PINGのアスリートゴルファー向けアイアンであるiシリーズから発売されているアイアンは3機種あります。
i525、i230、i59アイアンのUSモデルについて違いをまとめました。
iシリーズ アイアン USモデルの3機種
こちらが2023年時点でPINGのiシリーズからUSモデルとして発売されているアイアン3機種です。
- i525アイアン
- i230アイアン
- i59アイアン
一般的には数字の大小が難易度を表す傾向にありますが、PINGのiシリーズは、i59が加わったことで少々異なっています。
やさしい順にならべると、i525、i230、i59となりまして、2で始まるi230アイアンが真ん中となります。
i59だけナンバリングが2桁で特異なのは、iBladeの後継という経緯が関係しているようです。
モデル | 特徴 |
---|---|
i525 | i500アイアンの後継機種。 7番のロフト角が30.5°で、飛び系アスリート向けアイアン。 |
i230 | i230アイアンの後継機種。 中・上級者・プロから絶大な人気。程よい寛容性があり扱いやすい。 |
i59 | iBladeアイアンの後継機種。 コンパクトなヘッドで上級者に好まれる。 |
i525・i230・i59アイアン USモデルの弾道・テクノロジーの違い
弾道の違いを比較
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
打ち出し | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
スピン量 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
寛容性 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
操作性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
PINGのアイアンは、大きくGシリーズとiシリーズに分かれています。
Gシリーズの方はコアターゲット層がアベレージゴルファーとなりまして、寛容性と飛距離性能に優れています。反対に言えば、球を操ることには向きません。
iシリーズの方はアスリート向けとなりまして、グースはほぼなく、高く挙げてピンを狙いに行くゴルファーに適しています。
とは言え、同じiシリーズの中でも形状やヘッドサイズなどに違いがあります。
i525アイアンは、アスリート向けとしては飛距離性能が高く、スキルのある年配ゴルファー、ヘッドスピードがあまり速くない中・上級者に人気があります。
一方、i59アイアンは3機種の中で最もアスリート仕様で、コンパクトなヘッドで操作がしやすく、上級者に好まれます。
i230アイアンは、その中間かややi59アイアン寄りです。殆どのPING契約女子プロが使用していて、プロからの評価が高いモデルですが、程よく寛容性があるため、アマチュアゴルファーの間でも中・上級者に人気があります。

i230アイアンは、渋野日向子、鈴木愛など、既に多くのプロゴルファーが移行している!

テクノロジー・形状の違いを比較
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
形状 | 中空 | キャビティ | 中空 |
トゥウェイト | あり | あり | あり |
インサート | - | CTPエラストマー | アルミコア |
グース(7番) | 0.08″ | 0.09″ | 0.08″ |
ヘッドサイズ | 中 | やや小 | 小 |
i525アイアンは中空構造で、i230アイアンは制振材が搭載されています。
この流れで行くと、i59アイアンはマッスルバックとなりそうですが、なんと中空構造が採用されています。
興味深いのは、「飛び系ブレード」「ちょいブレード」という「ブレード」が付いたキャッチコピーを付けているモデルが中空構造と言う点です。
特徴を挿してのことと思いますが、一枚物のアイアン鍛造アイアンではありませんので、この点はご留意ください。
i230アイアンは、前作同様にバックフェースにエラストマーが入っていて、フィーリングがしっかり備わっています。軟鉄鍛造のマッスルバックではありませんが、ツアープロや上級者からの絶大な人気があります。
i59アイアンは、中空内部にエラストマーではなく金属のアルミコアインサートが搭載されていて、ソリッドな打感を持たせてあります。
一方、同じ中空のi525アイアンは、内部に何も入っていないため、軟鉄鍛造を使っていた方にとっては、弾き感が強く感じられます。この辺りは飛距離・寛容性とのトレードオフといったところでしょう。

飛距離が欲しい方は、i525アイアンがオススメ
i525・i230・i59アイアン USモデルのスペック・シャフトの違い
スペックの違いを比較
▼ロフト角の違い
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
3番 | 18.0° | 19.0° | 20.0° |
4番 | 21.0° | 22.5° | 23.5° |
5番 | 24.0° | 26.0° | 27.0° |
6番 | 27.0° | 29.5° | 30.5° |
7番 | 30.5° | 33.0° | 34.0° |
8番 | 35.0° | 37.0° | 38.0° |
9番 | 40.0° | 41.0° | 42.0° |
PW | 45.0° | 45.0° | 46.0° |
UW | 50.0° | 50.0° | - |
アイアンの特徴の違いが最も表れるのは、ロフト角です。と言うのも、フェースの立ち具合は、操作性や寛容性の持たせ方と相関する傾向があります。
i525、i230、i59アイアンでもその傾向は当てはまります。
7番アイアンのロフト角は、i525アイアンが30.5°とアスリート向けとしては立たせてありまして、操作性を抑えて飛距離性能を持たせてあります。
その分、操作性、グリーンでの止めやすさは落ちますが、上級者で飛距離が落ちてきた方は、是非、試してもらいたいアイアンです。
i230、i59アイアンは、33°、34°でフェースがしっかり寝ています。球がしっかり上がりますので、自分の力量で飛距離が出せてターゲットを狙いに行く方に適しています。
▼オフセットの違い
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
3番 | 0.19″ | 0.20″ | 0.17″ |
4番 | 0.16″ | 0.17″ | 0.15″ |
5番 | 0.13″ | 0.14″ | 0.12″ |
6番 | 0.11″ | 0.12″ | 0.10″ |
7番 | 0.08″ | 0.09″ | 0.08″ |
8番 | 0.06″ | 0.07″ | 0.06″ |
9番 | 0.04″ | 0.05″ | 0.04″ |
PW | 0.02″ | 0.03″ | 0.02″ |
UW | 0.02″ | 0.02″ | - |
オフセットはあまり大きな違いがなく、どれもとても少なめです。
ただ、i525アイアン、i230アイアンの2機種は、上の番手に行く程、オフセットを少しだけ大きくしていて、つかまりを持たせ、強い球が出やすくなっています。
メーカーもこの2機種は上の番手の飛距離性能を持たせたと説明しています。
▼長さの違い
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
3番 | 39.5″ | 39″ | 39″ |
4番 | 38.875″ | 38.5″ | 38.5″ |
5番 | 38.125″ | 38″ | 38″ |
6番 | 37.625″ | 37.5″ | 37.5″ |
7番 | 37″ | 37″ | 37″ |
8番 | 36.5″ | 36.5″ | 36.5″ |
9番 | 36″ | 36″ | 36″ |
PW | 35.5″ | 35.5″ | 35.5″ |
UW | 35.5″ | 35.5″ | - |
7番以降は、3機種で長さが同じです。それより上の番手では、i525アイアンが0.125単位で長さを刻んで長尺にしていて、3番アイアンでは0.5インチの差を持たせてあります。
長い分、遠心力を活かして飛距離が出やすくなりますので、i525アイアンは、ロフト角や重量配分以外でも飛距離性能を高めたモデルとなっています。
シャフトの違いを比較
モデル | i525 | i230 | i59 |
---|---|---|---|
Project X IO | 〇 | - | - |
Project X LS | - | - | 〇 |
UST Recoil ES SmacWrap | 〇 | 〇 | 〇 |
PING Alta CB Slate | 〇 | 〇 | 〇 |
PING AWT 2.0 | 〇 | 〇 | 〇 |
Dynamic Gold | 〇 | 〇 | 〇 |
Dynamic Gold 105 | 〇 | 〇 | 〇 |
Dynamic Gold 120 | 〇 | 〇 | 〇 |
Elevate MPH 95 | 〇 | 〇 | 〇 |
KBS Tour | 〇 | 〇 | 〇 |
NS Pro Modus 3 105 | 〇 | 〇 | 〇 |
公式サイトで紹介されているシャフトは、3機種でほぼ同じです。
i525アイアンのみProject X IO、i59アイアンのみProject X LSがあります。
i525・i230・i59アイアン USモデルの価格と購入方法
ネットでの市場価格については、下記ページにまとめてあります。
なお、価格を調査した時点以降、為替と物価の変動が大きかったことから、現時点では大きく異なっている可能性がありますので、最新価格は販売店にご確認ください。
USモデルを購入する場合、フェアウェイゴルフUSAは、直接、メーカーから仕入れていて日本国内での実績も長く、知名度もありオススメです。
※フェアウェイゴルフUSAのメーカーからの直接仕入れについての説明
i525アイアン USモデル
i525アイアンは、飛距離性能の高さで注目されたi500アイアンの後継機種です。
アスリート向けのiシリーズの中では、操作性と言うより、飛距離性能と寛容性を求める中・上級者向けのアイアンです。

i230アイアン USモデル
i230アイアンは、非常に評価が高く、愛用者の多いi210アイアンの後継機種です。
既にPING契約プロたちの殆どがi230に移行していることから、完成度が高いと言われていたi210をさらに上回る出来であることが伺えます。
外観のクリーンさに加え、スコアラインが増えたことも、見た目に違いが感じられます。


i59アイアン USモデル
i59アイアンは、2016年に発売のiBladeアイアンの後継機種です。
形状は、これまでのキャビティから中空に様変わりしていて、一見、マッスルバックに見えるのはここ最近の中空アイアンならではです。
ヘッドサイズも中空とは思えないほどコンパクトで、内部にはアルミコアインサートが搭載されソリッドな打感も備わり、上級者に好まれるアイアンです。
