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G430とG425(MAX・LST・SFT)のヘッドスペックを計測した結果が興味深かった件

ドライバー

G430シリーズのドライバーは、G425と同様にMAX・LST・SFTの3タイプとなっています。

PINGは前作を上回る出来にならないと、新製品を発売しないことで知られているメーカーですが、それでも各タイプのドライバーが、どの方向に進化しているのかは、気になるところだと思います。

そこで、新作のG430と前作のG425のMAX・LST・SFTの全3タイプについて、ヘッドスペックを啓作した結果が興味深かったので取り上げます。

G430とG425(MAX・LST・SFT)のヘッドスペックを計測・比較した動画

こちらの動画では、G430とG425のMAX・LST・SFTの全3タイプのドライバーヘッドについて、重心設計値やウェイト重量など、様々なデータを実際に計測して比較されています。

メーカーからカタログやHPで公開されるデータは、ロフト角・ライ角・ヘッド体積ぐらいしかありませんので、重心距離や重心角の実測値をG430とG425で比較したデータは、購入を検討する上で参考にしたい情報です。

以下に、ヘッド測定の結果、そして、注目したいポイントについて2点まとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂ければと思います。

G430・G425のヘッドスペックの計測結果

モデルG430G425
タイプMAXLSTSFTMAXLSTSFT
ヘッド体積460440460460445460
ヘッド重量202.2202.8199.4203.4203.5199.4
ウェイト重量191922231423
重心角302830322932
重心距離43.540.54042.84138.9
重心深度46.242.846.248.645.845.2
重心高30.429.430.829.228.530.2

こちらがG430とG425のヘッドスペックの計測結果です。

注目したいポイントについて解説していきます。

ポイント① G430では重心角を小さくしている

▼G430とG425の重心角の違いを比較

モデルG430G425
タイプMAXLSTSFTMAXLSTSFT
重心角302830322932

ヘッドの返りを左右する重心設計の一つ、重心角は、G430の方が小さくなっています。

MAX、SFTで2°、LSTで1°です。

僅かな違いと思われる方もいると思いますが、ここ最近のゴルフクラブの傾向を考えると、PINGの意図が感じられます。

と言うのも、市場全体でのドライバーの潮流は、投影を大きくし、重心角を大きくし、バックウェイトを重くし、寛容性・つかまり・球の上がりやすさといった、いわゆる「やさしさ」を強める傾向にあります。

PINGでも寛容性を高めるべく、慣性モーメントを大きくする方向にあります。そして、つかまりも持たせる方向に進んでいましたが、上級者やハードヒッターからは、つかまり過ぎるという意見があったのも事実です。

恐らくそういった声を踏まえて、今回は、市場の流れと逆行する形で、重心角を小さくする方向に振ったと思われます。

なお、ウェイト調整機能については、MAXでこれまでの±7ヤードから±10ヤードに調整効果がアップしていますので、よりつかまりを求めたい方にも対応しています。

ポイント② G430では重心高が高くなっている

▼G430とG425の重心高の違いを比較

モデルG430G425
タイプMAXLSTSFTMAXLSTSFT
重心高30.429.430.829.228.530.2

重心高についても、市場全体でより低重心化を進める傾向がありますが、G430ではG425よりも重心が高くなっています。

重心が高くなる効果として、より低く強い球が出やすくなります。一方でスピン量については、低重心の方がギア効果によりスピン量が抑えられます。

ハードヒッターにとっては、低打ち出し・低スピンが理想だと思いますが、ヘッドスピードが十分にないとスピン不足で揚力が得られず、キャリーが落ちてしまいます。

重心高からの視点としては、高弾道低スピンを求める方はG425、低弾道で程よいスピンを求める方はG430という見方ができます。

まとめ

PINGのG430とG425の全3タイプのドライバーについて、ヘッドスペックを実際に計測した結果、そして、注目したいポイントについて取り上げました。

進化したと言っても、進んだ方向によっては自分に合わなくなっている可能性がありますので、新旧モデルでどのような違いが取り入れられたかは、予め確認しておくことが重要です。

その違いによっては、旧モデルの方が自分に合っているということも少なくありませんし、その方がコスト的なメリットが大きく得られますので一石二鳥ということにもなります。

ニューモデルを検討される際には、まだ新品でも手に入りやすい一世代前のモデルについても、合わせて検討されることをオススメします。

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