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ドライバーテーラーメイドキャロウェイ

パラダイムとステルス2、どちらが売れるか?マーク金井氏の見方が説得力ある件

2023年のドライバー市場は、キャロウェイがパラダイム、テーラーメイドがステルス2となっています。

カーボンフェースで話題のステルスの2代目、これまでのEPIC・ローグとは別物となるパラダイム。

気になるのは、どのような特徴があって、市場から評価されるかですが、この点についてマーク金井氏がクラブ映像から興味深い解説をyoutubeにてされています。

パラダイムとステルス2、どちらが売れるかをマーク金井氏が解説

クラブの造詣の深さで知られるマーク金井氏。

試打だけでなく、構造・素材にも詳しく、ゴルフクラブの解説の分かりやすさにも定評があります。

2023年の新作、キャロウェイのパラダイムとテーラーメイドのステルス2について、両者の真逆とも言える素材・構造面の特徴を指摘されていて、どちらが売れるかについて予測されています。

ポイントは、カーボンフェースである必要があるかどうか?

ステルスの最大の特徴と言えば、勿論、カーボンフェースです。

20年掛けてカーボンフェースの本格的な採用に踏み切ったのが、昨年のステルスシリーズです。

発売前は、打音や打感、反発性能に関する不安も囁かれましたが、蓋を開ければそのような考えは一蹴され、ツアープロからもアマチュアからも受け入れられています。

ただ、カーボンフェースが優れている方というと、マーク金井氏は以下のように述べています。

(カーボンフェースは)反発は低いとは思わないけれど、高くもない。

つまり、従来のチタンフェースと比べて、突出して優れているわけではないので、カーボンフェースを使い続ける必要があるのかがポイントであると指摘されています。

カーボンフェースに魅力を感じた方であれば、ステルス2を買いたいと思うでしょうし、そうでなければ、ステルスとステルス2で大きな変化が無いとすれば、続けて買う理由にはなりにくいだろうという予想です。

とは言え、ステルスグローレでは、更なる軽量化を実現している

 

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今回のステルス2の実物映像を見ると、前作の初代ステルスとは違っていて、どちらかと言えばSIM2やステルスグローレに似ています。

ポイントはソールとクラウンの間にあると思われるリング状のパーツ構造です。

これはまさに、SIM2、ステルスグローレで採用されている構造で、ステルスグローレでは、このリングパーツをフレームとして、カーボン、ソール、クラウンの3パーツ全てのカーボン化が実現されています。

現時点で考えられる究極の軽量化の姿だとも言えますので、生み出された余剰重量で、自由自在な重量配分・重心設計が可能となっています。

初代ステルスでは、フェースをカーボンにしたのにソールがチタンという、「カーボンウッド」と呼ぶには違和感が正直ありましたが、ステルス2では遂にカーボンウッドが実現したとも言えると思います。

「真のカーボンウッド」という意味では、市場の興味を引く可能性は十分あるのではと思います。

キャロウェイは、チタンフェースにフルカーボンボディ

出典:callawaygolf.com

キャロウェイのパラダイムは、ボディがカーボンモノコックになっていて、フェースがチタンとなっています。

ステルス2もパラダイムも、カーボンを出来る限り採用したとも言えますが、マーク金井氏は面白い見方をされています。

それは、「テーラーメイドはフェースにカーボンを使ったが、キャロウェイはフェースにチタンを使っている」ということです。

今回のパラダイムは、ヘッド前方がチタン、それ以外がカーボンとも言えます。

これは、10年前に発売されているFTツアーでも採用されている構造です。

この構造、つまりヘッドの前方をチタンにしている点について、マーク金井氏は利点を指摘しています。

ゴルフクラブはシャフトを振っている。シャフトの延長線(ヘッド前方)の重量は、ある程度あった方が振りやすい。

振りやすさを考えた時には、フェースは無理に軽くする必要はないのでないか?

また、テーラーメイドも、フェースを軽くしているのにソール前方にウェイトを置いているため、シャフト近く(前方)を重くした方が良いと考えているのではないか?とも推測されています。

確かに、ステルス2では全モデルでウェイトが前方にありますので、この構造に疑問を感じる方は少なくないと思います。

振り回す道具として見た時にも、確かにシャフトの付け根の部分に重量がある方が、前が軽くて後ろが重いよりも振りやすいイメージを抱かせます。

結論は、キャロウェイのパラダイム

マーク金井氏の結論としては、キャロウェイのパラダイムが売れるのではないか?と推測されています。

その推測に至った理由は、以下の2点です。

  • 初代ステルスで、カーボンフェースに驚くような性能面の魅力が無かった
  • シャフトの延長線上が軽いテーラーメイドと重いキャロウェイでは、重い方が振りやすいだろう

さらに、テーラーメイドはステルス2のセールス状況によっては、カーボンフェースを止めるのではないかとも述べられています。

確かに、カーボンフェースの評価は悪くはないですが、「チタンよりも良い」、「今後はカーボンが良い」という声は無かったように思います。

その意味では、キャロウェイのパラダイムに軍配が上がるという見立ては、なかなか面白い見方ではないでしょうか?

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