PINGから発売のG440 LSTドライバー(2025)とG430 LSTドライバー(2022)について違いをまとめました。
▼G440シリーズのドライバー3機種の特徴・違いについては、下記記事に詳しくまとめてあります。

G440 LSTドライバーとG430 LSTドライバー
▼左がG440 LST、右がG430 LST
PINGのGシリーズは2015年のG30シリーズから、スタンダード(G425以降はMAX)、LST、SFTの3種類に分かれています。
LSTは低スピンタイプのドライバーで、ディープで操作性があり、G400からはヘッド体積自体も460ccより小ぶりになっています。
なお、コブラ、テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリストなどの低スピンタイプと比べると、そこまで強烈な暴れ馬感は無く、他者のスタンダードがやや低スピンなぐらいと考えると実態に近いと思います。
G440 LSTドライバーとG430 LSTドライバーの違い
ヘッド体積が増しているが、投影は小さくなっている
モデル | G440 LST | G430 LST |
---|---|---|
ロフト角 | 9、10.5° | 9、10.5° |
ライ角 | 58° | 58° |
ヘッド体積 | 450cc | 440cc |
クラブ長さ | 45.25” | 45.25” |
*シャフトはPING TOUR 2.0 CHROME
ヘッドスペックは、ロフト角、ライ角は変わりませんが、G440 LSTの方がヘッド体積がが10ccアップしています。
そうなると投影が大きくなりそうですが、実は投影そのものはG430 LSTよりもG440 LSTの方が小さくなっています。
▼左がG440 LST、右がG430 LST
LSTユーザーにとってはシャープな構えやすさはキープされています。
デザイン的な視覚面では、G430 LSTにはクラウン後方にT字型の立体構造がありましたが、G440 LSTでは無くなっていて、すっきりして構えやすくなっています。
G440 LSTは高打ち出し・低スピン!操作性はG430 LST
出典:clubping.jp
PINGはブレないけど飛ばないとも言われていました。
「ブレない=寛容性がある」ということなので、他者の低スピンドライバーのような強烈な飛びが無いのは致し方ないところだとは思いますが、G440シリーズでは「飛び」に拘って重心位置の設計が行われています。
これが従来のPINGとは姿勢が大きく異なるところです。
考え方・メカニズムとしては、重心を深くしつつも、全体的な軽量化を進めることで、低重心をさらに進めていて、より高打ち出し・より低スピンで、強い球を出やすくしています。偶然にもテーラーメイドのQi35と考え方がほぼ同じです。
従来のLSTで飛びが足りないなと感じていた方には、プラスの方向で進化しています。
なお、より高MOIな分、弾道の曲がらなさも向上しています。逆に言えば、弾道を操作したい方にとっては、必ずしもプラスの進化とは言い難いです。
高く強い弾道が欲しい方はG440 LST、弾道を操作したい方はG430 LSTの方が適している可能性が高いと思います。
同時に検討したいG440 MAX
▼左がG440 MAX、右がG430 MAX
LSTの話ではありますが、今回のG440シリーズに関しては、MAXも含めて検討することをオススメします。
と言うのも、G440 LSTは従来のMAXに寄っていて、反対にG440 MAXはLSTに寄っています。
上図はG440 MAXとG430 MAXのクラウン映像を並べたものです。G440 MAXはG430 MAXよりも投影が小さくなっています。
全体的にシャープに見えますので、LSTユーザーからすると構えやすくなっています。
操作性という視点で見れば、
G430 LST > G440 LST > G440 MAX > G430 MAX
と感じられる方が多いと思います。
そもそもPINGのGシリーズを選んでいる方は、弾道操作よりもブレない方を重視している方だと思います。
寛容性重視で、少し操作性が欲しいということであれば、今回のシャープになったG440 MAXもかなりオススメです。
MAXもクラウンがカーボン素材になり、サウンドリブの改良により中・上級者好みの打感・打音になっている点もプラスポイントです。

価格は約9,000円アップ
- G440 LSTドライバー:107,800円(税込み)
- G430 LSTドライバー:99、000円(税込み)
メーカー価格は今回も値上がりしてしまいました。
G425の時は77,000円でしたので、その時と比べると上がり幅は抑えられていますが、税抜き8,000円、税込み約8,800円のアップです。
ちなみにG430 LSTの方はマークダウンしていて6万円ぐらいで購入できます。それほど性能に劇的な差はありませんので、筆者の正直な感想としてはコスパを考えるとG430 LSTの方が断然オススメではあります。
G440 LSTドライバー(2025)
<スペック>
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:450cc
- 長さ:45.25インチ
- シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME 65
G430 LSTドライバ―(2022)
<スペック>
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:440cc
- 長さ:45.25インチ
- シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME 65
