道調整が行える点が、他の3モデルとは大きく異なります。
ギミックが搭載されているためか、◆◆◆Tのみカーボンソールではなくチタンソールとなっています。
ELYTE ◆◆◆系 ドライバー 4機種のスペックの違い
モデル | ◆◆◆ | ◆◆◆T | ◆◆◆MAX | ◆◆◆TD |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 8、9、10.5° | 9、10.5° | 9、10.5° | 9、10.5° |
ライ角 | 57° | 57° | 57° | 57° |
ヘッド体積 | 450cc | 450cc | 460cc | 450cc |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ |
ロフト角はノーマル◆◆◆のみ8.0°があります。
ヘッド体積は◆◆◆MAXのみ460ccで、ヘッド形状も少しだけディープ感が弱くなっています。
ライ角、クラブ長さは◆◆◆系4モデルで全て同じです。
ELYTE ◆◆◆系 ドライバー 4機種の価格と購入方法
◆◆◆系ドライバーは、楽天にて107,800円から出品されています。ただ、ノーマル◆◆◆以外は限定販売モデルのため、楽天などで出品されているものは基本的にUSモデルのようです。
USモデルを扱うフェアウェイゴルフUSAでは、91,649円から出品されています。なお、◆◆◆Tは日本モデルのみです。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
ELYTE ◆◆◆ドライバー
低スピン・操作性が欲しい方向けの超ハードモデル
◆◆◆系の4モデルの中で最もハードスペックなドライバーです。
フェードバイアス、低弾道、低スピン、操作性の要素が最も強いため、少なくとも45m/s以上のヘッドスピード、そして、自分でヘッドを返しきる技量、芯に当てる確度の高さが求められます。
ちなみに、前後のウェイトを入れ替えることで、さらに浅重心にしたハードモードに切り替えられます。
スペック
- ロフト角:8.0、9.0、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:450cc
ELYTE ◆◆◆Tドライバー
ドロー・フェードの調整が可能な◆◆◆
◆◆◆Tドライバーは、当記事執筆時点では日本でのみ発売されています。全4種の◆◆◆系ドライバーの中で、唯一、ソール後方に移動式ウェイトを搭載しています。
後方の13gのウェイトはドロー、フェードのポジションに移動が可能で、左右の弾道の調整効果は20ヤードに及びます。
ヘッド特性としては、ノーマルな◆◆◆の特徴を引き継ぎつつ、スピンが入るようになっていますので、ノーマル◆◆◆では球が浮き切らない方に適しています。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:450cc
ELYTE ◆◆◆MAXドライバー
寛容性を持たせた◆◆◆
◆◆◆MAXは、◆◆◆系の4モデルの中で、唯一、ヘッド体積が460ccあり、ディープですが少しだけ押しつぶしたような形状です。
構えた時の威圧感のようなものが抑えられていて、実際に、寛容性と球の上がりやすさがありますので、ノーマルな◆◆◆では右にすっぽ抜けたり、弾道がお辞儀してしまう方が、扱いやすいドライバーです。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:460cc
ELYTE ◆◆◆TDドライバー
低スピンで操作性があるのに、ドローが打てる
◆◆◆TDは、◆◆◆系では異色のドライバーです。
ツアー仕様の◆◆◆はフェードバイアスが基本ですが、◆◆◆TDはTour Drawの略で、何とドローバイアスになっています。
つかまりはノーマル◆◆◆とELYTE Xの中間ぐらいと言われていますので、明確なドローモデルです。低スピンでつかまりの良いドライバー自体がそもそも皆無に近いぐらい少ないため、その意味でも希少なモデルです。
◆◆◆の低スピンと操作性は魅力っだが、なかなかつかまえきれない人、逃がし気味に打ってつかまりはクラブに任せたい方にもオススメです。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.5インチ
- ヘッド体積:450cc
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