ブリヂストンのBシリーズの2023年モデルと思われるドライバーが2023年9月から発売となっています。
Bシリーズの2023年モデル、ドライバーは3タイプ
▼B1 ST、B2 HT、B-Limited B1 LS
Bシリーズのドライバーは2021年に最初のモデルが発売されていて、その翌年にはB3 SDとB3 DDが追加されています。
今回、発売されるモデルは、B1系2モデルとB2系1モデルで、2年振りのリニューアルとなります。
- B1 STドライバー:低スピン・低弾道・高い操作性のモデル
- B2 HTドライバー:高弾道・つかまりの良いモデル
- B-Limited B1 LSドライバー:B1 STをより低スピンにしたモデル
B-Limited B1 LSドライバーはプロユースのモデルで、販売はカスタム限定となっています。
2023年Bシリーズドライバーをプロも使用開始!
堀川未来夢プロはXD-3からB1 STドライバーに移行
長らくドライバ―を変えなかった堀川未来夢プロが、遂に2023年モデルの新作がフィットして、移行することをご自身のチャンネルにて報告されています。
動画内では、実際に使うB1 STドライバーを隠すことなく紹介して、試打して弾道の計測結果も公開されています。
B1 STドライバーを佐藤心結プロが使用
19歳・佐藤心結が先週から投入の新ドライバー「B1」で6アンダー上位浮上「球が強く、風に負けない」 #golf #ゴルフ #ニュース https://t.co/DP9b45crQo pic.twitter.com/AKeX2ioTC2
— スポーツ報知 (@SportsHochi) June 23, 2023
2023年Bシリーズドライバーの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違い
モデル | B1 LS (B-Limited) | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
打ち出し | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
寛容性 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
スピン | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
弾道 | F | F | D |
B-Limited B1 LSとB1 STはオープンフェースでフェードバイアスの弾道のため、ハードヒッターで左を恐れずに思い切り叩きたい方に適しています。
B2 HTはドローバイアスデザインで、右へのミスが出やすい方が真っ直ぐに飛ばしやすいドライバーです。
テクノロジーの違い
モデル | B1 LS (B-Limited) | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
SP-COR | 〇 | 〇 | 〇 |
バリアブル・アジャスト・システム (可変スリーブ) | 〇 | 〇 | 〇 |
スリップレス・バイト・ミーリング | 〇 | 〇 | 〇 |
スパイン・スタビライザー | 〇 | 〇 | - |
フレクション・レイヤー | - | - | 〇 |
ドロー・バイアス・デザイン | - | - | 〇 |
アジャスタブルカートリッジ (移動式ウェイト) | - | 〇 | - |
可変スールウェイト (左右ウェイト交換) | 〇 | 〇 | 〇 |
2023年Bシリーズドライバーのスペック・シャフトの違い
スペックの違い
▼ロフト角の種類
モデル | B1 LS (B-Limited) | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
9° | 〇 | - | - |
9.5° | - | 〇 | 〇 |
10.5° | - | 〇 | 〇 |
B1 STとB2 STの2モデルは、ロフト角が9.5°と10.5°の2種類のラインナップとなっています。
プロユースのB-Limited B1 LSドライバーに関しては、9°のみの1スペックとなっています。
なお、3モデル全てでバリアブル・アジャスト・システム(可変スリーブ)が搭載されていますので、フェース角・ライ角の調整が可能です。
▼スペックの比較
モデル | B1 LS(B-Limited) | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
ライ角 | 57° | 57° | 59° |
ヘッド体積 | 455cc | 455cc | 460cc |
長さ | - | 45.25″ | 45.25″ |
フェース | オープン | オープン | ニュートラル |
低スピン・低弾道タイプのB1系ドライバー2モデルは、ヘッド体積がやや小ぶりで、ライ角はB2 HTよりも2°フラットになっています。
B2 HTドライバーの方は460ccのルール上限サイズのヘッド体積で、ライ角は59°でややアップライトとなっています。
シャフトの違い
モデル | B1 LS (B-Limited) | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
VANQUISH BS50 | (カスタム) | - | S、SR、R |
VENTUS BS6 | S | - | |
TENSEI Pro Blue 1K 50 | - | S | |
TENSEI Pro Blue 1K 60 | S | - | |
SPEEDER NX BS40w | - | 〇 | |
SPEEDER NX BLACK 50 | - | S | |
SPEEDER NX BLACK 60 | S | - | |
TOUR AD VF-5 | - | 〇 | |
TOUR AD VF-6 | 〇 | - |
2023年Bシリーズドライバーの価格と購入方法
B1 STドライバー、B2 HTドライバーは、シャフトにより価格が異なります。
B-Limited B1 LSドライバーは、カスタム専用モデルで、ブリヂストンのオンラインショップでも取り扱いがありません。
<B1 STドライバー>
- VENTUS BS6:¥88,000(税抜価格¥80,000)
- TENSEI Pro Blue 1K 60:¥110,000(税抜価格¥100,000)
- SPEEDER NX BLACK 60:¥104,500(税抜価格¥95,000)
- TOUR AD VF-6 シャフト:¥104,500(税抜価格¥95,000)
<B2 HTドライバー>
- VANQUISH BS50:¥85,800(税抜価格¥78,000)
- SPEEDER NX BS40w:¥85,800(税抜価格¥78,000)
- TENSEI Pro Blue 1K 50:¥107,800(税抜価格¥98,000)
- SPEEDER NX BLACK 50:¥102,300(税抜価格¥93,000)
- TOUR AD VF-5:¥102,300(税抜価格¥93,000)
B1 STドライバー
こちらはB1 STドライバーです。
現行の初代B1ドライバーの後継モデルで、B-Limitedを除いたプロパーモデルの中では最もハードなモデルです。
ヘッド形状は小ぶりなディープで、つかまりを抑え、操作性が高く、低く強い弾道が特徴です。
出典:bs-golf.com
弾道のカスタマイズ性能に優れていて、2種類のウェイト調整機能を搭載しています。
前方の左右のウェイトは、2g、6gと重量差が付けられているため、入れ替えることでつかまり・操作性を切り替えることができます。
後方のウェイトは、ポジションが予め3つ用意されていて、装着位置を変えることで、ドロー・ニュートラル・フェードの弾道調整が行えます。
<スペック>
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:57°
- 長さ:45.25インチ
- ヘッド体積:455cc
まず注目したいのは、ソール後方のドロー・フェードのウェイト調整機能が、現行のB1ドライバーと同様に搭載されている点です。
可変スリーブも同様に搭載されていますので、弾道のカスタマイズ性能は引き継がれています。
さらに、ソール前方にはウェイトが2つ搭載されていて、ネジ穴は後方ウェイトと同じに見えますので、こちらの脱着も自分で行える可能性が高そうです。
左右ウェイトの重量に違いがあるかは、映像からは確認できませんでした。
B2 HTドライバー
こちらはB2 HTドライバーです。
現行のB2ドライバーの後継モデルで、つかまりと弾道高さを備えたタイプです。
ヘッド形状は大型のシャローで、B1系ドライバーと比べると、後方の最深部がヒール寄りにあります。弾道は、つかまりがよく右へのミスが抑えられ、高弾道が特徴です。
出典:bs-golf.com
B2 HTドライバーのウェイト調整機能は、左右の入れ替えが出来るタイプのみ搭載されています。
左右と言っても、厳密には後方とヒール寄りのため、寛容性・つかまりの調整が可能です。
- 後方ウェイトを重くした場合:寛容性を強めた設定
- ヒール寄りウェイトを重くした場合:つかまりを強めた設定
<スペック>
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:59°
- 長さ:45.25インチ
- ヘッド体積:460cc
B-Limited B1 LSドライバー
こちらはB-Limited B1 LSドライバーです。
現行のBシリーズでもリリース初期に数量限定モデルとして、B-Limited B1ドライバーが発売されていましたので、今回も同様の位置づけのプロユースモデルです。当記事執筆時点では公式オンラインサイトでは取り扱いがありません。
B1 STドライバーをベースとして、さらに低スピン性能を強めたモデルで、スピン量だけでなく、つかまり、弾道高さも抑えられています。
ロフト角は9°のみとなっていますので、ハードヒッターの方で、弾道高さを抑えて強い弾道で飛ばしたい方に適しています。
出典:bs-golf.com
一見するとB1 STドライバーと似ていますが、後方のポジション式のウェイト調整機能はありません。
また、前方の左右のウェイト調整機能についても若干の違いがあり、B1 STドライバーよりも高機能になっています。
左右のウェイトは、それぞれウェイトパーツ(土台)とウェイトスクリューの2パーツで構成されていて、合計4パーツで重量が全て異なっています。
- ウェイトパーツ(土台):4g、6g
- ウェイトスクリュー:2g、8g
そのため、スクリューウェイトの交換に加えて、その下の土台部分のウェイトパーツの交換により、合計で4通りのチューニングパターンを有しています。
ヒール側を軽くするとつかまりが抑えられ、反対に重くするとつかまりが良くなりますが、重心距離が短くなることで操作性も高まります。
<スペック>
- ロフト角:9°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:460cc
まとめ
ブリヂストンのBシリーズの2023年モデルのドライバーについて、取り上げました。
発売開始時点では、B1系、B2系がリリースされ、B3系のリニューアルはありません。
初代モデルでもB3系は翌年だったため、今回の2023年モデル(2代目)でもB3系は2024年に発売されることが期待されます。