QiアイアンとQi HLアイアンの違いを比較・評価（USモデル）

テーラーメイドのQiアイアンとQi HLアイアンについて、違いをまとめました。

QiアイアンとQi HLアイアンについて

▼左がQi、右がQi HL

Qi10シリーズのアイアンは、日本ではQiアイアンのみですが、USモデルではQi HLアイアンもあります。

Qiアイアンをスタンダードタイプとすると、Qi HLアイアンは「HIGH & LIGHT」、つまり高弾道・軽量タイプです。

軽量タイプということで、ヘッドスピードが遅めの方、パワーが弱めの方、体力が落ちてきた方などが対象となります。

ただ、弾道の特徴としては、ディスタンス系ではなく高弾道タイプとなりますので、飛距離よりもアイアンらしい球の上がりやすさを求める方向けとなります。

QiアイアンとQi HLアイアンは、外観がほぼ同じですが、Qi HLアイアンにはウルトラライト・コンポーネント・パッケージが適用されていて、軽量化が図られています。

このパッケージの内容については、公式サイトで具体的な説明は有りませんが、明らかに違うのはシャフトとグリップです。

ヘッド内部のウェイトも恐らく重量を変えていると思われますが、単純にシャフトとグリップだけでも、スチールで13.5g、カーボンで20.5gの重量差があります。

ちなみに、国内で圧倒的に人気のあるゼクシオシリーズのアイアンでは、ゼクシオ13という軽量タイプとゼクシオXという標準的な重量タイプがあります。

この2機種の重量差は、スチールで9g、カーボンで16～17gとなっていますので、Qiシリーズの方はゼクシオよりも重量差を付けてあります。

ロフトはQi HLアイアンの方が寝ていて、5番・6番で2.5°、7番・8番で2°、9番・PWで1.5°の差があります。

7番のロフト角は、Qiアイアンが28°でアベレージゴルファー向けとして標準的な設定なのに対して、Qi HLアイアンの方は30°となっています。

最近は、7番を30°ぐらいにした高弾道タイプを用意するケースが増えていて、Qi HLアイアンはまさにそれに当たります。

単に球が上がりやすいだけでなく、PWとSWのロフト角はQiアイアンと同じため、Qi HLアイアンの方が各番手間のロフト間隔に無理が無く、距離の打ち分けがしやすいというメリットもあります。

▼左がQi、右がQi HL

シャフト、グリップといったパーツを除くと、外観上の違いで確認できるのは、キャップバックに記された文字です。

先程も触れた通り、ヘッド内部のウェイトには違いがある可能性がありますが、ボディそのものには違いは見受けられません。

Qiアイアンのスペックについては、下記記事にまとめてあります。